今回の特集ブログは自撮りの動画も取り入れているせいか、なかなか先へ進まない。前回、何を書いたのか忘れてしまい、下書きを読み直したハハハー!そうそうそうそう!

 

<足陽明胃経の順行路線>

赤いラインは『足陽明胃経 あし・よいめい・いけい』という経絡。黒目の下にあるツボ『承泣 しょうきゅう』に始まり、足の人差し指にあるツボ『厲兌 れいだ』で終わる。足の甲にあるツボ『衝陽 しょうよう』から枝分かれ(青いライン)、足の親指の先端にあるツボ『隠白 いんぱく』につながる。

 

<足太陰脾経の順行路線(体表)>

赤いラインは『足太陰脾経 あし・たいん・ひけい』という経絡。『隠白』に始まり、足の親指の内側を通り、内くるぶしの前から、すねの内側、膝の内側、太ももの内側を上行する。さらに、腹部・胸部のやや外側を上行し、脇の下から3寸(約9㎝)下のところにあるツボ『大包 だいほう』で終わる。

 

<足太陰脾経の順行路線(体内)>

この経絡は下腹部で枝分かれ、体内に入り、脾、そして胃につながる。更に、胃から2つに分かれる。1つは、胃から横隔膜を貫き、のどを通り、舌の根元とつながり、舌の下で散るように終わる。もう1つは、胃から心(しん)に入って、次の経絡『手少陰心経 て・しょういん・しんけい』とつながる。脾と胃は表裏関係にあり、2つの臓器は経絡で結ばれている。さてさて、脾の主要な働きは4つ。

 

<脾の働き・その①>

口から取り込んだ飲食物は胃に納められ、ドロドロな物に変化する。脾は、ドロドロな物を更に消化して『水穀(すいこく)の精微(せいび)』を作り出す。これは、あらゆるエネルギーや栄養のこと。『気=エネルギー』や『血(けつ)(=栄養)』も水穀の精微から作られる。脾の働きが弱まり、しっかりと水穀の精微が作れないと、気や血も不足するんだなぁ…。

 

<脾の働き・その②-1>

脾は、気と血の元となる水穀の精微を全身に運ぶ。そのエネルギーと栄養のおかげで、臓腑・器官・筋肉・骨・皮膚などあらゆる部位は、自分の仕事を十分にできるんだなぁ…。

 

<脾の働き・その②-2>

脾は、水液を全身に運ぶ。また、いらなくなった水分を尿や汗として外に出す際にも、脾の『運ぶ』働きがサポートする。

 

<脾の働き・その③-1>

経絡の中を流れる気(=エネルギー)は年中無休。私たちの健康を考え、常に動いている。

前回登場した『胃気(=胃のエネルギー)』は『気を下行させる』働きを持っている。胃の中でドロドロな物に変化した飲食物。その中で不要な物は、胃気の力を借りて、小腸・大腸・膀胱へと下行し、便・尿として外に出すことが出来る。

 

『脾気(=脾のエネルギー)』は『気を上行させる』働きを持っている。脾で作られた水穀の精微は、脾気の力を借りて、上部にある心と肺に運ばれる。そして、心と肺の働きによって、水穀の精微は気と血に変化し、全身に運ばれる。また、脾で作られた水穀の精微は、脾気の力を借りて、上部にある頭(脳)と顔にも運ばれる。

 

<脾の働き・その③-2>

地球の地表に住んでいる限り、上から下へと重力がかかっている。重力に負けて内臓が下がらないように、脾気の引き上げる力で、内臓を正しい位置に保っている。ちなみに、この経絡は『足陽明胃経』。

 

<脾の働き・その④>

経絡の中を流れる血(=えいよう)は正常であれば外に漏れることはない。それは脾気が経絡に働きかけ、血が外に漏れないようにしているから。

脾はたくさんの、込み入った仕事をこなし、説明するのが難しいねぇ…。次回に続くよ~ん。福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。