手のひらにこれぐらいのモグサをのせてぇ~、
両手でコネコネしてぇ~、
こんなふうに棒状にしてぇ~、
親指と人差し指でコネコネして円錐形にしてぇ~、
それを反対の親指と人差し指でつまみとる。
右は1円玉。
モグサは米粒の半分くらいかな。
その先端に、専用の線香で火を付ける。
火が消えたら、灰の上に新しいモグサをのせ、お灸をする。
6~7回繰り返す。
これが『点灸 てんきゅう』という手法。
シールをツボの上に貼り、
その上にモグサをのせるから、
お灸の跡が残らない。
チカッ!と一瞬熱さを感じ、
ツボの中の中まで、お灸の刺激が伝わる!!!
あるツボにガシッ!とお灸で刺激を伝えたいときに、よく用いる。
例えば、足の小指にあるツボ『至陰 しいん』。
赤の矢印。
逆子を治すとき、このツボに点灸をする。
鍼が苦手でお灸だけで治療したい方にも
点灸をすすめている。
全身を調整しやすい。
慣れてくると、
「このチクッ!とした熱さがいいんだよねぇ~」とワァンも多い。
親指大にモグサを丸めてぇ~、
円錐形にしたモグサの先端に火を付けてぇ~、
熱さを感じたらモグサを取ってぇ~、
水の張った灰皿に入れる。
7分灸、8分灸、という。
昔はこれがメインだったのかなぁ…。
背中のツボに用いられていた。
コトーはしていない。
鍼灸師の養成校1年目に点灸を教わった。
体の側面にもツボがある。
台所のボールを逆さにして、点灸を練習した。
『1分間に30回点灸をする』という実技試験があった。
ウチでは楽勝だけど、本番ではできない…。
コトーは手作業中、手に汗をかきやすい。
試験!という緊張感もあり、
どどどどどどどっと汗をかく!!!
汗をかくとモグサがぱさついて、まとまらない。
再試…、追試…。
ついつい、自分よりも若い先生に食ってかかった。
「速く点灸が出来たからって、
何か意味があるんですか?」
大人げない発言だったなぁ…。
モグサを指でひねってまとめる
↓
ツボにのせる
↓
線香で火を付ける
この繰り返しが今は心地いい。
モグサと線香の香りにも癒される。
ぜひ体験していただきたいお灸です!!!
今年の1月から始まった、この特集。
10話にも及んだ。
10年の鍼灸治療と20年の理学療法士の経験を
こんなにじっくり噛みしめる機会は
今までなかったなぁ…。
あと1話で完結です。
もうちょっとお付き合いください!!!
福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング、
≪レディース鍼灸ことう+≫。
無地よりも総柄が好きな、
女性鍼灸師、理学療法士のコトーでした。