だんだん日が登るのが遅くなり、

日が暮れるのが早くなってきました。

夏から秋、冬へと季節が移り変わりますね。

この変わっていく過程を、東洋医学では『陽消陰長』といいます。

逆に、冬から春、夏へと移る過程は『陰消陽長』。

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うわっ!

手描図が大きくでてしまった!

陽の中に陰があり、陰の中に陽がある、太極図。

『陰陽論』の起源は中国の古代哲学で、

日光に向かうのを陽、日光に背を向けるのを陰とする考えから

スタートしたそうです。

やがて医学にも応用されるようになりました。

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最近、すっかりメジャーになった『経絡 けいらく』。

体中にはりめぐらされた通路のこと。

『気』と『血』が経絡を通り、

各臓器などに栄養を送り、臓器の機能を調整します。

その『経絡』の代表的な12本も陰と陽に分けられます。

例えば、肩こりや腰痛の鍼灸治療によく用いられる

『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』。

『陽』の経絡です。

体の中で一番長い経絡で、

「目頭の外⇒ひたい⇒頭頂⇒後頭部⇒背中⇒お尻

⇒ももの後ろ⇒ふくらはぎ⇒足の小指」を通っています。

朝日を浴びるツボ・モデル。

膀胱経の上にのっているツボは、67個!

この経絡は右にも左にもあるので、左右あわせて134個!

膀胱経の相棒は、陰の経絡『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』。

「足裏⇒脚の内側⇒胴体前面⇒鎖骨下縁」を通っています。

腎経の上にのっているツボは、27個。

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経絡の上にあるツボに鍼刺激や灸刺激をすることにより、

経絡の流れを良くして、その経絡に係わる症状を治していく。

それが古代からの鍼灸治療の考え方です。

また、陰と陽のバランスも考慮されます。

先ほどの『足太陽膀胱経』と『足少陰腎経』のバランスがどうなっているのか…。

東洋医学って奥が深く、おもしろい!難しい!