前回のブログでは、肩コリ・首コリさんの鍼灸治療をご紹介しました。
「学生の頃からだから、もう10年?悩まされています。」 などなど、
当鍼灸院に来られる方は、肩コリ・首コリのベテランさんが多いです。
そんな方々のほとんどは、腰もこっています。
うなじの筋肉は、長いものでは
骨盤の尾てい骨の上までつながっています。
背中の筋肉の上部が硬くなっていたら、
下部も影響されることが多いようです。
今日は、下部、腰のコリや腰痛について書いてみようと思います。
じゃじゃぁ~ん!
こりもせず、また描いてしまった!
後ろを振り向いている絵に見えますか?
このツボ・モデル子ちゃんの赤い線は、
『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』という経絡。
ひたいから血を流しているわけではありません。
この経絡の始まりは、目頭と鼻の間にあるツボ 『睛明 せいめい』。
ひたいから頭頂と上り、後頭部、うなじ、と下ります。
背中・おしり・太ももの後ろは、2本に分かれます。
膝裏で1本に合流し、ふくらはぎ、外くるぶし、と下ります。
最後は、足の小指にあるツボ 『至陰 しいん』。
ヒトの経絡の中で一番長い経絡です。
この経絡の上にのっているツボは67個。
左右対称にこの経絡はあり、左右合わせて134個!
背中を通っているので、肩コリ・首コリだけでなく、
腰コリや腰痛の鍼灸治療にも用いられます。
その際は、背中や脚のツボに鍼やお灸をします。
当鍼灸院では、
鍼を刺したまま、棒灸をします。
棒灸はモグサを硬く固めたものを和紙に包んでいます。
皮膚から3~5㎝離して温めます。
灸頭鍼(きゅうとうしん)もしています。
灸頭鍼は、刺した鍼の上にモグサをのせて温めます。
どちらも熱くはありません。
じわわわ~んと体の芯まで温まり、
筋肉がゆるみ、血流もよくなり、
コリや痛みが緩和されます。
『足太陽膀胱経』の上にはのっていませんが、
『腰痛点 ようつうてん』というツボがあります。
ぎっくり腰の治療に用いられます。
どこにあると思いますか?
じゃじゃじゃじゃぁ~ん!
手の甲に2ヶ所あります。
不思議でしょう?