私は、福岡で鍼灸院をしていますが、利用者のご要望もあり、

最近『治療コース』を設定しました。

その中に『メンテナンス・コース』があります。

1ヶ月に1回程度、鍼灸治療で体調を整えたいと

考えている方のために設定しました。

私は、よく『メンテナンス』という単語を口にしますが、

とても曖昧な言葉だなぁ…と思い、

ちょいと考えてみたくなりました。

メンテナンス。

Maintenance.

和英辞典によると、

(道路・建物・車・機械などの)整備、メンテナンス。

国語辞典によると、

1.維持、保持。

2.コンピューター・システムを正常に作動させるために

行う日常的な作業。

なるほど。

『車のメンテナンス』は、耳馴染みがありますね。

さて、

『体のメンテナンス』って、

自分自身が自分の体の健康についてみつめるところから

始まる気がします。

今の自分の健康状態を把握して、

健康であり続けたい…と願う気持ちが芽生えない限り、

メンテナンスをしようとは思いませんよね。

当鍼灸院を利用されている方々をみると、

『メンテナンス』といっても、年代によってとらえ方が違います。

30代は、『結婚』や『出産』を意識した体のメンテナンス。

40~50代は、『更年期症状』など、体の変化を意識した体のメンテナンス。

60代は、『体の老化』を意識した体のメンテナンス。

また、どの年代にも共通しているのは、

『仕事』や『家事』など日常生活の中で受けるストレスを意識した

体と心のメンテナンスも必要ということ。

症状が改善しても、ときどき顔を出して、

鍼や灸で体の調整をさせてもらいたいなぁ…と、

私は常々思います。

その症状の原因が仕事や家事など普段の出来事であれば、

なおさらメンテナンスは重要だと思います。

もちろん、ご自身でメンテナンスするのも大事。

ご希望の方には、鍼灸治療の後、

その方にあったストレッチング方法や簡単な体操、

自宅でのお灸の方法を指導しています。

ただ、これは、『無理なくできること』が肝心。

体にいいことであっても、その方にとって負担になることは

長続きしないし、ストレスになるだけです。

ご自身でメンテナンスをしていても、

「あー、限界っ!」と体と心が悲鳴をあげる前に、

コトーの顔を思い出して欲しいなぁ~って思います。