コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

無気力・ゆううつ・落ち込み・不安感・イライラ感…心の不調を整える鍼とお灸

鍼やお灸で用いるツボには、

心に働きかけるツボもたーくさんある。

 

 

 

 

 

足の裏にある『湧泉 ゆうせん』。

エネルギーが出入りするツボ。

無気力でやる気が起きないときには、

このツボにお灸をしてエネルギーを補充する。

 

 

 

 

 

棒灸はタバコ状のお灸。

皮膚から数㎝離して温める。

湧泉の中の中まで温かさが伝わる…。

 

 

 

 

 

自分でするなら台座灸もおすすめ。

台座の上にモグサがのっている。

台座の底にはシールがつき、湧泉にもペタッと貼りやすい。

毎日のセルフお灸で、じんわりエネルギーを補充する。

 

 

 

 

 

手首近くにある『内関 ないかん』。

ゆううつ、落ち込み、不安感、イライラ感や、自律神経を調整するツボ。

 

 

赤いラインは『手闕陰心包経 て・けついん・しんぽうけい』という経絡。

『内関』はこの経絡の上にある。

 

 

東洋医学では、臓器の『心 しん』を包み保護しているものを、

『心包』という。

西洋医学の『心臓』と東洋医学『心』の働きは若干異なり、

『心』は情緒に深くかかわっている。

『心』にもつながっている『手少陰心経 て・しょういん・しんけい』や、

『心包』にもつながっている『手闕陰心包経』の上にあるツボは、

心の調子を整えるときに用いる。

 

 

 

 

 

頭のてっぺんにある『百会 ひゃくえ』。

気がかりなことやストレスで脳が疲労しているとき、

ゆううつ、不安感があるとき、ここにちょこんと小さな鍼をする。

脳を使い過ぎて、頭の中にたまり過ぎた余分なエネルギーを

ここから出す。

鍼をしばらく置いておくと、頭の中がすーっと落ち着いてくる。

 

 

ツボにはいろーんな効能があり、

セルフお灸で心の調子を整えたい方は、

最寄りの鍼灸院で自分に合うツボを選んでもらってください。

 

 

さぁて、おまけの話は、前回のブログの続き。

中国留学半年後、一人で一時帰国した際、

アクシデントに何度も出くわし、

ヘロヘロになりながら、日本に帰った。

 

 

では、中国に戻るときはどうだったのか…。

日本から飛行機に乗るんだから、何とかなる。

そう思い込んでいた。

 

 

しかし…、

南京空港に降り立ち、だだっ広いロビーで呆然と立ち尽くした。

ここから留学先の学校までどうやって帰ろう。

タクシー乗り場ってあるんだろうか。

留学するときは上海空港経由で行ったので、

南京空港のアクセスがまったく分からない。

 

 

もう、ロビーには誰もいない…。

頼りになるのは電子辞書だけ。

とにかく歩こう。

と、背後から自分の名前を中国語で呼ぶ声が聞こえた。

振り返ると、なんとなく見覚えのある顔。

たしか、留学先の学校の先生だ!!

その頃、中国語はほとんど話せないし、聞き取れなかったが、

必死だったせいか、

先生が韓国人の留学生を迎えに来ていることが分かり、

一緒に車に乗せてもらえることになった。

 

 

ライトバンは留学生でぎゅぎゅう詰めだったが、

なんてラッキー!ラッキー!ラッキー!

授業を受けたことがないのに自分の顔と名前を知っていた先生に、

感謝!感謝!感謝!

 

心の不調と五臓六腑と鍼灸

おーっ! もう7月ですね。

今月のお灸教室は、9日(火)と21日(日)!

テーマは『心の不調』です。

ただ今、心について勉強中!

皆さんもおつきあいください。

 

「頭が痛い」とき、頭に手を持っていきますが、

「心が痛い」ときには、胸に手を当て、

頭に手を持っていくことは…………

ありませんね。

でも、感情は脳で感じます。

脳の奥にある、『大脳辺縁系 だいのう・へんえんけい』

という部分が、感情と深く係わっています。

 

さて、東洋医学では心をどうとらえているか…。

様々な感情は五臓六腑におさまっています。

五臓は、肝、心(しん)、脾、肺、腎。

六腑は、胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦(さんしょう)。

つい、西洋医学の臓器を思い浮かべると思いますが、

これらの臓器の働きは、東洋医学と西洋医学とでは、異なります。

そして、『三焦』は体の中には存在しない臓器です。

 

「ある感情が強すぎると、その感情がおさまっている臓器も

不調になる」と、東洋医学では考えています。

 

知覚、記憶、思考、意識、判断など精神活動の中心

となるのは、『心』です。

 

 

心にも繋がっている経絡は、

『手少陰心経 て・しょういん・しんけい』。

腕の赤いラインです。

心が不調な時に、この経絡上のツボに鍼やお灸を

します。

 

誰だってイライラして怒りっぽくなったり、

気分が滅入ってうつうつすることもありますね。

そのような感情は、五臓六腑の『肝』がかかわっています。

 

 

『足厥陰肝経 あし・けついん・かんけい』。

『肝』にも繋がっている経絡です。

この経絡上のツボに鍼やお灸をして、

イライラやうつうつを解消します。

 

長い間、体調がすぐれないと、気持ちも滅入ります。

長い間、心が不調だと、体調も崩れてきます。

心と体と同時に治療できるのが、鍼やお灸の良さ

だと思います。

 

梅雨の時期は、だるく、疲れやすいですね。

疲れた体と、疲れた心に鍼灸はいかが?

気持ちいいよ~~~!

 

鍼とお灸で心を元気にしよう!

東洋医学では、『心身一体!』と考え、

体の状態だけでなく、心の状態も重んじます。

 

五臓六腑の中に、『心 しん』があります。

ここでいう、『心』は、西洋医学の『心臓』とは

若干働きが異なります。

『心』の中には、『神 しん』がおさまっています。

『神』は、知覚、記憶、思考、意識、判断など、

すべての精神活動を支配しています。

そして、『神』は、神、魂(こん)、魄(はく)、意、志などに

分類されます。

う~ん、こんがらがってきますねぇ~。

 

鍼灸治療に用いるツボには、『神』や『魂』など

心に通じるツボがたーくさんあります。

例えば…、

神闕(しんけつ)、神道(しんどう)、神庭(しんてい)、

神門(しんもん)、心兪(しんゆ)、魄戸(はくこ)、

神堂(しんどう)、魂門(こんもん)、志室(ししつ)、

神封(しんぽう)、神蔵(しんぞう)。

うっひゃぁ~、12個!

代表的なツボ361個の内の12個って、

かなり多いと思います。

それだけ、鍼灸治療では、心や感情も重要視しているって

ことですねぇ…。

 

先に挙げたツボは、背中にたくさんあります。

 

 

それらのツボの周辺の皮膚の状態を診て、

心の疲れ具合が分かります。

心が疲れているときは、そのツボにチョンチョンと

軽く鍼をしたり、棒灸をします。

 

 

棒灸は、モグサを固めて、和紙で包んだもの。

先端に火をつけ、皮膚から3~5cm離して温めます。

熱くはありません。

じーんわり温まります。

 

鍼やお灸をすると、イライラ感や、張り詰めた気持ちが

落ち着きます。

『やる気がおきない』 『無気力』な気持ちに

全身が覆われたときには、

少しずつ重いよろいが溶きはなれ、

少しずつ気持ちが前進していきます。

ぼんやりした気分は、しゃきーんとすっきりした気分に

なります。

いろいろな心の不調に、

鍼やお灸は優しく語りかけます…。

ご本人が無理せずに、心の調子を整えられることが、

鍼やお灸の良さだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事場の庭の〇〇〇〇は見頃です。

桜ではありません。

名前は………、忘れました。

4文字ということしか覚えていません。ハハハーッ!

枝が1本、すごーく伸びていたので剪定し、

土にズボッと挿していました。

そのか細い枝から若葉が出てきました。

いつ花を咲かせてくれるか楽しみですっ!

 

 

ピンボケですみませ~ん!