特集ブログ『生理と妊娠の話』、第3弾の今日は、
生理のさまざまなトラブルについて書いてみます!
よろしくです!
月経前症候群(PMS)。
生理3~10日前に症状があらわれます。
下腹部の張りや痛み、腰の重み、むくみ、便秘や下痢、
頭痛、肩こり、だるさ、イライラ、落ち込み、無気力、不安感…。
身体症状から精神症状まで、多岐に渡ります。
生理が始まると、症状が消失したり軽減します。
はっきりとした原因はわかっていません。
前回のブログでご紹介したように、
生理の司令塔はホルモンたちです。
脳の下垂体(かすいたい)からは、
卵胞(らんほう)刺激ホルモンと黄体(おうたい)形成ホルモン。
卵巣の中にある卵胞からは、
卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)。
連携プレーで、生理のサイクルを作ります。
これらのホルモンたちの元締めは、
脳の視床下部(ししょうかぶ)です。
下垂体のすぐ上にあります。
ここからもホルモンを分泌して、下垂体や卵胞に働きかけ、
先の4つのホルモンの分泌を微調整します。
この視床下部のホルモン異常や、
卵胞ホルモンと黄体ホルモンのアンバランスなどが
PMSに影響していると考えられています。
次に、月経困難症。
生理に伴って起こる症状で、日常生活に支障をきたし、
治療を要する場合をいいます。
下腹部痛、腰痛、腹部の張り、吐き気、頭痛、貧血、
肩こり、めまい、だるさ、イライラ、、のぼせ、ゆううつ…。
症状はさまざまです。
子宮内膜から分泌される、『プロスタグランディン』という
ホルモンがあります。
排卵1週間ぐらい前から分泌され、生理直前にピークになります。
分泌量には個人差があります。
分泌量が多いと子宮が強く収縮し、生理痛がひどくなります。
自律神経も影響を受けます。
ストレスや冷え、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣嚢腫なども、
月経困難症の原因と考えられています。
月経異常。
普通、生理の出血量は20~140ml。
常に20ml以下のものを『過少月経』、
常に140ml以上のものを『過多月経』といいます。
普通、生理の日数は3~7日間。
2日以下のものを『過短月経』、
8日間以上続くものを『過長月経』といいます。
普通、生理の周期は25~38日間。
24日以内のものを『頻発月経』、
39日以上3か月未満のものを『希発月経』、
3か月以上停止しているものを『続発無月経』といいます。
ストレス、過度なダイエット、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫など、
原因はさまざまです。
無月経。
18歳を過ぎても初潮が起こらない状態と、
3か月以上生理のない状態をいいます。
初潮がなかなか起こらない場合は、
遺伝的要因が考えられます。
生理があったのに、3か月以上来ない場合は
排卵障害を起こしていることが多く、ホルモンの分泌異常が考えられます。
無排卵周期症。
生理様の出血はありますが、排卵を伴いません。
無排卵を自覚することはほとんどありません。
症状としては、生理不順、不妊、不正出血などです。
無排卵の主な原因は、視床下部の働きの乱れです。
脳にある『視床下部』は、生理にかかわるホルモンたちの元締め。
ここが適確に指令を送らないと、
卵子が卵胞の中で成熟しても排卵できません。
ストレスや急激のダイエットなどが影響しているようです。
生理のトラブルと原因は、ブログではまとめきれないほど、
数多くあります。
ヒトってどんな状況にもなれてしまいがちだと思いませんか。
生理不順やPMSや生理困難症などの症状は、当たり前のこと…。
そんなふうに受けとめがち。
生理は女性の健康のバロメーターです。
これを機会に、『生理』を見つめなおしてほしいな…って思います。
おまけの話。
猫背の胡蝶蘭の成長報告です。
1か月前のブログでご紹介したときは、こんな感じ!
今はこんな感じ!!!
寒さなんて物ともせず、咲こうとしています!