大宰府にある九州国立博物館で開催されている『平山郁夫展』に行ってきました。
実物は画集よりも何百倍も素晴らしい!
「シルクロードへ行きたい!」という想いが、またフツフツと沸いてきました。
中国留学中にシルクロードへの旅行を企画していました。
その頃、腰痛が長く続き、何十時間も汽車に乗ることができず断念!
それ以来、シルクロードのことはすっかり忘れていました。
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平山画伯は、壁画、石像などの模写も数多く描いていますね。
精密な模写に、絵画への情熱はもちろん、
模写する対象物の制作者への尊敬の念や時代背景などへの追求心が、
ひしひしと伝わってきます。
自分で見たものを、ひたすら描き続けることにより、
自分の内面や技術を高めていく…。
絵画を通して、その確固たる姿勢もびしばしと伝わってきます。
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私の仕事は鍼灸師。
目の前の患者さんの体と動作を見て…、
体に触れて…、
体の中からの声に耳を傾けて…、
その方の心身の状態や鍼灸の方法を見極める。
それらの道筋を毎回、先入観なしに繰り返し続ける…。
患者さんに、よりよい治療を提供するために…。
平山画伯の絵画を見ていたら、
そのことの大切さを改めて感じました。
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これは、私がはり師ときゅう師の国家試験勉強中に使っていた参考書。
国家試験前の半年間は、鍼灸学校で模試を何回も受けました。
同じ問題が出るわけはなく、間違えたところを教科書で調べ、
この参考書の外側の空欄に書いて覚えることを、
模試の度にしていました。
はり師ときゅう師の国家資格がなければ、鍼灸治療はできません。
もう、必死!!!でした。
今でも調べたいことがあると、
「あっ!あの参考書に以前書いたな!」と思い出し、
ページを開くことがあります。
ついつい違うページもパラパラ見ては、
あの頃の情熱を呼び起こしています。