中国最古の医学書『皇帝内経 こうていだいけい』。

紀元前4-5世紀頃から100年頃までにまとめられた。

多くの医学者が治療経験に基づき、書いた本。

中国の気候風土や社会環境の違いにより、

発生しやすい病気は各地で異なり、

治療方法も地域によって異なった。

そんな記述がある。

 

 

東方の海岸地方では、オデキができやすく、

へん石と呼ばれるメスで切開する治療が発達した。

西方の砂漠地帯では、内臓の病気になりやすく、

薬物を煎じた液(漢方薬)が発達した。

北方の高原地帯では、冷えからくる内臓の病気が生じやすく、

灸による温熱療法が発達した。

南方ではけいれんを伴う痛みやしびれが生じやすく、

鍼治療が発達した。

中央では、手足が萎えて冷え、頭がのぼせる病気や、

慢性の悪寒発熱病が多く、

整体療法や按摩療法が発達した。

 

 

コトーが鍼灸の修行で中国に留学中のこと。

テレビの天気予報を見ていたら、北はダウンジャケットのマーク。

南は半袖Tシャツのマークだった。

本土が広い中国ならではの、医学の発展の仕方だと思う。

 

 

そんな中医学が日本に伝わったのは、562年。

中国の僧侶が仏典ともに医学書を携えてやってきた。

そして、江戸時代(1603年~1868年)に入ると、

お灸は伝統医療として、広く庶民に浸透した。

お灸をしている姿が、浮世絵の題材にもなっている!

日本の鍼灸の歴史も長い!!!

 

 

その江戸時代の末期、1865年創業の履物店に行ってきた。

ずーーーーーーーっと欲しかった物をゲットしたよー!!!

 

 

 

 

下駄。

下駄の台はいくつも種類があり、

ビギナー・コトーは黒塗りのスタンダード・タイプを選んだ。

雨をはじいてくれる!

たくさんある鼻緒の中から、1セット選び抜くのも時間がかかった。

その場で鼻緒を下駄の台に取り付けてくれる。

外を試し履き…。

慣れてないから、脚がカックンカックン…。

 

 

靴って履き続けると、自分の足に馴染んで履きやすくなるが、

それは形が崩れるってことで、靴底のゴムの減り方も偏る。

下駄は右と左と決めずに、左右を履き変えれば、

鼻緒の型崩れはしにくい。

下駄の脚は均等に削れる。

 

 

底の鼻緒の留め部が擦れるくらい脚が削れたら、

新しい台に鼻緒を付け替え、

使い切った台はお風呂の焚き木として使われていた。

全てを使い尽くす…。

先代の日本人の知恵なんだなぁ…。

 

 

最近購入したお気に入りの靴。

1時間も履いていると、右足が痛くなっちゃう。

靴屋に行った。

「土踏まずがありませんねぇ。

この靴の特徴として、

中敷きの土踏まずの部分の盛り上がりが強く、

それに足が対応しきれないようですね。

痛いからといって、靴ひもを緩めてしまうと、

靴の中で足が動き、痛みを助長しかねません。」

 

 

土踏まずは、指を曲げる筋肉でできている。

ということは、足指の筋肉が衰えているってことー!?!?!?

思い当たる節はある。

 

 

 

 

2017年10月06日のブログ、

『履き心地と機能が肝心!こだわりの愛着品④』で紹介した草履。

室内用として愛用。

冬は指先が寒いから、スリッパ・タイプのサンダルを履いていた。

草履や下駄は足指を使わないと脱げちゃうから、

履いて歩くだけで、足指の筋肉トレーニングになる。

冬の間、草履を履かなかっただけで、退化しちゃったのぉ~~!

情けない…。

ということで、室内の草履復活!

着物を着るわけではないが、

コトーの普段着に下駄は合いそうなので、

外では下駄を履いて、さっそうと足指を使うぞぉー!!!