コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

体のしくみあれこれ~寒さに立ち向かう体熱のしくみ

寒くなってきましたねぇ~。

一日中、出歩く時は貼るホッカイロがかかせなくなりました。

エアコン、電気カーペット、ファンヒーター、ストーブ、こたつ…。

部屋を温めてくれる暖房器具が充実し、

真冬だからって、たくさん重ね着をする必要もなくなりました。

小さい頃はハンテンを着ていたなぁ…。

*          *

ヒトは恒温動物(こうおん・どうぶつ)であり、

外気温が変化しても、体温はある範囲内に保たれています。

寒い時には、体温が外気温にひきずられて下がらならないように、

体内の熱の産生を多くし、また、体内の熱の放散を抑えます。

ということで、今日は体内の熱のしくみについてご紹介します。

*           *

生理学の本によると…、

体内で熱を作る(=産熱)方法は5つ。

1.基礎代謝量

基礎代謝量とは、

『目が覚めている状態で、心臓の拍動や呼吸、筋肉の緊張など

生命を維持するのに最小限必要な代謝』のこと。

この基礎代謝の際に、体内に熱が発生する!

2.筋活動による産熱

運動時には筋肉が動き、熱が発生する。

運動の内容にもよるでしょうが、運動による筋肉の熱産生が

体の全産熱量の約90%に達することもあるとか!

小学校のプール開きでプールの水が冷たーくて、

体全体や唇が小刻みに震えたことはありませんか。

これは『ふるえ産熱』といって、

寒い時に筋肉が無意識に細かく震えて熱を起こす現象です。

3.食事誘発性産熱反応

難しい言い回しですね。

食事をして数時間は、食物を分解するために消化管の運動が高まり、

熱が発生します。

4.非ふるえ産熱

代謝を高めて行う産熱のことを『非ふるえ産熱』といいます。

肝臓などの臓器で起こるそうです。

肝臓は、糖やたんぱく質などの栄養素を取り込んで

体に必要な物質に作り変えています。

その時に熱が発生します。

肝臓がブルブル震えて熱を発生するわけではありませーん!

5.ホルモンの作用

ホルモンの中には、代謝を促進させる作用を持つものがあります。

例えば黄体ホルモン(おうたい)。

女性の場合、排卵直後から生理が始まるまでの間、基礎体温を上昇させます。

*          *

寒い時には体内の熱をより多く作り出すだけでなく、

その熱を体内から放散するのを抑えようとします。

体内で作られた熱は主に血液によって全体に運ばれます。

寒いと皮膚の血管が縮まり、皮膚の血流が減り、放熱を防止します。

ヒトではあまり役立ちませんが、体表のうぶ毛が逆立って空気の層を

厚くすること(=鳥肌)により、放熱を防止できます。

*          *

久々に難しい話でしたでしょうか。

体の外から温めるものに依存しすぎず、

ウォーキングなどの運動や栄養のバランスのとれた食事で、

体の中からも温めたいですね。

私の相棒、鍼の道具たち…その2

前回に引き続き、今回も鍼灸の鍼の話です。

鍼の素材はステンレスが主流ですが、銀メッキや18金を使用した鍼もあり、

それなりの値段がします。

 

 

持ち手(太いところ)がステンレスのものもあれば

プラスチックのものもあります。

私は持ち手も鍼の部分もステンレス製のものが使いやすく、

すべて使い捨ての鍼で、お一人の方に使ったら廃棄しています。

 

 

鍼の太さは、00番が0.12mm、0番が0.14mm、1番が0.16mm

と、太くなるほど番手数も大きくなります。

鍼灸師によって、使う太さは様々。

私は1番、3番、5番を主に使います。

体の部位や、患者様の体調・体質等によって、使い分けています。

 

 

鍼の長さは3分(10mm)、1寸(30mm)、1寸3分(39mm)、

と、『寸 すん』と『分 ぶ』の単位で表します。

この写真で一番短いのが3分(10mm)。 長いのが2寸5分(75mm)。

短い鍼は顔などデリケートな皮膚のツボに、

長い鍼はお尻の奥の筋肉が痛い時(ふくよかな体型に対応)に使っています。

鍼灸師それぞれに使いやすい鍼の長さがあり、

私の手の大きさでは、1寸3分(39mm)が一番使いやすい!

 

 

これらは一般的な鍼ですが、特殊な鍼もたくさんあります。

私の手元にある鍼だけご紹介します。

 

 

皮内鍼(ひないしん)。

この写真のものは、直径0.14mm、長さ5mm。

 

 

見えますか~?

鍼のリングのところをピンセットではさみ、

皮膚の1mm下を、皮膚と平行に2~3mm刺し、

 

 

医療用のテープに切り目を入れて、鍼の『枕』を作り、

 

 

 

 

その上から医療用テープで固定!

鍼を横に刺しているので、違和感はまったくありません。

途中で張り替えますが、1週間~1ヶ月間して、

長い間ツボに刺激をし続けることができます。

生理痛や生理不順など婦人科の症状で、

血の巡りを改善したい時によく使います。

 

 

円皮鍼(えんぴしん)。

円形のシールの中央に鍼がついています。

この写真の鍼は直径0.2mm、長さ0.9mm。

見えませんよね~。

筋肉がガチガチで痛みが強いときなどに1~2週間、張ります。

 

 

最後にご紹介するのは、灸頭鍼(きゅうとうしん)。

 

 

普通に鍼を刺し、台紙を挟みます。

手に持っているのは、灸頭鍼用のモグサ。

穴が開いている。

鍼の握り手の部分にこのモグサを差し込み、

 

 

チャッカマンで点火!

頑固な、強い腰痛や冷え症、五十肩などに用います。

鍼の刺激とお灸の輻射熱で治療効果バツグンです!

 

 

おぉっ!

今回もふんだんに写真を載せたら、長々としたブログとなりました。

写真撮影は趣味ではありませんが、

どんなアングルで撮ったらわかりやすいかな…と

考えながら撮るのはおもしろいですね。

次回は『中国留学思い出し日記』のコーナーで

『七星針』という鍼をご紹介します。

今日書ききれなかった『鍼のよさ』もその時にお伝えします!

3回連続して鍼の話となりますが、おつきあい下さい…。

 

『冬構え』の鍼灸レシピ

皆さんの住む街は、秋まっただ中ですか。

私が住む街は、10月上旬まで数匹のツクツクボウシが鳴いていました。

秋と春が短くなり、『寒い』か『暑い』か極端になってきている。

鍼灸に来られる方とよくそんな話をします。

秋には、寒い冬に適した体に少しずつ変わり、

春には、暑い夏に適した体に少しずつ変わる。

秋と春も大切な季節だと思うのですが…。

               *

冬は外気温が低い上に、他の季節よりも活動性が減り、

体の中から熱を発することも減りがち。

冬が来る前、秋にエネルギーをしっかり補給したくなります。

鍼灸を仕事にしている私は、『お灸』での補給。

『冷え症』によく使うツボにお灸をして、血の巡りをよくします。

血の巡りのいい状態を維持するために、

お灸を毎日するか、隔日か、頻度を決めます。

               *

外の寒さに自分の体も引きずられないように、

今から抵抗力もつけよう!とウォーキングをすることに…。

早朝、意気込んで起きたら雨の音。

三日坊主以前の0日坊主!?

ストレッチングって、なんじゃらほい その2

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前回のブログに引き続き、ストレッチングの話。
かれこれ20年、理学療法士として、運動療法の一環で、
たくさんの患者さんにストレッチングを指導してきました。

現在、鍼灸師として、冷え症や、生理痛・生理不順などの婦人科疾患
の方々の鍼灸治療もしています。
共通して、血の巡りが悪いことが多く、
おなか、腰、お尻がひんやりしていたり、筋肉が硬かったり…。
長い間、骨盤周りの皮ふや筋肉が冷えて硬くなっていると、
骨盤の中の内臓、子宮や卵巣も冷えて機能が低下する、
と東洋医学ではとらえます。
ストレッチングは、スポーツ選手や体が硬い人だけのものではなく、
血の巡りの改善にも役立ちます。
今回もブラッド・ウォーカー氏の『ストレッチングと筋の解剖』という
本を基に、今までの自分の経験もふまえて、
適切なストレッチングの方法をご紹介します。

1.いつストレッチングをするか?
競技的なスポーツや運動をするのであれば、
その前後のストレッチングは重要。
座りっぱなし、立ちっぱなし、など同一姿勢を長く続けていたり、
反復動作や肉体労働も長く続けていると、筋肉は硬くなりがち。
途中(30分~1時間)で、姿勢を変えて、ゆっくりと丁寧にストレッチング!
朝起きたときに、体がガチガチな人は、
寝ている間に筋肉がリラックスできていません。
入浴後、あるいは眠る前のストレッチングがおすすめ。
血の巡りが悪い方も入浴後や程よく動いて筋肉が温まっているときに
ストレッチングをしたほうが効果的。

2.持続時間、回数、頻度
それぞれのストレッチングを1回につき20~30秒間。
2~3回。トータル(すべてのストレッチング)で5~10分間。
すぐには効果が得られにくいですが、粘り強く継続すると、数ヵ月後に変化が!
ただし、柔軟性が出たから…といって、ストレッチングをやめると、
いつの間にか硬い筋肉に戻りやすく、継続が大事!

3.姿勢は?
姿勢が悪かったり、方法が不正確であると、ストレッチングをしているつもりでも、
伸ばしたい筋肉が伸びていなかったりします。
どこの筋肉を伸ばすのか意識し、筋肉の張りぐあいを確認しながら
ストレッチングをしましょう。

4.人と比べない
「あの人があれぐらい曲がるのなら、あたしもー!!」と思いがち。
筋肉の柔軟性や関節の動かせる範囲は人それぞれ。
同世代、同性でも同じではありません。
自分の筋肉がほどよく伸びるストレッチング内容や方法を行いましょう。

5.中止する時
筋肉や関節に痛みが生じる場合は、そのストレッチングは行わない。
人間の体の調子は、日々変わるもの。
「昨日ここまで伸びたのだから、今日もここまで、いやいや、
それ以上!」なんて都合よくはいきません。
毎日ストレッチングを続ける良さは、日々の自分の体の変化を客観的に
気づけることでもあると思います。
「あれっ?今日はふくらはぎがガチガチ。
かなり歩いたからなぁ…。
今日は、ソフトなストレッチングをして、あとで、じっくり湯船につかろう。」
こんなふうに体の変化にすぐ気づいて、すぐ対処すれば、
自分でストレッチングをするだけでは、どうにもならない!
筋肉が緩まない!ということが減ってくるのでは…。
余談になりますが、私は入浴前や入浴後にストレッチングをします。
入浴後はすぐ眠くなり、布団の上でストレッチングをしながら、
寝てしまうことも度々。
あおむけで、両膝を曲げて、足の裏がお尻につく姿勢で、
太ももの前の筋肉をストレッチングをしているときが
もっとも危険!
ふと目が覚め、はやく両膝を伸ばしたいけれど、
両脚がしびれて動かせない!!!
何回もそんな目にあい、今は片脚ずつしています。
この場で、具体的なストレッチング方法は、ご紹介できません。
今回参考にした本は、各々のストレッチングの姿勢に、
伸ばす筋肉も描かれ、わかりやすいので、どうぞ…。
大きな本屋の、医学書・整形外科のコーナーにあると思います。
福岡で女性専門鍼灸院をしています。
ご希望者には、一人ひとりにあったストレッチング方法も指導しています。

はりきゅう雑話~不眠と鍼灸

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 上に真っすぐ伸びていく枝って
 かっこいい!

「眠れない…」という悩みで
当鍼灸院に来られる方は今までいませんが、
問診をすると、「寝つきが悪い」とか、「眠りが浅い」とか、
「早朝、目が覚めてそのまま眠れない…」と訴えられる方がいます。

不眠の原因はさまざま。
眠る直前まで、心配事や悩み事など考え込んだり、
頭をかなり使う仕事や課題をしたりすると、
脳が緊張し続け、寝つきが悪くなる…。
私の場合は夕方以降に濃いコーヒーをガブガブ飲むと
夜中まで目が冴えて大変!

前回ブログで書いた『日内リズム』。
平たく言えば『体内時計』。
だいたい決まった時間に眠くなり、
ある程度の時間眠ると目が覚めるのは、
この『日内リズム』が体の中に備わっているおかげ。
ただ、休日前夜に夜更かしをし、休日に遅くまで寝ていると
このリズムが崩れ、眠くなるタイミングがずれてしまうことも。

足の裏、かかとのふくらみの部分の中央にある、
『失眠 しつみん』というツボ。
『失眠』とは、中国語で『不眠』という意味。
症状がツボ名になっているのは、とても珍しい。
ここに棒灸という、熱くなくほどよい温かさのお灸をします。

不眠の方は心のモヤモヤや眠れないストレスで、
首や肩、背中の筋肉がカチコチになっていることも。
鍼や灸で硬くなっている体をほぐすと、
心もリラックスしやすくなります。

心がモヤモヤになるほどの、精神的ストレス。
そのストレスにどう対応するか…。
眠りを呼び戻すために、心自体もほぐしたいですよね。

以前読んだ雑誌で、とても心に残っているものをご紹介。

6つのストレス対策。

1.闘う
問題解決のために、とにかく行動し、ストレスとなることを解消。

2.忘れる
どんなに考えても答えが出てこないストレスや、
多くのストレスに心が押しつぶされそうな時、
一時的に別のことをして、ストレスになることを考えない。
距離を置くことにより、別の視点で見えてくることも。

3.開き直る
ストレスに対して見方を変えると、
そのストレスがどうでもいいことに見えてくることも。

4.避ける
必ずやらなければならないことは、そうはいきませんが、
避けて通れるものなら、ストレス対象に近づかない。

5.浸る
ストレスによる悲しみ、つらさ、怒りなどの感情に
思い切り浸ってみる。
その後、気持ちが晴れ、乗り越える力が沸いてくることも。

6.小分けにする
大きなストレスを一度に解決しようとせず、
できることから、ちょっとずつ、気長に解決していく。

この6つのストレス対策。
自分は無意識に使い分けているように思いますが、
皆さんはいかがでしょうか。

福岡で鍼灸師をしています。
鍼灸治療を通して、心と体のバランスを整えることも
大事だと思っています。
レディース鍼灸ことう へはこちらから。
http://www.ladies-kotou.com/