私が女子高校生だった頃の話…。
友人と駅のホームで電車を待っていました。
友人が、
「前のホームにあんたにそっくりな人がいる」
と言うので、
友人の指差す方向を見ると………、
そこに立っていたのは、私の母でした。
友人は母に会ったことがありません。
前のホームとの距離って、かなりありますよね。
ががーん、ショックでした。
なぜって、その頃の母はムーミンのような体形だったからです。
母と同じ齢になったら私もムーミン!?!?
昨年の話…。
友人と会っているときに、私はポロッと
古めかしい、冴えない、ダジャレを言いました。
数か月後、偶然にも母も同じダジャレを…。
ダジャレのセンスのなさは、母譲り!?!?
今年の話…。
録音した自分の声を聴く機会がありました。
小さい頃に聴いたときと同じように、鼻声でした。
そんなことを知人に話したら、
「あら、あなたの声は丸っこくて柔らかくて、聞き心地がいいわよ」
と、言ってくれました。
『丸い声』ってどんな声?
数か月後、母と買い物をしているとき、
露店の八百屋で、
「ちょっと~、この梨いくらぁ~?」
と、母は声を張り上げていました。
70代とは思えないくらい張りのある声。
あれぇ?
これが丸っこい声?
私も70代になったときに、こんな声を出していたい。
かなり前の話…。
母は物を大切にします。
コブクロのCDを買ったときのおまけのストラップは、
ずーっと指輪を入れているグラスに乗っています。
コブクロの2人のミニミニ・フィギアみたいなストラップです。
母は、携帯電話もスマートフォンも持っていません。
70代の母がコブクロのCDを買うこと自体、驚きました。
母は自分では使わない物でも、友人などから
「あげる!」と言われた物は、必ず貰います。
私は、「物は使ってこそ価値がある」と思っているので、
押し入れに入ってしまいそうな物は貰いません。
母は押し入れに入れることなく、
でも使うことなく、
でも身近に置いています。
すっごいなーと感心します。
最近になって、母のことがよく見えてきました。
自分が齢を重ねたせいかな…。
若いころは自分のことで精一杯だったから…。
母の良さを見つけることが、自分の良さをみつけることにも、
繋がりそうです。
母と似たかったな…と思うのが指の爪。
母の爪は長方形ですが、私のはどーみても円形。
ほらっ、いくつになってもお子ちゃまの爪みたいでしょ?