「ぎっくり腰になっちゃって!」
「ぎっくり腰になりそう…」
そんなふうに言いながら当鍼灸院に来られる方が増えている。
腰痛持ちさんは、季節の変わり目にぎっくり腰になりやすい。
ぎっくり腰の程度は様々。
ピシッ!と腰に痛みが走った後、
腰の筋肉が過緊張となり、あまりの痛さに動けない…。
痛みが走ったけれど、その後動ける。
でも上半身をそらすと痛くて、前かがみになる。
上半身をひねることも難しく、ロボットになった気分…。
痛みが走った後、動けるけれど、
何となく痛いような腰が重いような…。
近いうちに、もう1度ピシッと腰に痛みが走りそう…。
今度痛みが走ったら、動けなくなりそう…。
痛みや日常生活の支障の程度は様々でも、
背筋や腰付近の筋肉疲労が激しいことに変わりはない。
数日間、安静第一!
横向きに寝て、腰周辺の筋肉を極力使わずに休ませよう!
これができるかどうかで、回復のスピードが違う!
腰の筋肉の炎症なので、温めるのはNG!
当日の入浴は我慢しよう!
どうしても入りたければ、シャワーですませよう!
仕事や家事などで休めない方は、日中コルセットをしよう!
腰の筋肉をサポートする!
まれに、コルセットをすると更に腰の筋肉が緊張しちゃう方がいる。
コルセットをしたほうが楽かどうか、チェックしよう!
鍼灸治療は急性期でもOK!
あお向けやうつ伏せの姿勢をとることがきついときは、
横向きでもできるぞ!
鍼やお灸で、滞った血流を改善し、筋肉の緊張をゆるめ、
痛みを軽減させる。
ぎっくり腰では主に背筋の、
腰の部分と仙骨部分(尾てい骨の上)が痛いことが多い。
背筋は、うなじから尾てい骨の上までつながっている。
ぎっくり腰さんは、腰の上までの背筋も硬い。
背筋を上(=うなじ)から下(=仙骨)までゆるめることが大切だぞっ!
赤いラインは『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』という経絡。
目頭と鼻の間にある『睛明 せいめい』というツボから始まり、
頭頂、
後頭部、
うなじから2本になり、
背中、お尻、
脚の後面、
外くるぶし、脚の小指にある『至陰 しいん』で終わる。
経絡の上にツボが67個。
左右の経絡をあわせて、全部で134個!
ぎっくり腰の治療には、背中やお尻のツボをよく使う。
ふくらはぎにあるツボにも反応が現れやすく、
鍼やお灸をするなぁ…。
痛い部分から遠く離れたツボでも治療するんだよ~ん。
赤いラインは『帯脈 たいみゃく』という経絡。
ウエストをぐるっと1周している。
腰が痛いときは腹筋や側腹の筋肉も硬くなることが多い。
帯脈の上にあるツボもよく使うなぁ…。
休息やコルセット、鍼灸治療で痛みがやわらいできたら、
散歩やストレッチングなど体を動かしながら、腰周辺の筋肉をほぐそう!
ぎっくり腰をする方は、痛みがなくても腰周辺の筋肉がこわばっている。
日頃からストレッチングや軽い体操などで筋肉の柔軟性を維持すると、
ぎっくり腰を起こしにくくなるぞっ!
月1回ほど鍼灸治療でメンテナンスすることもおすすめ!
腰は肝心かなめなところ。
気をつけよう!
2017年12月に、『腰痛の鍼灸治療とセルフケア』という特集ブログを組んでいる。
詳しく知りたい方はそちらをどうぞ!
動画付きだぞっ!(たいしたことないけれど…)。