鍼灸師になる前は、理学療法士(リハビリ)の仕事をしていましたが、
その頃から根本的な治療方針は変わりません。
『目の前の患者さんにとって最適な治療を提供すること!』
日々、体の状態は変化します。
患者さんの訴えに耳を傾け、
動作を見て、体に触れ、体からの声にも耳を傾け、
その時の患者さんの状態を把握します。
そして、自分が持っている治療技術を最大限に発揮します。
時間内にどこまで中味の濃い治療ができるか、
自分への挑戦です。
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リハビリの仕事を始めた時は、前回のカルテに書いた
『次回の、1回の治療で達成すべきゴール(患者さんに獲得していただく運動)』を
クリアするだけで精一杯でした。
しかし、それらが達成された時の満足感がありました。
経験を積んでくると、治療中にいろーんなことが見えてくる。
治療プログラムを実際にしていくと、
こんな時はこのようなことも、あのようなことも考慮に入れないと!
こんな時はちょっと工夫するとこのようなことも獲得できるんだ!
こんな時はこのような要素は省いたほうがいいな!
こんな時は…。
そのときの治療ゴールを達成できたとしても、
その先の先の先まで考えていると、
その治療に対しての満足感は得にくい。
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鍼灸師をしている今でも、そのような見方は変わりません。
常に進化を求めている私としては、しっくりくる治療スタイルです。
ただ、いつまでも達成感や満足感は得られない…。
ヒトって、モチベーションを維持したり、次のステップに進むときに、
達成感や満足感って大事ですよね。
患者さんが当院の鍼灸治療を受けられた後、帰りがけに、
「やっぱり私には鍼やお灸が向いているみたい」とか、
「あーっ、今日来てよかったぁー」とか、感想を述べて下さいます。
(もちろん、辛口コメントもありますよ。)
何気ないその一言に、その方との治療の満足感が得られ、
よぉ~し、これからも踏ん張るぞぉーって、気持ちになれます。
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患者さんの言葉と、声なき体からの訴え。
私はそれらから、どれくらいのことを気づけているかな…。
これは5年経っても10年経っても、きっと私の課題なんだなぁ~。
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今日が今年最後のブログとなりました。
とりとめのない話におつきあいいただき、誠にありがとうございます。
ちょっと早いですが、よいお年をお迎え下さい!
2012年が皆様にとって素敵な1年になりますように!!
次回は1月5日、元気にこの画面でお目にかかりましょう!!!