鍼灸院に治療に来られる方をお迎えするときに、
私はよく灸用のお線香をたきます。
柔らかい香りなので、
来られる方にリラックスしてもらえるかな…という想いと、
自分自身には「よっしゃあ~、仕事だあっー!」と気持ちを集中させるためです。
香りと心はつながっていますね。
また、
「これ、まだ食べられるかな…」と、
くんくんにおいを嗅いで、食べ物の新鮮さを判断する!という、
体を防衛する働きも『鼻』にはありますね。
この鼻がつまっても、鼻水が止まらなくても、
においがわからなくなるだけでなく、
頭がぼんやりとして思考回路が鈍くなり困るぅー!
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顔や頭にツボはいっぱい!
鼻炎には鼻の横にあるツボ『上迎香 じょうげいこう』に
ほそーい鍼をほんのちょこっと1mm程度刺します。
軽い鼻づまりにはツボ・マッサージも効きます。
前髪の生え際中央の上にあるツボには、頭と水平に鍼をします。
うつぶせ寝のツボ・モデル。
うなじにあるツボ『大椎 だいつい』にお灸をして、温めるのもいいです。
アレルギー性鼻炎や花粉症は、体の免疫機能が過敏に働いて起こるので、
根本的に治そう!とすると、体質を改善することも大切です。
時間はかかりますが、ご自身でもご自宅で腕などのツボにお灸をして、
じっくりと治していけたらいいですね…。
お灸は『台座灸 だいざきゅう』といって、安全に簡単にできるものを使います。
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おまけの話。
鍼灸のことを知らなかった20代、
私はアレルギー性鼻炎で、鼻の粘膜が常に弱く、
しょっちゅう鼻風邪をひいていました。
「こりゃあ、たまらーん!」と始めたのがこれ。
???
なんだかわかりませんよね。
これは鼻洗浄器の一部。
このカップの上にはフタがあり、片鼻に入れるノズルがついていました。
今はありません…。
塩温水を片鼻から吸い込み、口から出します。
適度な塩分濃度と温度であれば、鼻はツーンとしません。
こんなふうに、中の温水温度がわかるすぐれもの。
私はテキトーに塩を混ぜるので、
塩分濃度が薄いと鼻がツツーン!
濃いと塩辛くてたまらない…。
それでも鼻の粘膜が鍛えられ、アレルギー性鼻炎が改善しましたよ。
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最近、鼻の粘膜が弱くなってきたので、鼻洗浄を再開しようかな…。
鼻風邪をひいたり、気温差で鼻がむずむずしたりすると思います。
症状が強い時はかなり鼻の粘膜が弱っているので、鼻洗浄はきつい!
落ち着いてからしよう!
何度そう思っても調子がよくなると忘れちゃう。
のどもと過ぎれば…ってやつですね。