突然、問題だよ~ん!

『五臓六腑』の、11個の臓器ってなーんだ?

ヒント!

五臓は、中身の詰まった臓器。

例えば、肝臓。

六腑は、中が空洞の臓器。

例えば、胃。

ネットの力を借りずに考えてみよう!

チチチチチチチ…。

さぁて、答えは、

五臓は肝、心(しん)、脾、肺、腎。

六腑は胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦(さんしょう)。

実は、『五臓六腑』って東洋医学用語。

三焦や心包(しんぽう)など、実在しない臓器もある。

いじわる問題ですみませ~ん!

 

 

これらの臓器の働きは、東洋医学と西洋医学で共通するものもあれば、

東洋医学独自の見方もある。

鍼灸治療では、滞った『臓器の働き』を調整することによって、

体や心の症状を治す。

今回は、臓器と経絡とツボと鍼灸治療のつながりをテーマに、

特集を組んでみようと思う。

内容が専門すぎて、

噛み砕いて書けるかどうか定かでないが、

強引にスタートしちゃうよー!

 

 

赤いラインは『手少陰心経 て・しょういん・しんけい』という経絡。

脇の下にあるツボ『極泉 きょくせん』から始まり、

肘の内側、手首へと下り、小指にあるツボ『少衝 しょうしょう』で終わる。

左右対称に計2本あり、この上にツボが7個ずつのっている。

 

 

経絡は、通っている部位やつながっている臓器に

エネルギーと栄養分を送っている。

といっても、西洋医学の血管やリンパ管、神経とは別物。

経絡は目に見えない通路。

 

 

この経絡は、臓器の『心 しん』にもつながっている。

西洋医学の『心臓』の働きは、

ポンプ作用によって血液を全身に送ること。

東洋医学の『心』の働きはそれ以外にもある。

神(しん)を蔵すること。

神は精神のようなもので、精神活動は心(しん)によって行われる。

 

 

情緒のトラブルによって、

『手少陰心経』を通っているエネルギーや

栄養分の流れが滞っている場合、

この経絡の上にのっているツボに反応が出てくる。

押すと他のツボよりも圧痛を感じたり、

その部位の皮膚がざらついたり、へこんだり…。

反応があるツボに鍼やお灸をして、

滞った経絡を改善させ、

心へ充分にエネルギーや栄養分を送ることにより、

心の働きも改善させ、情緒の安定もはかる。

この場合の『心の働き』は情緒に関するものであって、

血液を全身に送るポンプ作用まで低下するわけではない。

 

 

ツボ・モデル子ちゃんの後ろ姿。

赤いラインは『手太陽小腸経 て・たいよう・しょうちょうけい』。

『手少陰心経』と表裏関係にあり、お互い影響しあっている。

小指にあるツボ『少沢 しょうたく』から始まり、

肘の上、脇の下、肩甲骨、肩、首の横、頬へと上がり、

耳の横にあるツボ『聴宮 ちょうきゅう』で終わる。

ツボは片側19個。

小腸にもつながっている。

 

 

首こり、肩こり、腕の痛みが生じると、

この経絡のツボに反応が出やすい。

えっ!?

この経絡のツボに反応があるなら、小腸も悪い?

そんなふうには結びつかない。

こりやすい筋肉の上に、この経絡のツボがあり、

コトーはよーく使う。

 

 

ぎょぎょぎょー、あっという間に1199文字、書いちゃった。

残りの臓器は、あと10個ある!

特集は何話まで続くだろうか…。

次回は、実在しない臓器『心包』と『三焦』の話。

難しいけれど、おつきあいください。