東洋医学の考えで登場してくる、『血 けつ』 『津液 しんえき』 『気』。

体の臓腑やすべてのパーツが活動していくために、この3つはかかせません。

『血』は血液のこと。

『津液』は体内の水分のこと。

『気』はエネルギーのこと。

今日はその中で1番イメージしにくい『気』について書いてみます!

               *

『気』の代表選手は4人。

1人目は『原気 げんき』。 『元気 げんき』ともいいます。

元々は、両親から受け継いだエネルギー。

飲食物(口の中に取り込んだもの)から得られるエネルギーで

補給されます。

生命活動の原動力となるものです。

               *

2人目は『宗気 そうき』。

肺において、飲食物から得られるエネルギーと

酸素が合わさってできるエネルギー。

心と肺の活動を支えています。

               *

3人目は『栄気 えいき』。

飲食物から得られるエネルギーで、

臓腑や体のパーツの活動を支えています。

               *

4人目は『衛気 えいき』。

これも飲食物から得られるエネルギーで、

体の表面で活動し、皮膚を温めたり、

外邪(がいじゃ)の侵入を防ぐ働きをします。

気候の変化が著しい時に、体調を崩すことがありますね。

その原因を外邪といいます。

               *

この4人の代表選手以外にも、

『真気 しんき』 『臓気』 『経気』 『胃気』という選手がいます。

控え選手ではありません。

いつも活躍しています!

気の名前は、働いている場所や働き方によって違います。

               *

体の中に張り巡らされている『経絡』は、『血』と『気』の通路であり、

全身に栄養やエネルギーを送っています。

鍼灸治療で『経絡』の流れが良くなるということは、

『気』の流れも良くなるということ。

エネルギーが体の隅々までしっかり送られます!

『気』って、わかりにくいヤツですが、

東洋医学ではとっても大事な存在なんですよ。

今日は難しい話におつきあいいただき、ありがとうございました!