東洋医学の考えで登場してくる、『血 けつ』 『津液 しんえき』 『気』。
体の臓腑やすべてのパーツが活動していくために、この3つはかかせません。
『血』は血液のこと。
『津液』は体内の水分のこと。
『気』はエネルギーのこと。
今日はその中で1番イメージしにくい『気』について書いてみます!
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『気』の代表選手は4人。
1人目は『原気 げんき』。 『元気 げんき』ともいいます。
元々は、両親から受け継いだエネルギー。
飲食物(口の中に取り込んだもの)から得られるエネルギーで
補給されます。
生命活動の原動力となるものです。
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2人目は『宗気 そうき』。
肺において、飲食物から得られるエネルギーと
酸素が合わさってできるエネルギー。
心と肺の活動を支えています。
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3人目は『栄気 えいき』。
飲食物から得られるエネルギーで、
臓腑や体のパーツの活動を支えています。
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4人目は『衛気 えいき』。
これも飲食物から得られるエネルギーで、
体の表面で活動し、皮膚を温めたり、
外邪(がいじゃ)の侵入を防ぐ働きをします。
気候の変化が著しい時に、体調を崩すことがありますね。
その原因を外邪といいます。
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この4人の代表選手以外にも、
『真気 しんき』 『臓気』 『経気』 『胃気』という選手がいます。
控え選手ではありません。
いつも活躍しています!
気の名前は、働いている場所や働き方によって違います。
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体の中に張り巡らされている『経絡』は、『血』と『気』の通路であり、
全身に栄養やエネルギーを送っています。
鍼灸治療で『経絡』の流れが良くなるということは、
『気』の流れも良くなるということ。
エネルギーが体の隅々までしっかり送られます!
『気』って、わかりにくいヤツですが、
東洋医学ではとっても大事な存在なんですよ。
今日は難しい話におつきあいいただき、ありがとうございました!