『姿勢が悪いから首や肩がこる』
そんなふうによく言われる。
それなら、いい姿勢ってどんな姿勢?
自分の姿勢をチェックしてみよう!
壁に踵、お尻、肩甲骨、後頭部をつけて立ってみよう。
軽く膝を曲げてもOK!
腕で壁を押しつけないよう、力を抜いて!
ウエストと壁の隙間は、手のひらが1枚入る程度が理想。
頭や背中が後方に引かれる感じがする場合は、
日頃、猫背かも。
ここで、ツボ・モデル子ちゃん登場!
理想のいい姿勢を横から見ると、
耳たぶ~肩先~大転子(だいてんし)(太ももの骨の頭)~
膝蓋骨の後ろ~外くるぶしの約2cm前、が一直線。
先ほど立ってもらった姿勢。
頭は脳みそが入っているから、けっこう重い。
この姿勢では、重い頭を真下の背骨で支え、
筋肉の負担は少ない。
猫背になると、背骨よりも頭がせり出すので、
頭を背骨で支えきれず、首・肩・背中・おなかの筋肉で、
重い頭をもち上げることになる。
常にそんな状態だと筋肉が疲労し、
重労働や激しいスポーツをしなくても、
こりや痛みが出ちゃうんだなぁ…。
手作業をするとき、
首、肩、背中、おなか、肩甲骨周辺、腕の筋肉が総動員で、
『スムースな手作業』に取り組んでいる。
腕だって重い。
簡単なスマホ操作であっても、
長時間になれば筋疲労も半端じゃない。
さあ、筋肉のこり具合を実感してみよう!
立位でも椅坐位でもOK。
テーブルに手のひらをのせ、肩先をつまんでみよう。
つまんだのは僧帽筋(そうぼうきん)(オレンジ色)。
頭蓋骨の後面から、鎖骨と肩甲骨についている。
えっ? つまめない?
よっぽど、こっているんだなぁ…。
脇の前に親指をあて、脇の下に他の4本の指をあて、
筋肉をつまんでみよう!
つまんだのは大胸筋。
手作業をするときに働く。
えっ? ガチガチ?
頑張って働いているんだなぁ~。
脇の下に親指をあて、他の4本の指を背中にあて、
筋肉をつまんでみよう!
今、つまんだのは、肩甲骨と二の腕の骨についている筋肉たち。
たーくさんあるので、イラストは省略。
知りたい方は、『特集~肩甲骨の話②~肩甲骨、こっていますか?』を見てね。
手作業が長い、あるいは過酷であると、
ここもガッチガチになりやすい。
単に首こり、肩こり、背中こり、といっても、
姿勢、骨格、筋肉量、年齢、手作業の内容や程度などによって、
筋疲労を起こしている筋肉や疲労の程度は異なる。
コトーはそれらをチェックし、どの筋肉をどんなふうにほぐすか見定めて、
鍼やお灸をしている。
コリのバックグラウンドに全身疲労や全身の冷えなどがあるときは、
その対応も必須!
日常生活の中で、こりやすい筋肉の負担を減らさないと、
コリからはなかなか抜け出せない。
鍼やお灸で筋肉がほぐれてきたら、
姿勢や筋肉の使い方の改善も大切。
コトーの前職は理学療法士。
運動麻痺のある方に運動療法を指導してきた。
立ち姿勢や座り姿勢、簡単なストレッチングや運動など、
無理なくやれることをアドバイスしている。
コリとの付き合いが長いほど、離れるのに時間がかかる。
あきらめずにコリからの脱却に取り組もう!