口の中で噛み砕かれた食べ物は、食道を下降し、
胃へ送られる。
胃壁の運動で、食べ物と胃液は混ざり合い、
粥状に消化され、小腸へ送られる。
小腸はくねくねと折りたたまれ、お腹に収まっているが、
6~7mもある。
小腸管の運動により、粥状になった食べ物と消化液は
混ざり合ながら大腸方向へ移動する。
その際、栄養のほとんどと水分の一部は、小腸壁から吸収される。
だいたい4時間かかる!
ドロドロの液状になった残りカスは大腸へ送られる。
大腸は1.5~2mある。
大腸管の運動により、残りカスは約18時間かけて
肛門方向へ移動する。
その際、残りカスの水分やミネラルが大腸壁から吸収され、
残りカスのカスは少しずつ固まり、便になる!
食べ物は1~2日かけて便になるんだなぁ…。
1日に3~4回、大腸は強いぜん動運動が起こる。
それによって、便は直腸にぐぐぐっと押し出される。
直腸に便が送られると、
「ウンチが肛門近くに来たぞーっ!」と脳が察知し、
便意をもよおす。
私たちの皮膚や筋肉、骨、髪、内臓、などあらゆるパーツは、
いろーんな種類の細胞のかたまり。
その細胞たちは、私たちが取り込んだ食べ物を栄養源として、
日々再生している。
もちろん、食べ物は私たちのエネルギーにもなっている!
ということは、どんな食べ物をどんなふうに食べるかで、
小腸から吸収できる栄養素も変わってくるし、
自分の健康にも直結してくる。
ということで、『快腸』と『快便』について考えてみよう!
快腸・快便の心得・その①~いろいろなものを食べよう!
小腸で吸収される栄養素は水分、ナトリウム、カリウム、カルシウム、
マグネシウム、リン、鉄、糖質、タンパク質、脂質、ビタミン各種、
葉酸。
水分が足りなければ、脱水になるし、
鉄の吸収が悪ければ、鉄欠乏性貧血になる。
せっかく胃や腸などで消化液がスタンバイしていても、
送られてきた食べ物が同じものばかりで片寄っていたら、
片寄った栄養素しか吸収できないんだなぁ…。
大腸には100兆個の細菌が住んでいる。
約1.5kg。
うっひょ~、けっこう重い!
消化吸収や免疫など、重要な働きをしている。
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が20%。
大腸菌やブドウ球菌などの悪玉菌が10%。
どちらかが優勢だと、そっちにくっつく日和見菌(ひよりみ・きん)が70%。
いつも、善玉菌と悪玉菌は縄張り争いをしている。
同じものばかり食べていると、細菌の種類が減り、
腸粘膜のバリア機能が低下し、
細菌が腸粘膜から侵入し、免疫力も落ちちゃう…。
快腸・快便の心得・その②~朝食・昼食・夕食をとろう!
胃に食べ物が入ると、消化のために胃は動き出す。
3食とると、一日の胃の運動リズムが整いやすい。
といっても、深夜にガツッと食べるのはNG!
深夜になると(食後約8時間)、胃は大きな運動を起こし、
食べ物の残りカスを全部、十二指腸へ送り出す。
これで、異常な細菌増殖を防ぐ。
寝る間際に食べちゃうと、胃は食べ物を消化する運動につきっきりで、
残りカスを押し出す運動に移行できず、
朝になっても胃に食べ物が残っているので、
胃もたれを感じたりする…。
朝はぎりぎりまで寝ていたい!
おなかがすいていないので、朝ご飯は食べない!
そんな方が多いのでは…。
大腸は1日に数回、強いぜん動運動を起こし、
便を直腸へ押し出し、排便がセッティングされる。
この運動が高まるのは、起床直後と食後(特に朝食後)。
快便な日々を過ごすためにも、朝食はとーても大事なんだなぁ…。
しっかり噛んで食べると、朝の目覚めもいいぞっ!
おーっ、今日も長いよね?
今日はこのへんでお開きにして、
続きは次回にします…。
だらだらしたブログで申し訳ない。
でも、腸の働きって健康に直結することだから、おつきあい下さいね!