今までブログの中で、たくさんのツボを

ご紹介してきました。

今日は、ツボの名前の由来について書いてみます!

 

メジャーなツボは、361個。

その1つ1つのツボの名前には、意味があります。

由来の分類は、いろいろあるようですが、

今日は代表的な4つをご紹介します。

 

1.比喩法

ツボの形状が、天文、地理、水流、山谷など

大自然の姿と似ていることに着目し、

自然界の単語が用いられています。

 

 

 

『風池 ふうち』

うなじのくぼみにあります。

そのくぼみが、浅い池に似ているので、

『池』という漢字が使われています。

体力が弱っていると、

このツボから風邪(ふうじゃ)が入るとされ、

『風』という漢字も使われています。

首こり、肩こり、頭痛、目の疲れなどに効きます。

 

 

2.象形法

ツボのある部位の形が、生物や器具の形に似ている

ことに着目し、生物などの単語が使われています。

 

 

『犢鼻 とくび』

膝蓋骨の下のくぼみにあります。

『犢』は、中国語で子牛のこと。

ツボの形が子牛の鼻に似ているので、

『犢鼻』と名付けられました。

膝の痛みによく用いられます。

 

 

3.会意法

ツボのある部位の働き(生理機能)の特徴を、

二字以上の漢字の組み合わせによって、

表現しています。

 

 

『迎香 げいこう

小鼻の外側にあります。

このツボにちょこんと鍼をさすと、鼻が通り、

香りを迎えられます。

 

 

4.写実法

ツボのある部位や、効能の特徴を写実的に

表現しています。

 

ありゃ~、斜めになっちゃった!

 

『血海 けっかい』

膝蓋骨の上にあります。

血の巡りにかかわるツボで、

たくさんの河川が大海に流れ込むような

作用があり、『血海』と名付けられました。

生理不順、生理痛など婦人科の症状に

用いられます。

 

 

ツボの名前の意味を知ると、

「くぼんでいるところは、どこかな…?」と、

ツボを見つけやすくなったり、

ツボの効能や作用がわかりますね。

大大先輩の、古代の鍼灸師が、

ツボのことを深く考えながら治療していたことが、

うかがい知れます。

ネーミングのセンス、いいよねぇ~。