特集ブログ『生理と妊娠の話』第3弾までは、西洋医学の話。
第4弾の今日は、東洋医学の話となります。
見慣れない単語がたくさん出てくると思いますが、
どうぞおつきあいください。
東洋医学でいう臓器は、おおまかに3つに分類されます。
1つは、五臓。
肝、心、脾(ひ)、肺、腎をさします。
2つ目は、六腑。
胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦(さんしょう)の6つです。
三焦は、実在しない架空の臓器です。
3つ目は、奇恒(きこう)の腑(ふ)。
骨、髄(ずい)、脳、脈、胆、女子胞(じょしほう)をさします。
女子胞は、女性の生殖器の働きをします。
生理と妊娠、そして胎児の成長ですね。
女子胞につながっている経絡は2本。
赤いラインは『任脈 にんみゃく』という経絡。
女子胞から始まり、下腹部の中央を上り、おへそ・のどを通り、
下唇の下にある『廉泉 れんせん』というツボで終わります。
赤いラインは『衝脈 しょうみゃく』という経絡。
女子胞から始まり、下腹・中央部を2本平行に上向し、
おへその下で交差し、さらに上向して胸中に入ります。
経絡は、全身に張り巡らされた通路のようなもの。
気(エネルギー)と血をカラダ全体に届けます。
東洋医学では、『経絡の流れがとどこおったり、
臓器の働きが弱まることにより、症状があらわれる』と
考えています。
原因となる経絡や臓器にかかわるツボに、鍼やお灸をして、
経絡の流れや臓器の働き、そして症状の改善をはかります。
生理や妊娠にトラブルが生じたとき、
女子胞や任脈、衝脈の状態を診ます。
任脈や衝脈の流れがとどこおっているときは、
これらの経絡上にあるツボに鍼やお灸をして、
女子胞の働きを整えます。
さぁー、どんどん大ざっぱに進みますよ~。
ついてきてねぇ~。
女子胞とつながりが深い臓器は3つ。
心、脾、肝です。
赤いラインは、手少陰心経(て・しょういん・しんけい)という経絡。
臓器の『心』にもつながっています。
心は、血を全身にくまなく運行させる働きがあります。
心の働きが弱くなると、血の巡りが悪くなり、
生理や妊娠に影響することがあります。
東洋医学の臓器、例えば『心』と、西洋医学の臓器『心臓』は、
働きが異なる部分があります。
2つを、同一のものとは思わないでくださいね。
赤いラインは『足太陰脾経 あし・たいん・ひけい』という経絡。
この経絡は、臓器の『脾』にもつながっています。
脾の働きの1つに『統血』があります。
血が外に漏れることを防ぎます。
脾の働きが弱まると、血尿、血便、子宮出血、月経過多などの
症状があらわれることがあります。
赤いラインは『足闕陰肝経 あし・けついん・かんけい』という経絡。
肝は血をたくわえ、カラダの活動状況に応じて血液量を調整します。
生理や妊娠のときにもかかせないことですね。
おぉ! 今日はツボ・モデル子ちゃんがたくさん登場!
東洋医学では、生理と妊娠をどう診るか…。
ちょこっと紹介しました。
うまく伝わったかなぁ~?
次回は、このテーマの続きです。
よろしくです!!!
おっ!おまけの話。
鍼灸院の待合室にある胡蝶蘭。
咲きました!
昨年の8月から10月まで1輪咲き、
今回は2輪咲きそう!
ということは、半年後の8月には3輪咲くぅ~!?!
うふふふふっ…。
また報告いたします!