コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

特集 生理の話6 ~生理のトラブルの鍼灸治療

特集 生理の話も最終回!

1ヶ月間かかっちゃいましたねぇ~。

ちょいとおさらいをすると…、

 

 

生理は子宮と卵巣だけでなく、脳も重要な働きをします。

卵巣が手順よく働くために指令を出すのは、

脳から卵巣へ分泌する女性ホルモンでしたね。

その女性ホルモンは、健康状態やストレスの影響を受けやすいという

特徴もありました。

ということは、生理のトラブルの原因は多岐に渡ります。

生理にかかわるトラブル自体も、

生理痛がひどくなる…、

生理の周期や期間や出血量が変化している…、

生理の前後にも下腹部痛など様々の症状があらわれる…、など

いろいろあります。

それらの変化が強くなったり、長く続いている場合には、

子宮や卵巣などの病気も考えられます。

そんなときには、ためらわずに、婦人科での診察が大切ですね。

 

鍼やお灸では、生理痛や生理不順や、生理の影響であらわれる

諸症状(むくみ、頭痛、腰痛、肩こり、イライラ…)など、

具体的な症状に対して治療します。

 

まず、問診や触診により、生理の状態やトラブルを把握し、

どのように体質が崩れているのか、見極めます。

それらは一人ひとり異なるので、

鍼やお灸に使うツボや治療方法も様々です。

 

症状が重かったり、長期化している場合には、体質を改善し、

体の底力をアップすることが重要となります。

そんなときには、

 

 

当鍼灸院では、皮内鍼(ひないしん)をよく使います。

細くて短い鍼を皮膚と水平に刺し、

医療用のテープで固定し、2~4週間ツボを刺激します。

以前ブログに写真付きで皮内鍼のやり方をご紹介したことがあります。

興味のある方は、『私の相棒 鍼の道具たち その2』をクリック!

 

体質改善のために、ご自宅でのお灸もお勧めです。

 

 

底にシールのついた台座灸は、操作が簡単です。

最近はツボを紹介した本がたくさん出版されていますね。

お灸も鍼もたくさんのツボにすればいいってものではありません。

最寄りの鍼灸院で、ご自分にあうツボと、ツボの取り方の

指導を受けることをお勧めします。

 

ずいぶんと長い特集になりました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

生理や女性ホルモンは体や心に変化をもたらします。

上手につきあっていきたいですね。

特集 生理の話5~生理と五臓六腑と経絡の関係

毎月くる生理…。

何のトラブルもなく、その日を過ごしたいですよね。

『生理』は、気(=エネルギー)と血(=栄養分)の充実と

血の調節が大切です。

その気・血とかかわりの深い五臓六腑は、心・肝・脾(ひ)・腎・胃。

これらの五臓六腑は、東洋医学でいう臓器のことで、

西洋医学でいう心臓・肝臓・脾臓・腎臓・胃とは、ちょいと働きが異なります。

 

 

手少陰心経(て・しょういん・しんけい)という経絡(けいらく)。

脇の下に始まり、腕の内側を下り、手の小指の内側で終わります。

左右対称にあります。

この経絡の上には、片側だけで9個のツボがのっています。

体内では、『心』とつながっています。

『心』は、血を全身にめぐらせる血脈(けつみゃく)をつかさどっています。

 

 

足闕陰肝経(あし・けついん・かんけい)。

足の親指の外側から始まり、脚の内側を上り、肋骨の下で終わります。

これも左右対称。

片側だけでツボは14個!

体内では『肝』とつながっています。

『肝』は、血を蓄え、体の活動状況に応じて、血量を調整します。

 

 

足陽明胃経(あし・ようめい・いけい)。

目の下から始まり、のど、胸、おなか、脚の外側を下り、

足の人差し指の外側で終わります。

これも左右対称。

ツボは45個! 顔だけで8個。

体内では『胃』につながっています。

『胃』は、口から取り込んだ飲食物を、『脾』と一緒に消化・吸収し、

気・血・津液(しんえき)(=水分)の素を作り出します。

 

 

足太陰脾経(あし・たいん・ひけい)。

足の親指の外側から始まり、脚の内側を上り、

おなかと胸の外側を上り、脇の下の少し下で終わります。

ツボは21個。

体内では『脾』につながっています。

『脾』は、血が全身にめぐる際、血脈の外へ漏れずに、

スムースに巡らせる働きをします。

 

 

 

足少陰腎経(あし・しょういん・じんけい)。

足の裏から始まり、脚の内側を上り、おなかと胸を上り、

鎖骨の下で終わります。

ツボは27個!

体内では、『腎』とつながっています。

『腎』は、生命力の根源である原気(=げんき)の素を蓄えています。

これは、成長、成熟にもかかわっています。

 

これらの五臓六腑の機能が、東洋医学的にはどうなっているのか…。

生理の状態や生活スタイルなどを問診し、触診し、見極めます。

例えば、生理でもないのに出血する。 いわゆる不正出血。

これは『脾』の、『血を血脈の外に漏れださない』働きが

弱っている…とみます。

そして、脾とつながっている『足太陰脾経』という経絡上のツボに、

鍼やお灸をします。

その刺激により、この経絡の流れがよくなり、

脾の機能も改善し、血は血脈の外へ漏れ出さなくなり、

不正出血もおさまる…と考えます。

 

おおっ!予想以上に経絡の話が長くなりました。

生理のトラブルの鍼灸治療は、次回にさせていただきます。

よろしくです!

 

久々に描いたツボ・モデル子ちゃん!

お絵描き教室に通い始め、少しは上達したでしょうか?

ってウソウソ。

姿見の前でポーズをとりながら、あーだこーだと描きました。

しかーし、結論!

その1 絵が小さすぎて、心経以外の経絡の違いがよくわからない!

その2 同じ顔は描けない!

せっかく描いたので、ブログにのせちゃいました。

ひらきなおり…。 はっはっはーっ!

 

さらにおまけの話…。

昨日、慢性の肩こりに困っている方が当鍼灸院に来られました。

なぜ、肩こりを鍼とお灸で治そうと思ったのか、尋ねました。

「旅行先の台湾で、占い師に「鍼に行きなさい」と言われたから…。」

へっ?

肩こりの治療のためというわけではなく、

話の流れでそう言われたそうです。

鍼やお灸に来られるきっかけはいろいろですねぇ~。

私は占いに行ったことがありませんが、その占い師に占ってほしい!

私はどこへ行きなさーい!と言われるだろうか?

えっ?

お絵描き教室?

それは話が出来すぎている…。

特集 生理の話 4~東洋医学から見た生理のトラブル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東洋医学と西洋医学の違いって、何だと思いますか?

一番は、症状に対しての原因と治療のとらえ方でしょうか。

西洋医学では、症状が現れている部分に関する検査のみをし、

その検査結果に基づいて治療方針が決められますよね。

 

東洋医学では、表面に現れている症状は、

目に見えない体質の崩れが影響しているととらえます。

従って、問診や切診(せっしん)(=直接患者さんに触れて診察する方法)などで、

どのように体質が崩れているのか、見極めます。

生理のトラブルを治療する際、

体質を見極めるのにかかせないのは、下記の質問。

 

1.生理の周期

・この間、生理が終わったと思ったのに、もう生理。 周期が早まっている?

・予定日をかなり過ぎても生理が来ない。 周期が遅くなっている?

・生理が早まったり遅くなり、周期が安定していない?

2.生理の期間

・生理が始まるとダラダラと続き、なかなか終わらない?

・すぐ終わっちゃう?

3.生理時の出血量

・かなり多くて、貧血になっちゃう?

・すごく少ない?

4.生理時の出血の色と形態

・淡紅色? 深紅色? 紫暗色? 暗紅色?

・血の塊が出る?

5.生理に伴う症状

・生理前に、下腹部が張る? 頭痛? 肩こり? イライラ? など…。

・生理中に、生理痛? 腰痛? 貧血? 冷える? 落ち込む? など…。

・生理後に、下腹部がだるい? むくむ? 腰痛? など…。

 

生理の状態から、どんなふうに体質が崩れているかも見極めます。

鍼灸治療では、その症状や体質を改善するために、

鍼やお灸に使うツボを選びます。

症状や体質は人それぞれなので、使うツボも人によって異なります。

 

専門的な話になりますが、

生理は、気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養分)の充実と

血の調節がかかせません。

その気・血と関わりが深い五臓六腑は、心・肝・腎・脾(ひ)・胃です。

東洋医学でいう五臓六腑は、西洋医学の内臓とは異なります。

???

首をかしげますよね~。

生理痛がひどいからといって、心臓や肝臓が悪いわけではありません。

次回のブログでは、これらの五臓六腑と、

それに関係する経絡とツボのことを踏まえながら、

生理のトラブルの鍼灸治療をご紹介したいと思います。

 

福岡は数日前は半袖でいいくらい暑かったですが、

昨日は長袖のジャケットを羽織らないと肌寒かったですね。

皆さんの住む街はいかがですか。

風邪をひかないように気をつけましょう!

特集 生理の話 3~生理による体と心の変化

はーるか、かなたの昔、学生だった20台前半。

クラスメイトの男子から、

「今日、イライラしているね。 生理中?」 と、

聞かれたことがあります。

生理中というのはビンゴ。

それまで、生理痛など生理中の不調はまったく自覚していなかったので、

そんなふうに言われたことにびっくりしました。

生理前、生理中、生理後に女性の体と心はびみょーに変化します。

今日は、その変化をご紹介します。

 

 

生理中(約1週間)

 

 

 

 

 

 

 

 

上図は、子宮とその左右に付いている卵巣です。

生理が始まると黄体(おうたい)ホルモンの分泌がなくなる影響で、

体温が下がります。

冷えや生理痛、頭痛、胃痛、吐き気、などの症状が出る方もいます。

生理の出血が多いと貧血となり、体がだるくなることも…。

生理前半はゆううつになったり、神経質になる、など

心が不安定になることもあります。

しかし、生理が終わる頃には、

卵胞(らんほう)ホルモンが分泌され始める影響で、

そんな気持ちから抜け出せます。

 

 

生理後(約1週間)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

卵胞ホルモンの分泌の影響で、体調は一番いい時期です。

心も体もバランスがとれて、サイコー!です。

 

 

生理後(2週間目)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

排卵からの1週間です。

卵巣の中で成長した卵胞から、卵子がポポポーンと飛び出した状態を

「排卵」といいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄体ホルモンの分泌が高まる影響で、

下腹部がなんとなく違和感を感じたり、

むくみ、便秘、肩こり、腰痛などの症状が現れることもあります。

心も黄体ホルモンの影響を受けて、

ハイ・テンションのときもあれば

ゆううつだったり、イライラすることもあります。

 

 

生理前(約1週間)

黄体ホルモンの影響がピークとなる頃です。

むくみ、便秘、肩こり、腰痛、眠気、不眠などの症状が出る方もいます。

心も一番不安定な時期で、

イライラ、不安、うううつな気持ちになることも…。

 

 

どの時期も、ホルモンの影響で体と心が変化するようですね。

黄体ホルモンは、卵巣の中の「黄体」から分泌されます。

「黄体」は、そもそも卵巣の中の「卵胞」のことで、

卵胞から卵子が飛び出ると、

「卵胞」は「黄体」と名前を変えます。

ややこしいっ!

卵胞ホルモンは、排卵前の卵胞から分泌されます。

詳しくは、前回のブログをご覧ください。

 

生理前、生理中、生理後の体と心の変化は、

人によって異なります。

また、同一の方でも、生理が安定していない思春期や

生理が終わりかけの更年期など、年齢によっても異なります。

めちゃくちゃ忙しく、寝不足の日が続いたり、

大きな悩みが長く続いたときに、

生理が予定よりも遅れた経験はありませんか?

卵胞ホルモンや黄体ホルモンなどの女性ホルモンは、

健康状態やストレスの影響を受けやすいといわれています。

女性の体はデリケートなんですね…。

次回も、生理の話が続きます。

よろしくです!

 

特集 生理の話 2~生理のしくみ・その2

特集・生理の話、第2弾!

今日は、子宮・卵巣・脳がどのように働いて、生理が起こるのか、

ご紹介したいと思います。

よろしくでーす!

 

まず、脳から卵胞(らんほう)刺激ホルモンが分泌されます。

このホルモンは、血液中に溶け込んで、

血液とともに血管を流れ、卵巣にたどり着きます。

卵巣では、この卵胞刺激ホルモンに刺激されて、

卵胞(らんほう)が10~20個作られ、成長します。

 

 

成熟した卵胞からは、卵胞ホルモン(=エストロゲン)が分泌されます。

エストロゲンは、血液中に溶け込んで、子宮内膜にたどり着きます。

そして、子宮内膜に働きかけて、

受精卵のためのベット作りを始めます。

受精卵がうまく子宮内膜にくっついて(=着床 ちゃくしょう)、

そこですくすく育つことができるように、ベットの準備をしておきます。

つまり、妊娠のための準備です。

 

 

子宮内膜のベットが出来上がると、

脳からは今度、黄体形成(おうたいけいせい)ホルモンが分泌されます。

このホルモンの刺激を受けて、たった1つの卵胞だけが破裂し、

卵子(らんし)が卵管に入ります。

 

 

卵子が飛び出した後、

卵胞は黄体というものに変わり、

そこから黄体ホルモン(=プロゲステロン)を分泌します。

プロゲステロンは、「子宮内膜のベットにふかふかの敷布団を作れーっ!」と、

子宮内膜に働きかけます。

受精卵が子宮内膜にくっつきやすいように、しっかりと準備をします。

 

 

卵管にいる卵子が精子(せいし)と出会わないと、

子宮内膜に作ったベットと敷布団もいらなくなります。

これらが子宮内膜から剥がれ落ち、血液とともに排出されるのが、

『生理』です。

 

もし、卵子と精子が出会い、受精すると、

『受精卵』となって卵管をのぼり、

子宮内膜に作られた、ふかふかの敷布団にくっつき(=着床)、

そこで育っていきます。

これが『妊娠』です。

もう、お分かりのように、毎月ある『生理』は、『妊娠のための準備』なんですね。

生理には『子宮』 『卵巣』だけでなく、『脳』も関係している!って意外ですよね。

 

今日が、『特集 生理の話』の山場というか、一番難しい内容です。

うまく伝わったかなぁ~~~???

次回は、生理前・生理中・生理後の体と心の変化について

ご紹介します!