福岡は急激に暑くなりましたが、
皆さんの住む街はいかがですか。
こんなギラギラした太陽の下にたたずんでいると、
留学中の夏を思い出します。
最高気温40度。
外に立っているだけで、体がアイスクリームのように
溶けてしまいそう…。
食欲が落ち、アイスクリームだけがお友だち…。
気づけば頬がげっそりこけてしまった…。
こりゃあ、まずいっ!!!
自分でお灸を開始!
『足三里 あしさんり』というツボ。
『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』という経絡の
上にある。
この経絡は胃にもつながり、
胃のトラブルには、この経絡上のツボをよく使う。
秋に入ると、体重も元通り!
それでも、ずーーーっと『足三里』にはお灸をしていた。
このツボには、エネルギーを補充してくれる作用がある。
ほわ~んとモグサのにおいが、留学生寮の小部屋を包み込み、
留学中の緊張感が解き放たれた…。
小さな診療所の中の鍼灸室。
真夏でもエアコンを入れない上に、
風通しも悪い。
2度目の夏は体調を崩さないようにしよう!と、
塩・砂糖入りの紅茶をペットボトルに入れ、
鍼灸の勉強中に、ちょこちょこ飲んでいた。
室内での熱中症になることはなかったが、
がが~ん!
プクプク太ってしまった!
砂糖が効いたみたい…。
中国人の先生や患者さんから、
「コトー、太ってきれいになったね」
そう言われても、全然うれしくないっ!
そんな中、夏かぜを引いたのか、
解熱剤を飲んでも熱が下がらない。
鍼灸を教わっている先生に診てもらった。
処置室で点滴を受けていると、
鍼灸治療を終えた患者さんが
次々と顔を出す。
「大丈夫?」
「お大事に…」
そんなふうに声を掛けられ、
ここに勉強に来てよかった…としみじみ感じた。
初めての、煎じる漢方!
ぐつぐつ煮出すと、やはり臭い…。
まあ、でも、あっさり熱が下がったから、よかった。
鍼灸の勉強と、中国語の勉強と、
毎日ハードな生活だった。
それでも、たいした病気にかからず、
1年半、中国で過ごせたのは、『足三里』へのお灸の
おかげかな。
ただ今、室内温度は29度。
こんなに急に暑くなると、体がなかなか順応できません。
皆さん、体調を崩さないように、気をつけてくださいね。