東洋医学では病気の原因を、

『外因』 『内因』 『不内外因 ふないがいいん』 の3つに分けている。

 

 

『外因』は、気候の激しい変動のこと。

暑すぎる、寒すぎる、季節外れ…。

異常気象時に体の抵抗力が落ちていると、

病を引き起こしやすい。

外因は、体を外部から発病させる。

 

 

『内因』は、過度の感情のこと。

感情が度を過ぎると、病を引き起こしやすい。

内因は、体の内部から発病させる。

 

 

『不内外因』は、内因や外因以外のこと。

例えば、長期間、食事の量や質が偏ったり、

労働や休養が過度あるいは不足していると、

病を引き起こしやすい。

骨折や捻挫なども不内外因に含まれる。

 

 

東洋医学は、体だけでなく、ココロ(精神)も重要視してるんだよ。

『内因』の引き金となる感情に、『七情 しちじょう』がある。

怒、喜、憂、思、悲、恐、驚、の7つの感情のこと。

日々の生活の中で、沸き起こる感情だけど、

極端に起こるとどうなるか。

 

 

激しく怒れば、気が逆上しちゃう!

思いすぎると、気がめいっちゃう? 気をもんじゃう?

極度に驚くと、気が動転しちゃう!

などなど…。

 

 

『感情』と『気』は、密着してるんだなぁ…。

そもそも、『気』の正体って何?

東洋医学での『気』は、『生命活動のためのエネルギー』のこと。

 

 

へ?へ?へ?って?

さぁー、どんどん東洋医学的な話になるよぉー。 ついてきてねぇー。

 

 

生命活動そのものである『神 しん』。

生命活動の動力(=エネルギー)である『気』。

エネルギーの材料(=燃料)である『精 せい』。

この3つを合わせて、『人体の三宝(さんぽう)』という。

ヒトが生きる上で極めて重要なもの。

 

 

『精』には、『先天の精』と『後天の精』がある。

『先天の精』は、両親から受け継いだ精(=燃料)のこと。

『後天の精』は、体の中に取り込んだ飲食物を

燃料として補充することができる。

 

 

『神』は、生命活動そのもの。

ということは、『精神活動』も含まれる。

『神』は、五臓六腑の『心 しん』に収まっている。

西洋医学の『心臓』と、東洋医学の『心』の働きは、

若干異なるよ。

 

 

 

 

 

肩甲骨と背骨の間にあるツボ、『心兪 しんゆ』。 赤矢印。

背骨を境に左右対称にある。

この奥に五臓六腑の『心』があるよ。

 

 

『心兪』の内側にあるツボ、『神道 しんどう』。 黄緑色の矢印。

背骨の真ん中にあるから、このツボは1つ。

『神道』は、左右の『心兪』の気を通すことから、

この名前がついた。

 

 

『心兪』の外側にあるツボ、『神堂 しんどう』。 黄緑色の矢印。

堂は、居室のこと。

このツボは、『心神が宿る所』という意味がある。

 

 

ストレスが強かったり、長期に渡りストレスが続くと、

これらのツボのあたりが硬くなる。

ちょこちょこっと鍼やお灸をして、

張り詰めたツボを緩めるんだよ。

 

 

今回の特集のテーマ『こころ』は難しーい!

説明しにくいけれど、がんばります!

次回もよろしくです!!!

福岡市南区にある、女性鍼灸師による女性専門鍼灸院

≪レディース鍼灸ことう≫の鍼灸師コトーでした。