最近、ギラギラとお日様が照りつけ、

額から汗が止まらない日もあれば、

ゴーゴーと大雨が降り続き、

半袖ではちょっと肌寒い日もある…。

こんなふうに天候や気圧の変動が激しいと現れやすいのが、

『片頭痛』。

 

 

こめかみあたりがズキンズキンと脈打つように痛い。

原因は、脳内物質セロトニンの分泌量の急激な変化。

それによって、脳の血管が広がり、

隣にある三叉神経(さんさ・しんけい)が圧迫され、

こめかみあたりが痛くなる。

 

 

セロトニンの分泌量に影響を与えるものは…、

季節の変わり目、気圧の変動、まぶしい光、強い香り、大きな音、

強いストレス、生理前後や排卵期(女性ホルモンの変動)など。

片頭痛持ちさんは、脳のセンサーが敏感!

体の内外から受ける強い刺激が引き金となって、

片頭痛が起きる。

 

 

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赤いラインは、足少陽胆経(あし・しょうよう・たんけい)という経絡。

目尻の外にあるツボ『瞳子髎 どうしりょう』から始まり、

側頭部、体幹の側面、脚の外側と下り、

足の薬指にあるツボ『足竅陰 あしきょういん』で終わる。

片頭痛の鍼灸治療では、この経絡の上にあるツボをよく使う。

 

 

痛むこめかみあたりのツボには、ちょんっと小さく細い鍼をする。

痛む部位を温めると血管がさらに広がり、痛みが増すので、

お灸は頭部から離れたツボを使う。

 

 

後頭部から首すじ中心に痛み、

頭全体が締めつけられるように痛むこともあるのが、

『緊張型頭痛』。

原因は首・肩・背中にかけての筋肉の過緊張。

悪い姿勢や、長時間の同一姿勢、運動不足、精神的ストレス、

冷えなどが誘因となる。

 

 

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赤いラインは、足太陽膀胱経(あし・たいよう・ぼうこうけい)という経絡。

目頭の外にあるツボ『睛明 せいめい』で始まり、

額、頭頂、後頭部、背中、脚後面と下り、

足の小指にあるツボ『至陰 しいん』で終わる。

緊張型頭痛の鍼灸治療では、

この経絡の上にあるツボをよく使う。

 

 

首、肩、背中などへの鍼とお灸で、筋肉の緊張をゆるめ、

頭痛の緩和をはかる。

後頭部には髪があり、お灸がしづらいので、鍼をする。

頭部へは垂直に鍼をするとすぐ頭蓋骨にあたるので、

頭蓋骨と水平にちょこんと鍼をする。

頭にハリィ~~~~~~~~~~?!?

尻込みしそうだが、意外と気持ちいい…。

 

 

後頭部や首すじが痛むこともあれば、

こめかみがズキンズキンと痛むときもあるのが、

『混合型頭痛』。

緊張型頭痛と片頭痛の2種類の頭痛をもつ。

当鍼灸院に来られる頭痛持ちさんは、混合型頭痛の方も多い。

状態を診ながら、両方の治療法を行う。

 

 

なかなか鎮痛薬を手離せない頭痛持ちさんは、

鍼灸治療にチャレンジしてほしいなって思う。

ちょっと興味がある方は、お灸教室にもどうぞ…。

7月10日(日)と12日(火)に当鍼灸院で開催予定の

お灸教室のテーマは、

『頭痛や頭の重苦しさをお灸で解消しよう!』。

ツボ押しとお灸を覚えて、頭痛をやわらげてみよう!

詳しくは『お灸教室のページ』でチェーック!

 

 

このごろの天候の変動に、頭痛とまではいかなくても、

頭がボーットしがち。

こんなときほど、生活スタイルを見直し、

しっかり食べて、しっかり寝て、乗りきろう!!!