「生理痛はあるけど、1、2日目に薬を飲めば大丈夫」って、
生理痛を問題視しない方が多い。
普通の生理痛は、軽い下腹部痛や腰痛がある程度。
薬はいらない。
生理は『妊娠』と『出産』に必要不可欠なこと。
生理の不調を軽視しちゃいけない!と思うなぁ…。
月経前症候群(PMS)。
イライラ感、怒りっぽい、抑うつ、胸の張りや痛み、頭痛、、むくみ…。
生理開始とともに諸症状がピタッとなくなったり、軽減する。
月経困難症。
下腹部痛、腰痛、腹部の張り感、頭痛などが強い。
生理直前や生理開始とともに現れる。
それ以外にも生理の周期や期間が乱れたり、
月経量が増えたり減ったり…、と
生理のトラブルは様々。
それらを鍼やお灸で治すときに注目するのが、
『血 けつ』(=栄養分)と、『気』(=エネルギー)。
この2つが体全体に充分行き届き、
血をきちんと調整できるように、
ツボを介して体や心に働きかける。
赤いラインは『足太陰脾経 あし・たいん・ひけい』という経絡。
経絡は血と気の通り道。
この経絡は血の巡りに深くかかわる。
生理のトラブルが生じると、この経絡を通る血と気が滞りやすい。
猿シールが膝。
赤矢印の先にあるのが、『三陰交 さんいんこう』というツボ。
内くるぶしの少し上に位置する。
足太陰脾経の上にのってる。
このツボに鍼やお灸をして、
足太陰脾経の血と気の滞りをよくするんだなぁ…。
長さ5mm、太さ0、14mmの細くて小さな鍼を『三陰交』に刺す。
皮膚の1㎜下に水平に刺すから違和感はまーったくない。
次に、医療用のテープで鍼の先端を固定する。
通称『枕』。
先端はリング状になってるから、鍼全体が皮膚に入ることはない。
最後に、医療用のテープを鍼全体に貼る。
通称『布団』。
これは『皮内鍼 ひないしん』という手法。
生理痛や生理不順には、生理予定日の1週間前から
生理が終わるまで貼り続け、その間、血の巡りを促す。
『足闕陰肝経 あし・けついん・かんけい』という経絡。
この経絡は『血の貯蔵』や『血量の調整』にかかわる。
足の甲にあるツボ『太衝 たいしょう』。
足闕陰肝経の上にのってる。
生理のトラブルのときによーく使う。
強いストレスにさらされたり、
部活や仕事、家事、育児などでハードスケジュールが続くと、
生理が遅れたり、止まることがある。
体も心も弱ってるときには、
気(=エネルギー)を補充することが大切。
『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』は、
血だけでなく、気にも深くかかわる経絡。
内くるぶし(ワニ・シール)の下にあるツボ『照海 しょうかい』。
足少陰腎経の上にのってる。
ここに鍼やお灸をしてエネルギーを補充する。
今回紹介したツボはセルフお灸もおすすめ。
台座灸は先端に火をつけ、ツボに置くだけ。
底にシールがついてるから、どのツボにも置きやすい。
当鍼灸院(福岡市南区にある、レディース鍼灸ことう)では、
明日8月6日(火曜日)と8月18日(日曜日)に、
『生理痛・生理不順』をテーマにお灸教室を開催!
台座灸を使うよ~ん。
こつこつお灸を続けると、血の巡りがよくなり、
生理のトラブルも緩和する。
お灸初心者も大歓迎!
関心のある方はぜひご参加ください。
詳しくは『鍼灸師コトーのお灸教室』をご覧ください。
福岡は朝から猛烈な暑さになってきました。
皆さんの住む街はいかがですか。
体調を崩されないよう、充分注意してください。