皆さんは北斗七星を見たことがありますか?

私は小学生の頃、習い事の帰り道に1回だけ

見たことがあります。

 

古代の中国人は北斗七星の第一星を天枢(てんすう)とし、

天にある星々をまとめる…と、考えていたそうです。

また、医学的には、ヒトの体を天地に見立て、

おへそから上を『天』、下を『地』としていました。

 

trunk_front

trunk_front_002

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おへその外側にある『天枢』というツボ。

天と地の境の要所にあるので、

この名前がつきました。

かっこいいネーミング!

ここに鍼やお灸をして、胃腸など消化器のトラブルを

治します。

 

夜道を歩いていると、視線を感じることがあります。

その方向を見ると、夜空を照らすお月さん。

おやおや、こんばんは!

 

『日月 じつげつ』というツボは胸の下、

わき腹の近くにあります。

太陽と月にちなんでつけられた名前だと

勘違いをしていました。

この名前の由来は、『明快』『明解』『明確』など

『はっきりとした』という意味を持つ『明』からきています。

お月さんとは関係がありません。

フェイントぉ~!

胸苦しいときなどに、このツボを使います。

 

冬の大三角形、オリオン座…。

小さい頃はよく眺めていました。

今は夜空が明るすぎて、なかなか見ることができません。

 

head_001

 

『上星 じょうせい』というツボは、前髪の生え際の

上にあります。

『上』は高いところ。

『星』は夜空の星のこと。

古代の医学では、目は太陽・月・星に似ているとされ、

このツボが目に届くような高い位置にあるので、

『上星』という名前がつきました。

ツボに短くて細い鍼をちょこんとして、鼻づまりや

鼻炎を治します。

 

東洋医学は、ヒトと自然界にあるモノとのつながりを

重要視しています。

ツボの名前にも、天・地・山・谷・海・池・泉など

自然界にあるモノがたくさん使われています。

各々のツボの特長を、自然界にあるモノの特長に

置き換えて表現するなんて、スケールの大きさに

圧倒されます!