『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』という経絡(=赤いライン)は、目頭と鼻の間にあるツボ『睛明 せいめい』から始まり、額→頭頂へと上行し、

 

後頭部→うなじ→背中→お尻→脚へと下行し、小指にあるツボ『至陰 しいん』で終わる。この経絡は広範囲に渡り、ツボ数は片側だけでも63個と多い。そのため、この経絡上のツボは、鍼灸治療によく用いられる。理由は他にもある。

 

肩甲骨の内側にあるツボ、肺兪(はいゆ)、心兪。

 

肩甲骨の下からウエストの上にあるツボ、肝兪、胆兪、脾兪、胃兪、三焦兪(さんしょうゆ)、腎兪。

 

ウエストからお尻の中央にかけてあるツボ、大腸兪、小腸兪、膀胱兪。

『○○兪』と名が付くツボは、『兪穴 ゆけつ』という。五臓六腑の経気(=エネルギー)が巡っている。『兪穴 ゆけつ』は背中にあり、体内にある臓器と同じ高さに位置する。

各臓器が不具合を起こすと、『兪穴』に反応が現れ、『診察点』になる。もちろん、『兪穴』を用いた鍼灸治療で、各臓器のトラブルを改善する。

 

『三焦兪(さんしょうゆ)』の『三焦』は特定の臓器ではない。体幹にある臓器を結び付ける通路のようなもの。

 

飲食物の消化・吸収から、排尿・排便までの過程が円滑に進むように、臓器に働きかける。

 

『足太陽膀胱経』(=黒のライン)は、背中では2本になる。肩甲骨の内側にあるツボ、『心兪』と『神堂 しんどう』。共に、情緒にかかわるツボ。背中の中央を走る経絡(=緑のライン)は『督脈 とくみゃく』。『心兪』『神堂』と同じ高さにあるツボ『神道 しんどう』も情緒にかかわる。

心の不調は、この3つのツボあたりに反応が現れやすい。そんなときは、ちょこんと鍼やお灸をして、心に働きかける。

東洋医学では『心身一体』と考える。体の不調が長引けば、心も不調になりやすい。逆に、心の不調が長引けば、体も不調になりやすい。背中のツボに触れて、「体の調子はどうかな…」「心の調子はどうかな…」とツボに聞いてみる。

 

このように、『足太陽膀胱経』はとても重要な経絡なんだなぁ…。経絡全体の流れを良くしたい時には、棒灸がおすすめ。皮膚から数㎝離して温めるので、熱くはない。棒灸を首筋から足元までゆっくりと動かしながら温める。

 

コトーの住む町もやっと梅雨に入った。庭のあじさいが咲き誇っている。これから天候がどうなるか…。ゲリラ豪雨など災害に気を付けよう!

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。