円皮鍼(えんぴしん)は、使い捨ての鍼。
直径10.0mmほどのシールの中央に、
小さな鍼が固定されている。
鍼の太さは0.2mm。
コトーが使っているのは、長さ0.6mmと0.9mmのもの。
1mmもないから、肉眼では見にくい。
1~2週間程度ツボに貼り続け、ツボを刺激する。
首こり、肩こり、背中こり、腕こり、
慢性腰痛、ぎっくり腰、膝関節痛など、
筋肉の痛みが強い時に用いる。
貼り続けるとこわばった筋肉がほぐれ、
痛みが軽減するので、
『痛さで動けない』ことがほとんどなく、
動きながら症状を改善しやすい。
当院では扱っていないが、
ツボを押し続ける手法に『粒鍼 りゅうしん』もある。
シールの中央に鍼ではなく、
直径1mm程度の金属粒を固定している。
この便利グッズがなかった頃は、
日本では米粒が使われていた。
乾燥した米をツボに当て、テープで固定する。
鍼と灸の発祥の地である中国ではどうするか。
中国に留学中、中国5大名山の1つ、
黄山(こうざん)に行くことになった。
コトーは山が大好きだが、車に酔いやすい。
修行先の先生に相談したところ、
漢方薬入りの湿布を手渡され、
『内関 ないかん』と『神闕 しんけつ』に貼るように言われた。
手首の近くにあるツボ『内関』。
酔い止めの効果がある。
『神闕』はおへその中央にある。 黄緑色の矢印。
2泊3日のバス旅行中、湿布が剥がれては困るので、
湿布の上に絆創膏を貼った。
おかげで3日間、バスに酔わずに登山を満喫した。
2007年4月13日、黄山にて。
福岡市南区にある、女性鍼灸師による女性専門鍼灸院
≪レディース鍼灸ことう≫の山好き鍼灸師コトーでした。