スポーツなどで膝に過度の負荷がかかったときだけでなく、
齢とともに膝の関節が変形したり軟骨がすり減っても、
膝に痛みが出る。
強く痛みが出やすい姿勢や動きは無意識に避けるようになり、
その分、膝を動かす筋肉に負担がかかってくる。
痛みが長引けば筋肉の負担も長く続き、
筋肉は疲労し、筋肉自体も痛みが出てくる。
赤い部分は大腿四頭筋(だいたい・しとうきん)という筋肉。
太もも前面にあり、膝を伸ばすときに働く。
注目してほしいのは膝周辺。
この筋肉は膝蓋骨をくるんで膝下の骨、脛骨(けいこつ)についている。
筋肉は骨の付着部が痛くなりやすい。
大腿四頭筋の痛みは、膝蓋骨の上端と下端に出やすい。
そうなると、膝関節の痛みなんだか、筋肉の痛みなんだか、分かりづらい。
右脚後面。
赤い部分は大腿二頭筋と半腱様筋(はんけんようきん)と
半膜様筋(はんまくようきん)。
膝を曲げるときに働く。
注目してほしいのは膝周辺。
これらの筋肉は膝関節をまたいで、
膝裏下の脛骨と腓骨(ひこつ)についている。
これらの筋肉の痛みはお尻にあらわれることもあるが、
膝裏にあらわれることもある。
大腿四頭筋と同様に膝関節の痛みなんだか、筋肉の痛みなんだか、
分かりづらい。
膝関節の変形や軟骨のすり減りに、鍼やお灸は対処できないが、
筋肉の痛みをやわらげることはできる。
鍼とお灸で血流を促し、筋肉の柔軟性が出てくれば、
筋肉由来の痛みが軽減するだけでなく、
筋肉自身の膝関節へのサポートもしやすくなり、
支障をきたしている日常生活の広がりが出てくるかもしれない。
「齢だからこの膝の痛みはしかたがない」と決め込まず、
鍼とお灸にチャレンジしてほしいと思う。
当鍼灸院では11月14日(火)と19日(日)に
『膝の痛み』をテーマにお灸教室をします。
膝周辺にはツボがいーーーっぱい!
前面だけでもこーんなにある。
1つ1つのツボをチェックし、ご自分の膝の痛みに合うツボをみつけ、
そこにお灸をしていただきます。
使うお灸は台座灸。
底にシールがつき、操作は簡単!
硬い筋肉に柔軟性が出てきたら筋肉トレーニングも大切!
関節を守るのは筋肉だから…。
今回のお灸教室ではストレッチングも兼ねた、
膝周辺の筋肉トレーニングも行います。
難しくはありません。
膝の痛みが気になる方はぜひご参加を!
詳しくは『お灸教室・ページ』をご覧ください。
さぁて、おまけの話。
昨日の昼間、窓の外から鳴き声が聞こえてきた。
えっ!?
今頃?
窓を開けてみたら、確かに聞こえる!
つくつくぼうしの鳴き声!
ほんの数分だったが、空耳じゃない!
ひぇ~~~、いつ土の中から顔を出したんだろう…。
昨日は冷たい風が吹いていた…。
ちょっとの晴れ間に「夏だー!」って思い込んで
出てきちゃったのかなぁ…。
ありゃりゃ…。