心臓の大きさは、握りこぶしぐらい。心筋と呼ばれる特殊な筋肉の塊。電気的な興奮で、1分間に70回程度拍動(=収縮)し、動脈へ血液を押し出す。心臓の1回の拍動で押し出される血液量は、70~80ml。70ml×70回=4900ml。1分間に約5ℓも心臓から血液が押し出され、全身の動脈、そして静脈へと流れる。

東洋医学でも、『五臓六腑の中の心(しん)は血脈を司る』と言われている。血(けつ)(=栄養分)は、脈(みゃく)の中を流れる。脈とは、経絡と血脈(=血管に該当する)のこと。ただ、『血』単体では動けない。『気(=エネルギー)』が血を押して動かすことにより、血は脈の中を流れることができる。『気』にはたくさんの種類がある。ここで登場するのは『心気 しんき』。心が持つ『気』。血が心から全身に送られ、やがて心に戻ってくるのは、心気の働きによるもの。心気が年中無休で働き、全身に常に栄養が行き渡る。

東洋医学では、『心は神(しん)を蔵す』と言われている。神は、思考・判断・記憶など、意識的な心(こころ)の働きを指す。だけでなく…。

何気なくスマホを開き、「おっ、コトーの特集ブログが再開した」と気づく…。心臓のイラスト?ちょっと読んでみようかな…。スマホの画面を操作する…。様々な感情が湧き出て、言動や行動を起こす。これらも『神』に含まれる。

心がガシッ!と神を支えていれば、精神は安定し、しっかり考え、しっかり行動できる。心の働きが不十分で、神を支えきれないと、不眠、多夢(夢を多く見る)、気持ちがフワフワ・ザワザワと落ち着かない、健忘などの症状が現れる。

東洋医学では、『心は君主の官(かん)』と言われ、五臓六腑を統括する。心が蔵する『神』は、五臓六腑同士の調整役もしている。話がややこしくなってきたが、心ってすごいヤツなんだよぉー。

さぁて、今年初のおまけの話。

 

最寄りの駅から30分ほど電車に乗り、その後30分ほどバスに乗り、やってきました国道594号線。

 

あまりにも普通の道で、標記がなければ見過ごしそう。ここから徒歩で30分のはず。

 

公園?

 

あっ、お寺に鐘がある。実家にいた頃は紅白歌合戦を見た後、湯船の中で除夜の鐘を聴きながら、「108つの煩悩かぁ…。う~ん、う~ん、108つも煩悩が浮かんでこないなぁ…」」と思っていた。今、住んでいるところは除夜の鐘が聞こえない…。

 

おーっ、みごとな畑!

 

のどかだねぇ~。

 

おっ、また、鐘のあるお寺。随分歩いてきたが、この道で間違いなさそう…。

 

おおおーっ、やっとたどり着いた!大己貴(おおなむち)神社。福岡県朝倉郡筑前町にある。

 

西暦200年頃、神功(じんぐう)皇后が新羅(しらぎ)との戦に備えて兵を募ったが集まらず、社(やしろ)を建てて兵が集まるように祈願したら、兵が集まった。日本書紀にそのように記されている。

 

その社が大己貴神社。日本最古の神社のひとつ。

いつの頃からか、神社やお寺は私にとって決意表明の場。普段、神仏を尊ぶことをしていないので、ちらっと訪れた時だけ願い事をするのは、おこがましい気がして…。柏手を打って、目をつぶる…。「目の前の自分、人、物、物事に対して丁寧に見つめ、丁寧に考え、丁寧に行動します!」と神様に誓った。自分の中に核を持ち、貫き通すこともあれば、見方を変えて行動すべきこともある。と思っても、変なところで我を張ったり、ちょっとしたことで動揺したり…。まだまだ『神 しん』の修行が足りないなぁ…。『丁寧に生きること』は、コトーの永遠のテーマです!

次回のブログは、心(しん)につながっている『手少陰心経 て・たいん・しんけい』という経絡と、その上にあるツボたちを紹介するよぉ。福岡市南区にある女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。