小学校の頃、夢中になって読んだ本です。
佐藤さとる氏のコロボックル(小人)物語。
本屋さんで見つけました。
部屋の中でカタッと物音がした時、
外で風もないのにガサガサッと葉音がした時、
「あっ、コロボックルが来てる!」
「音がしたほうを見たいけれど、目があって逃げられたら
どうしよう…」
「知らんぷりしようかな…」
「あーっ、でも見てみたい!」
子どもながらに、ずいぶん葛藤しました。
この本で、『想像する楽しさ』を覚えていったと思います。
この『想像力』は、私にとって仕事においても
大事なアイテムです。
鍼灸治療の前にカルテを読み返すと、
その日の治療方法が頭の中に浮かんできます。
患者さんが来られると、「調子はいかがですか?」と
尋ねます。
その内容によっては、治療前に浮かんだ治療方法とは
別の、鍼やお灸の手技がぽあんぽあんと浮かびます。
『今の体調に一番あう鍼とお灸』を、常に心がけています。
そのために、患者さんの声と体の状態を手ががりに、
頭の中に治療方法のイメージを膨らませ続けています。
なばたとしたか氏のこびとシリーズ。
今、子どもたちに人気ですね。
いくつになっても、こびとの話には好奇心を
掻き立てられます。
こびとの捕まえ方を真剣に読みながら、
頭の中に映像を浮かばせて、
ひとりニヤニヤしています………。