腸の働きはおおまかに3つ。
1つめは、消化と吸収。
胃でドロドロのかゆ状に消化された食べ物は、
小腸で消化液と混ざり合い、さらに分解される。
小腸の内壁から、ほとんどの栄養と水分が吸収される。
そして、残りカスとなった食べ物は大腸へ運ばれ、
大腸の内壁から水分とミネラルなどが吸収される。
小腸が吸い取った栄養は、私たちの体を再生し続け、
生命を維持し、活動するためのエネルギーにもなっている!
腸の働きの2つめは、
体に必要のない物や害になる物をウンチにして
排泄するという解毒作用。
残りカスとなった食べ物は固形化し、ウンチになりながら、
肛門へと運ばれる。
ウンチには、食べ物に含まれていた食品添加物や
残留農薬などの老廃物だけでなく、
ウンチが大腸に長くとどまると発生する老廃物もある。
腸の働きの3つめは、免疫機能。
腸は病原菌と戦い、私たちの体を守っている!
こんな大役を担っているんだから、
快腸、快便って、実はとーっても大事なんだなぁ…。
前回の特集ブログでは、
『快腸・快便の心得・その①~いろいろな物を食べよう!』と、
『快腸・快便の心得・その②~朝食・昼食・夕食をとろう!』を、
熱く語った!
今日は、その続きだよ~ん!
快腸・快便の心得・その③~便意を我慢しない!
便意がなくても毎日決まった時間にトイレに座ろう!
忙しいときや外出先で、便意を我慢しちゃう?
便意を我慢ばかりすると、便意が起きにくくなる。
つまり、便秘になっちゃう!
便意がなくても毎日決まった時間、できれば朝食後に、
トイレに座る習慣をつけると、排便リズムが整いやすい!
快腸・快便の心得・その④~自分のウンチを見よう!嗅ごう!
(食事中の方は、非常に申し訳ない…。)
あなたのウンチはどんな感じ?
大きさは? 色は? 匂いがする?
理想的なウンチは、黄褐色で匂いはかすか。
味噌のような柔らかさで、バナナ3本分くらいの大きさ。
そんなウンチは、大腸に住んでいる腸内細菌、
善玉菌、悪玉菌、日和見菌(ひよりみきん)のバランスがいいんだなぁ…。
悪玉菌が増えすぎると、便秘になりやすい。
そのときのウンチは黒っぽく、非常にくさく、
硬く、小さい。
コロコロ、ウサギの便のようになることも…。
腸内細菌は消化吸収や免疫にも深くかかわっている。
ウンチをチェックすれば、
自分の大腸に住んでいる腸内細菌の状態を
把握できるんだなぁ…。
腸内細菌の一部はウンチと一緒に出て行っちゃうから、
腸内細菌はずーっと育て増やさないといけないんだなぁ…。
快腸・快便の心得・その⑤~快便お助け隊を上手に活用しよう!
隊員1号:水分
水分は、腸の運動を活発にする。
1日1500~2000ml。
隊員2号:食物繊維
食物繊維はウンチのもととなる。
不溶性食物繊維は水に溶けない性質を持ち、
便の量を増やす。
これだけだとウンチは硬くなる。
豆類、野菜、穀物、イモ類、キノコ類に含まれている。
水溶性食物繊維は水に溶ける性質を持ち、
便の柔らかさを保ち、善玉菌を増やす。
海藻やリンゴ・バナナなどの果実に含まれている。
不溶性:水溶性=2:1が理想。
隊員3号:発酵食品
ヨーグルトや乳酸菌飲料、キムチ、味噌、醤油、納豆、
甘酒、漬物などの発酵食品には、
善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌が含まれている。
隊員4号:オリゴ糖
果物、はちみつ、豆乳、バナナ、とうもろこし、ニンニク、
ネギ、甘酒、納豆、アスパラガス、タマネギ、ゴボウなどの中に、
オリゴ糖は含まれ、善玉菌の大好物。
1日3~5gが適量。
隊員4号:エキストラ・バージン・オリーブオイルとアマニ油(あるいはエゴマ油)
エキストラ・バージン・オリーブオイルは小腸で吸収されにくく、
ウンチの中に含まれ、ウンチのコーティング材ともなり、
滑らかに排便しやすくなる。
生で大さじ1杯。
アマニ油やエゴマ油は腸壁の炎症を抑える。
生で1日大さじ1杯。
隊員6号:マグネシウム
便にマグネシウムが含まれていると、水分を吸って便を柔らかくする。
マグネシウムは、昆布、ひじき、ホウレンソウ、玄米、カキ、カツオ、
焼き海苔、きな粉、硬水、にがりなどに含まれている。
にがりだったら、1~1.5ml/水1リットル。
何でもとりすぎは禁物!
マグネシウムをとりすぎると腎臓が痛むぞ!
おおおっー!
今日も腸の話が終わらない…
次回には、腸のトラブルに活躍するツボたちが登場するはず…。
この特集が終わる日は訪れるのだろうか…。