東洋医学と西洋医学の違いって、何だと思いますか?

一番は、症状に対しての原因と治療のとらえ方でしょうか。

西洋医学では、症状が現れている部分に関する検査のみをし、

その検査結果に基づいて治療方針が決められますよね。

 

東洋医学では、表面に現れている症状は、

目に見えない体質の崩れが影響しているととらえます。

従って、問診や切診(せっしん)(=直接患者さんに触れて診察する方法)などで、

どのように体質が崩れているのか、見極めます。

生理のトラブルを治療する際、

体質を見極めるのにかかせないのは、下記の質問。

 

1.生理の周期

・この間、生理が終わったと思ったのに、もう生理。 周期が早まっている?

・予定日をかなり過ぎても生理が来ない。 周期が遅くなっている?

・生理が早まったり遅くなり、周期が安定していない?

2.生理の期間

・生理が始まるとダラダラと続き、なかなか終わらない?

・すぐ終わっちゃう?

3.生理時の出血量

・かなり多くて、貧血になっちゃう?

・すごく少ない?

4.生理時の出血の色と形態

・淡紅色? 深紅色? 紫暗色? 暗紅色?

・血の塊が出る?

5.生理に伴う症状

・生理前に、下腹部が張る? 頭痛? 肩こり? イライラ? など…。

・生理中に、生理痛? 腰痛? 貧血? 冷える? 落ち込む? など…。

・生理後に、下腹部がだるい? むくむ? 腰痛? など…。

 

生理の状態から、どんなふうに体質が崩れているかも見極めます。

鍼灸治療では、その症状や体質を改善するために、

鍼やお灸に使うツボを選びます。

症状や体質は人それぞれなので、使うツボも人によって異なります。

 

専門的な話になりますが、

生理は、気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養分)の充実と

血の調節がかかせません。

その気・血と関わりが深い五臓六腑は、心・肝・腎・脾(ひ)・胃です。

東洋医学でいう五臓六腑は、西洋医学の内臓とは異なります。

???

首をかしげますよね~。

生理痛がひどいからといって、心臓や肝臓が悪いわけではありません。

次回のブログでは、これらの五臓六腑と、

それに関係する経絡とツボのことを踏まえながら、

生理のトラブルの鍼灸治療をご紹介したいと思います。

 

福岡は数日前は半袖でいいくらい暑かったですが、

昨日は長袖のジャケットを羽織らないと肌寒かったですね。

皆さんの住む街はいかがですか。

風邪をひかないように気をつけましょう!