2016_05_27_001

九州国立博物館で開催している『始皇帝と大兵馬俑(へいばよう)』に行ってきた。

秦の始皇帝が中国を統一したのは、紀元前221年。

そして、紀元前247年に自分の墓を作り始めた。

兵士や馬をかたどった兵馬俑は、副葬品。

等身大の陶製で、約8000体が巨大な墓に埋められた。

 

 

 

2016_05_27_002

ひざまずいているのは跪射俑(きょしゃよう)。

立てた膝に肘を固定し、弓を放つ腕を安定させる。

他の5体は歩兵俑かな…。

立射俑、騎兵俑、将軍俑なども展示され、

戦いやすいように各々衣類、ベルト、靴などが工夫されていた。

小国であった秦が6国を滅ぼし、天下を取ったからには、

戦闘力はすごかったに違いない。

フラッシュバーーーック!!!

 

 

 

jinghu_park_2007_01_24_001

2007年1月24日8時20分。

修業先の鍼灸院に向かうとき、鏡湖公園をつき抜ける。

あちらこちらで太極拳をしていた。

 

 

 

chinese_college_2007_01_24_001

ここで中国語も勉強していた。

1階は広いロビーがあり、警備員が常駐していた。

授業が終わると警備員はロビーで太極拳をしていた。

コトーも太極拳を習っていたことを話すと、

「一緒にやろう!」と誘われ、ときどきロビーで太極拳を練習した。

フラッシュバーーーック!

 

 

 

2016_05_27_003

2005年9月。

病院で理学療法士(リハビリ)の仕事をしながら、

夜学の鍼灸師養成校に通っていたら、

慢性疲労で体も心もボロボロになった。

鍼灸師の国家試験が控えているのに!

なんとかしないと!

太極拳を習い始めた。

 

 

太極拳が武術であることを初めて知った。

『相手がこのように攻めてきたら、このように戦う、あるいはかわす』

型が何通りもあり、それを流れるように動きながら練習する。

コトーが習った太極拳は85の型があり、

覚えるのが大変だった。

 

 

 

2016_05_27_004

先ほどの写真を拡大したもの。

ありゃっ、暗いうえに、ぼけている…。

教わったばかりの型を思い出しながら、

帰りの電車の中で動き方をメモった。

太極拳以外の武術も習った。

弱気な体と心になっていたせいか、

闘争心に火がつくのが心地よかった。

青あざは絶えなかったけれど…。

 

 

当鍼灸院には、「どこに行ってもどうにもならなくて…」という方も来る。

問診をしたり体に触れて、手ごわい相手(=症状)とわかると、

戦闘態勢に入り、さびついてきた灰色の脳細胞はフル回転して

戦力法を考える。

難しい症状であればあるほど、闘争心に火がつく。

やっぱり、治療するのが好きなんだなぁ…。

つくづく思う。