鍼治療の起源は中国。
東方の海岸地方では、砕いた石の先端を使って、
水中の魚を捕らえていた。
その石の先端を、痛んだ部位に当てて治療したのが、
鍼の始まり。
魚をつくモリは、やがて石から金属となり、
鍼治療は確立されていった。
そして、奈良時代に、仏教とともに鍼は中国から日本に入ってきた。
コトーが使う鍼は、滅菌されたステンレスの
ディスポーサブル鍼(使い捨て鍼)。
鍼は太さも長さもたくさんの種類がある。
体の状態や部位に合わせて、使い分ける。
鍼皿はプラスチック製で、鍼も鍼皿も1回使用したら破棄する。
体には経絡(けいらく)という通路がある。
経絡は、気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養分)を
全身に送っている。
そして、経絡の上にツボがのっている。
その経絡に沿って一定の間隔で
鍼を刺してはすぐ抜いていく手法がある。
散鍼(さんしん)という。
滞った経絡の流れがよくなり、
体や心に気と血が行き渡る。
凝り固まった筋肉に対しても、散鍼をする時がある。
鍼は皮膚に触れる程度なので、刺激量は少ない。
10~20分間、鍼を置いたままにするのを置鍼(ちしん)という。
コトーは置鍼とお灸をセットにすることが多い。
例えば…、
置鍼+棒灸。
棒灸はタバコ状のお灸。
皮膚から数㎝離して温める。
棒灸のよさは、お灸自体を動かせること。
大事なツボに鍼を置き、
経絡や筋肉に沿って棒灸をゆっくり動かす。
じんわりと体が温まる。
滞った経絡の流れを促したり、
こわばった筋肉をほぐす。
広範囲にアプローチできる。
置鍼+台座灸。
台座灸は台座の上にモグサがのっている。
大事なツボに鍼を置き、
鍼のすぐそばに台座灸を置き、
いくつものツボを同時にお灸する。
鍼とお灸はセットのほうがいいと思うけれど、
鍼が苦手な方はお灸だけ、
お灸が苦手な方は鍼だけの治療もOK!
治療を受けられる方が
気持ちいい…
楽になる…
そんなふうに思える治療が一番いい。
おまけの話。
日本では鍼管(しんかん)の中に鍼を入れてツボに刺す。
鍼管の先端でツボの周りに圧をかけてから鍼を刺すので、
鍼が入るときの感覚がやわらぐ。
中国鍼は鍼管がなく、鍼を直接つまんで刺す。
鍼を刺すときの感覚が強いのかなぁ…と思っていたが、
中国での修行中、中国人の先生に鍼をしてもらったら、
ぜーんぜん痛くなかった。
福岡市南区にある女性鍼灸師による女性専門鍼灸院
≪レディース鍼灸ことう≫は、
2020年4月に≪レディース鍼灸ことう+(プラス)≫に生まれ変わります。
何がプラスされるかは、もうちょっと先のブログで告知します。
お楽しみに~~~!
鍼灸師コトーでした。