もう11月…。
この臓器な~んだ?って、問題を出しておきながら、
ずいぶん日にちが経っちゃった…。
重さ約1.4kg。
大きな赤い、この臓器は『肝臓』。
まず、肝臓の仕事を紹介しよう!
肝臓の仕事:その①
肝臓は、糖やタンパク質、脂質、ビタミンなどの栄養素を取り込んで、
体に必要な物質に作り替えたり、分解している。
年中無休でフル稼働!
ご苦労さん!!!
肝臓の仕事:その②
脂肪の消化と吸収にかかせない胆汁は、
肝臓で作られる。
1日、500mlのペットボトル1本分。
肝臓の仕事:その③
解毒作用も肝臓の大事な仕事の1つ。
薬やアルコールの代謝もしているよん!
肝臓の仕事:その④
切り傷で皮膚から出血したとき、
傷の程度にもよるけれど、軽度であれば自然と出血は止まる。
これは、肝臓で作られる『血液凝固物質』のおかげ。
逆に…。
血管内で血液が固まったときに溶解して、
血栓を起こさせない物質『血液凝固阻止物質』も
肝臓で作られる。
ありがたいねぇ~。
肝臓の仕事:その⑤
体内の血液の約10%が、肝臓で貯蔵されている。
出血がひどいときには、ストックしている、この血液が活躍する。
肝臓の仕事:その⑥
クッパー細胞は血中を遊走し、
大きな異物をパクッと食べて取り除く、頼もしい存在。
肝臓には、そのクッパ細胞がたーくさん分布し、
私たちの体を守っている。
西洋医学の『肝臓』と、東洋医学の『肝』とでは、
共通の仕事もあれば、異なる仕事もある。
共通の仕事としては、血の貯蔵。
体の状態にあわせて、血液量を調整する。
血の巡りにかかわる症状、
例えば、冷え症や婦人科の症状は、
『肝』が影響することが多い。
前回のブログにも登場したツボ『三陰交』。
内くるぶしの上にある。
『足太陰脾経 あし・たいん・ひけい』という経絡の上にある。
この経絡は、臓器の『脾』にもつながっている。
『脾』も『肝』と同様、血流のコントロールをする。
赤いラインは、『足闕陰肝経 あし・けついん・かんけい』という経絡で、
『肝』にもつながっている。
この経絡は枝分かれ、ツボ『三陰交』を通っている。
三陰交に鍼やお灸をすると、2つの経絡を介して、
『脾』と『肝』の症状に働きかけられる。
ちょっと話がぶれてしまうけれど…。
膝(=猿シール)の下にあるツボ『陽陵泉 ようりょうせん』。
このツボの別名は、『筋会 きんえ』。
筋肉痛など筋肉のトラブル時によく用いる。
『足少陽胆経 あし・しょうよう・たんけい』という経絡上にあり、
臓器の『胆』にもつながっている。
『胆』の相棒は、『肝』。
お互い影響しあっているから、『肝』の症状を治すときに、
『胆』にもつながっている、この経絡上のツボを使うことがある。
『肝』は、筋肉の運動を支配しているんだよぉ~。
足の甲にあるツボ『太衝 たいしょう』。
先に紹介した『足闕陰肝経 あし・けついん・かんけい』という経絡上にある。
東洋医学では、臓器が情緒にもかかわる。
『怒』といえば、『肝』。
イライラする!怒りっぽい!感情をコントロールするために、
このツボに鍼やお灸をするんだよぉ~。
東洋医学の独特な考えは、おもしろいねぇ…。
紹介する臓器は、あと2つだよ~ん!