オペラ歌手マリア・カラス氏のドキュメンタリー映画、
『私は、マリア・カラス』を観てきた。
頂点に立つ者へのねたみ…。
メディアのパッシング…。
お互い家庭のある身の大恋愛…。
声を酷使してソプラノの高音域がゆらぐ…。
様々な苦悩の中、歌い続けたことを知った。
TVのインタビューでは、オペラと真摯に向かい合い、
ベストな歌い方を追い求める姿勢がひしひしと伝わる。
だからこそ、回を重ねるごとに歌唱力も演技力も深みを増し、
ぎゅーっと心に浸みこんでくる…。
リサイタルのアンコールは、プッチーニ氏作曲の『私のお父さん』。
部活の先輩が音楽大学受験のために練習していた曲だ。
あー、先輩、どうしてるかなぁ…。
マリア・カラス氏は母親の強い希望で音楽の道に進んだ。
1946年、13歳のときに音楽院に入学。
自分も中学入学と同時に、コーラス部に入部。
どうして『合唱』を選んだのか、覚えていない。
小学生の頃、自宅のトイレに入るたびに、
でたらめな歌を歌いまくっていたから、
歌うことは好きだったと思う。
初めての夏合宿。
集合場所である学校に行くと、先輩たちはボストンバックを持っている。
あれぇ? リュックじゃないの?
リュックで来るようにと、言ってたのに~。
先輩たちは私たちを見てケラケラ、クスクス笑ってる。
あーっ! また、だまされたぁ~~~。
部活の中学1年生は私を含めて2人。
2人だけがリュックをしょってる。
それも小学校の修学旅行に使ったリュックだから、
『〇〇小学校6年〇組 〇〇〇〇(名前)』とデカデカ書かれてる。
中学、高校と一貫校に進学し、
部活は中学と高校と合同だった。
先輩たちから見たら、中学1年生は齢の離れた妹みたいなもので、
ついからかいたくなるんだよねぇ…。
合唱コンクールや文化祭に向けて、皆で合唱を作り上げていく。
その練習過程では、もめごとなどでつっかえることもあった。
ミーティングをパートごとや全体で行った。
「自分にも非があったら、相手に非があっても批判をしない。
潔く、反省の言葉だけ言おう!」
あるミーティング中、心に決め、今も実行してる…。
部活は、小さな小さな『社会の縮図』だった。
私は音楽を仕事には選ばなかった。
でも、45年ほどエレクトーンを弾き続け、
自分の気持ちを音楽にのせる快感を知った。
ドラムを習い始めて1年ちょっと。
いつの日か、自分の思いをドラムにのせられたらなぁ…。
スーパー・フライの『愛をこめて花束を』のドラム楽譜を先生からいただいた。
歌いながらドラムを叩いたら気持ちいいよねぇ。
チャレンジしたいが、叩くのが精一杯でそれどころではない…。