東洋医学の特色の1つに、
『自然治癒力を高めて、治す』というのがあります。
鍼やお灸でツボを刺激することにより、
ツボがのっている経絡(けいらく)の流れが良くなります。
経絡は全身にはりめぐらされ、その中には気(=エネルギー)と
血(けつ)(=栄養分)が通っていると考えられています。
経絡の流れがよくなるということは、
気や血が全身に充分に行き渡るようになるということで、
体全体が活性化し、自然治癒力が高まり、
様々な症状を改善します。
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体自体が「治すぞっー!」とエネルギーが満ちてくるには、
どのツボにどのような鍼やお灸をしたらいいのかな…って、
鍼灸師の私は常々考えます。
それと同時に、患者さんの心も「治すぞっー!」 「治るぞっー!!」という
気持ちで満たされますように!!!って願います。
心身一体。
心も前向きになることが大切です。
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鍼灸師としては、
「鍼やお灸をして、よくなってきましたーっ!」
「よくなりましたーっ!」
と言われることは、とってもうれしいです。
「無理をして、痛みがちょっとぶり返したけれど、
自分でストレッチやマッサージをしたらよくなりました。
自分なりに良くなるコツがつかめてきました。」
と言われることも、とっても、とっても、とっても、うれしいです。
鍼灸治療に来られる方は、
長期に渡る症状や、強い痛みのある方が多いです。
とんとん拍子に症状が改善していかないこともあります。
行きつ戻りつ、少しずつ前進していくときは、
精神的強さが必要です。
日々、生活していく中で、自分の体をみつめ、
痛みなどの変化に対して、自分なりの対処法をみつけられるようになると、
ちょっとしたストレスに振り回されない体になっていきます。
自然治癒力が高まっていくからだと思います。
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昨年いただいた胡蝶蘭が今年も咲きました。
「花を咲かせるのが難しいよねぇ~。
水をあげすぎるとダメだし…」
観葉植物を育てたことのない私にはかなりのプレッシャー!
写真奥のあじさいは、反対に、雨降りの日は生き生きとしている…。
各々の植物にあった育て方をするのは難しーい!
自分がしている仕事も共通点があります。
個々の患者さんにあう鍼灸治療をするにも、
日常のアドバイスをするにも、
『さじ加減』が大切だな…って最近よく思います。
なんでも負担が大きすぎたら長く続きません。
ほどよく適度なものが、無理がなく、いいですね。
患者さんがぴったりあうコツをつかめるよう、
サポートをしていきます!