あごの関節痛、そしゃく筋(=かむための筋肉)の痛みやだるさ、
口を開閉するときの関節の雑音、開口制限などなど、
顎関節症の症状はさまざま。
顎関節がどこにあるかというと…。
赤い丸の部分が顎関節。
水色の部分が下あごの骨。
下あごの骨は、たくさんの筋肉と靭帯によって、
頭蓋骨にぶらさがってる。
それだけ顎関節は不安定な関節なんだなぁ。
あなたは食べ物をかむときに、
右の奥歯でかむ? それとも左?
歯並びの悪さや、歯の治療後の噛みあわせの悪さなどで、
片方の奥歯だけでかんでいると、
左右の筋肉の使い方に差が出て、
下あごの骨が微妙にずれ、
顎関節にひずみが生じることがある。
長くその状態が続くと顎関節に…。
あなたは何かに集中するときに、歯をかみしめる?
自分では気づかないうちに癖になることもある。
これも顎関節の原因になる。
あごの運動にかかわる筋肉は、あご付近だけでなく、
こめかみ部分や首・肩にもおよぶ。
猫背など姿勢が悪くて、首や肩の筋肉がガチガチになり、
顎関節にひずみが生じることもある。
あなたは寝ているときに歯ぎしりをする?
歯をかみしめる?
コトーは疲れると就寝中に左奥歯をかみしめる癖がある。
そんなときは起床時、左あご周辺の筋肉が重だるい…。
あなたはどんな姿勢で寝る?
前回のブログ、『五十肩と寝る姿勢の関係性』と『五十肩の鍼灸治療』で
取り上げたように、
横向きで長時間寝ると、
下の肩~腕の筋肉の血流障害を起こし、
五十肩になることがある。
先日、起床直後に左あご周辺の痛みを感じたが、
そのときの姿勢が左下の横向き!
横向きに長時間寝ると、
頭の重みで下側のあご周辺の筋肉の血流障害を起こし、
痛みが生じるのかもしれない!
頬に触れると、右よりも左の筋肉のほうが硬いから、
血流障害も起こしやすいよねぇ~。
顎関節症にはストレスの影響が大きい。
鍼灸治療では、まず全身と心のリラクゼーションをはかる。
そして、肩や首の凝り固まった筋肉を1つ1つほぐす。
ほぐれると、縮んでいた筋肉が伸びやすくなり、
頭蓋骨方向に引き挙げられていた下あごの骨が重みで下がり、
すきまのなかったあごの関節にすきまができ、
動かすのが楽になり、顎関節のずれも整う。
ときどき、コトーは自分で頬や首・肩に鍼をして筋肉をほぐす。
徐々に筋肉がゆるんで、下あごが下がり、
顔が面長になる。
いつの間にか、筋肉がコリコリになり、
下あごの骨が引上げらていたんだなぁ…。
顔が大きくなった気がする…。