スギ花粉最盛期!
福岡は黄砂とPM2.5も重なりWパンチ!
遠くの山々がかすんで見えない日が続きます。
空気中に花粉が舞うと、
なぜ鼻水が止まらなくなったり、目がかゆくなったり…、と
アレルギー症状が現れるのか?
目・鼻・皮膚・胃腸などの粘膜には、
『防御(免疫)システム』という働きがあります。
体が刺激を受けたり異物が入り込もうとすると、
防いだり追い出そうとするシステムです。
花粉症の方は、この免疫システムが誤作動を起こし、
『花粉』という些細な刺激に対して、体が過剰に反応します。
花粉が体に触れると目や鼻の粘膜は、
「えらいこっちゃ!変な奴が入ってきたぞー!!!」なんて思い込み、
鼻水や涙をたらたら流したり、くしゃみをしたり…と、
花粉という異物を体から追い出そうとします。
そのため、花粉症の鍼灸治療は、諸症状を鎮めるだけでなく、
体の免疫システムの誤作動を正常に戻す『体質改善』も大切です。
赤いラインは、体の中央を走る『督脈 とくみゃく』という経絡。
お尻にある『長強 ちょうきょう』というツボから始まり、
背骨、頭へと上り、額、鼻と下り、
上の歯の歯肉にあるツボ『齦交 ぎんこう』で終わります。
額の上、前髪が生えている部分にあるツボは、
鼻のトラブルに用います。
『上星 じょうせい』や『上迎香 じょう・げいこう』などに
短くて細い鍼をちょこっと刺しておくと、
鼻が通ってきます。
『迎香』というツボが小鼻の外にあり、
そのツボのちょっと上に『上迎香』があります。
顔に鍼なんてコワ~い!という方はツボ押しもおすすめ。
『迎香』を人差し指の腹で1秒ほど押して離す。
指を少し上にずらして、また1秒押して離す。
鼻の両脇に沿って、『押す⇒離す』を繰り返し、
『睛明 せいめい』まできたら、『迎香』の戻る。
数分間、繰り返します。
『睛明』というツボは、鼻と目頭の間にあります。
首下や腕には、のどのいがらっぽさ、
目や鼻のかゆみなどに対応したツボがあり、
それらにはお灸もおすすめです。
首(うなじ)のつけ根にあるツボ『大椎 だいつい』。
免疫力を整えるツボとして、超有名です。
花粉症を根本から治すには、
体の免疫システムの誤作動をなくすことが重要です。
花粉症の症状がないときから、大椎にお灸をします。
自分ではお灸がしずらいので、
熱めのシャワーを当ててもOK!
花粉が舞う時期には、充分な睡眠と栄養など、
体調を整えておくことも大切ですね。
花粉症の皆さん、踏んばりましょう!!!