「携帯もスマホもなかった頃は、
駅の改札口近くに伝言板があったよねぇ。
駅で待ち合わせをしたときに、
相手がなかなか来ないと、
〇〇ちゃん、先に行ってるね…って
書置きしたなぁ~」
ーーー「駅の伝言板の存在は、漫画で知りました。」
「へっ?!?」
20近く齢の離れた人と話をすると、
生きてきた時代のずれを感じるなぁ…。
電車に乗っているとき、アナウンスがある。
「お座りの方は荷物は膝の上か、網棚の上にお載せ下さい。」
そうそう、昔は本当に紐を編んだ網棚が頭上にあった。
いつ、紐ではなくなったのかなぁ…。
自動改札機がない頃、改札口で切符を切ってもらい、
駅のホームには入った。
改札口では、鉄でできたハサミを
「カンカ、カンカ、カンカンカン…」と
リズミカルに音を立てながら、駅員が切符を切っていた。
いつの間にか、そんな光景はなくなった。
中学生の頃から、電車を3本乗り換えて通学していた。
その頃、3枚の定期券を収納できる定期入れはなかなか売っていなかった。
あるとしても、地味な黒やえんじ色。
可愛いのが欲しくて自分で作った。
柔らかなビニール・ケースを切り取り、
ビニール製の生地に縫い付けて作った。
三つ折りで、中表を開くとこんな感じ。
1枚のビニール・ケースを縫い付けている。
ポケットも2ヶ所ある!
外側はこんな感じ。
2枚のビニール・ケースを縫い付けている。
柔らか素材のビニール・ケースといっても厚みがあり、
針がなかなか通らなかった。
でも、一目一目、等間隔で縫われ、
よくやったなぁ~と自分ながら思う。
今だったら、そんな根性はない。
3枚も定期券があると、
違う路線の定期券を改札口で見せてしまい、
駅員に呼び止められることもあったなぁ~。
定期券の使用期間が過ぎているのに気づかず、
改札口で駅員に呼び止められ、お金の持ち合わせもなく、
切符代を立て替えてもらったこともあったなぁ~。
冬の早朝の車内は寒く、
腰かけているスーツ姿のおじさんたちは、
新聞を膝掛けのように脚に巻いて暖をとっていたなぁ~。
時代は変わる…変わる…。
手作り定期入れは、縁取りのバイアス・テープが破れているけれど、
カード入れとして今も使っている。
現役です!