福岡市博物館で開催中の、
『ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信』へ行ってきた。
何カ月も前に購入するから、
その存在すら忘れがちな前売り券も持ってきたよー!
鈴木春信氏は葛飾北斎氏よりもずーっと前に活躍していた浮世絵師。
30代半ばにデビューし、40代半ばに急死。
1760年~1770年と、作成期間は短い。
浮世絵を見ていると、260年前にタイムスリップした感覚になる。
今、あるのが当たり前の『電化製品』や
車・バイク・自転車などの便利グッズはなく、
何でも手間がかかっていたに違いない。
でも、その頃はそれが当たり前。
絵からは、せかせか時間に追われる感じはしない。
誰もが、のびのびと『粋 いき』に暮らしていたのかなぁ…。
子どものおなかにお灸の跡がある浮世絵もあった。
鍼灸が中国から日本に伝わったのは、562年。
1760年代には、庶民にお灸は浸透していたんだなぁ…。
浮世絵を見るときの楽しみは、着物の柄合わせ。
柄物の着物の上に、別の柄の羽織を着ていても、
ちぐはぐした感じがしない。
着こなしも『粋』なんだなぁ。
今回の展示品は150点!
コトーはじーっくり見るので、時間が足りない…。
春信氏の作品はほとんど海外にあり、
なかなかお目にかかる機会がない…。ない…。ない…。
翌日も見に行った。
作品の説明書きや音声ガイドの内容を覚えているので、
絵を見ることだけに集中できる!
美術館や博物館に行くたびに、
「あーっ! 忘れたっ!」と思う物がある。
近くを見るための眼鏡。
普段は遠近両用の眼鏡を掛けているが、
細かい絵を見るときには見づらい。
2日目には忘れず持参した。
会場内で眼鏡を変えようと思ったら、バックの中にない!
あっ! 荷物が重いから、コインロッカーに日傘と、
ペットボトルと、度付きのサングラス…と入れ、
近くを見るための眼鏡も一緒に入れちゃったんだぁー!
あ~!!
結局、遠近両用の眼鏡をはずし、急接近して裸眼で見た。
無地の着物にエンボス加工(凹凸)して、柄を表現してる!
黒地の着物を下から覗きこむと、柄が浮かび上がってくる!
コトーは染めと織りを習っていたので、興味津々!
いきなり問題!
これはどう染めたか、わかる?
デコレーション・ケーキにデコレーションするときに使う、
円錐形のチューブの中に糊を入れ、
歯磨き粉をチューブから出す要領で、少しずつ糊を押し出しながら、
布に線を描く。
糊が布地に浸みこみ、その部分だけが染料をはじき、染まらない。
白い生地の中央に円を描くように糊を置き、
円の中を赤の染料で染めたら、
円の外は染まらないから、日の丸の出来上がり。
水洗いすれば、糊はとれる。
円の外も赤く染めたら、円の輪郭が白の線として
布地の色が残る。
コトーが1993年頃に作ったスカーフなんだなぁ…。
絣を作ってみたくて、糸を染めるときに濃淡をつけて、
織機で織った。
ランチョンマット6枚の出来上がり!
近くで見ると、こんな模様。
春信氏もこの模様を見てたと思うなぁ…。
この展覧会は8月26日(日)まで!
興味を持たれる方がいるかもしれないと思い、
特集ブログ中だったけど、このブログを書いたよーん!
次回は特集ブログに戻ります。