36どぉ~~~!!!?

一時、30度を下回っていた気温が夏に逆戻り!

涼しさに体が慣れ始めていたので、

暑さがぶり返すと、体がきついですね。

汗がダラダラ止まらない…。

 

ぶり返す…、ぶり返す…、ぶり返す…。

この言葉で、皆さんは何を連想しますか?

鍼灸師の私は、『症状』とか、『痛み』ですね。

今日は、その『痛み』について考えてみます!

 

痛む原因によって、痛みを分類すると…、

①内臓痛

内臓の不調からくる痛みです。

おなかをこわした時に、おなかがキューと痛くなりますが、

その時の痛みですね。

 

②関連痛

強い内臓痛が、内臓とは離れた部位に現れます。

例えば、食道のトラブルでは左鎖骨や左脇の下に、

胃のトラブルではみぞおちから側腹部に、

痛みが現れることがあります。

じゃん!

tms_stomach_meridian

この赤いラインは、『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』

という、経絡です。

経絡は全身に張り巡らされ、気(=エネルギー)と

血(けつ)(=栄養分)を全身の器官に送っています。

『足陽明胃経』は、胃にもつながっています。

胃のトラブルには、この経絡の上にのっているツボに

鍼やお灸をします。

 

③体性痛

筋肉や骨、皮膚からくる痛みです。

体性痛の代表的なものは、『筋肉痛』です。

私は、とーきどき小山登りをします。

日頃、脚を鍛えていないので、翌朝には筋肉痛になります。

しかーし、下山後、鍼やお灸をしておくと、

翌日、筋肉痛になりません!

 

④神経痛

坐骨神経痛で鍼灸院に来られる方は多いですね。

 

⑤心因性疼痛

体に異常がなく、心理的・社会的な要因により

痛みが起こります。

私は以前、腰部椎間板ヘルニアが原因のしびれが

7年間ほど続きました。

左足の親指の腹(裏側)だけで、

何かに夢中になっているときは気になりません。

しかし、毎朝「今日もしびれているなぁ…」と感じるのは、

嫌なものでした。

今でも、脚の筋肉痛が強いと、

「筋肉痛がしびれに変わって、ヘルニアがぶり返す」

ような感覚に陥ります。

そんなときは、

「これは脳が誤作動しているだけだ!」

と自分に言い聞かせます。

じゃじゃん!

tms_heart_meridian

『手少陰心経 て・しょういん・しんけい』という経絡です。

西洋医学では、感情を支配しているのは『脳』ですが、

東洋医学では、『心』『肝』などの臓器が感情とかかわっています。

強い痛みや慢性的な痛みにより、不安感や焦燥感が

フツフツと湧いてくるときは、気持ちを和らげるツボに

鍼やお灸をします。

 

いろいろな痛みに寄り添ってくれる鍼とお灸。

「この痛みはもう治らないかな…」とあきらめずに、

鍼やお灸を試してほしいな…と思います。