コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性⑯~手厥陰心包経(て・けついん・しんぽうけい)

前回の特集ブログで紹介した『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』という経絡(ピンク色)は、体内でたくさんの臓器とつながっていた。『心 しん』(=心臓)につながっていた経絡は、そこから… 

 

『手厥陰心包経 て・けついん・しんぽうけい』という経絡につながる。

体表では、乳頭の外側にあるツボ『天地』に始まり、脇の下から腕前面の中央を下行し、中指の爪の外側(親指側)にあるツボ『中衝 ちゅうしょう』で終わる。

左右対称に経絡はあり、片側だけで9個、左右合わせて18個のツボがのっている。

 

体内の経絡(ピンク色)は、心包(しんぽう)(=心を包む膜)から、上焦(じょうしょう)、中焦(ちゅうしょう)、下焦(げしょう)につながる。

 

この赤い塊は『心』。心を包んでいる膜のことを、東洋医学では『心包』という。数ある臓器の中で『膜付き』なのは、心だけ。

心包の働きは2つ。1つ目は、心の護衛隊となり、心が邪気を受けそうになったら、代わりに邪気を受ける。

2つ目は、心の命令を外に伝える。また、外からの情報を心包がチャックし、選んだ情報だけを心に伝える。

心包と表裏関係(=ペア)にあるのは、『三焦 さんしょう』。三焦は、特定の臓器ではない。気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養分)と津液(しんえき)(=水分)を作り出し、全身に行き渡らせる機能のこと。

 

体幹部の機能を三分割し、横隔膜よりも上の、胸部の機能を上焦といい、心や肺などの機能が含まれる。横隔膜より下で、へそよりも上の機能を中焦といい、脾や胃などの機能が含まれる。へそよりも下の機能を下焦といい、小腸・大腸・腎・膀胱などの機能が含まれる。上焦と中焦と下焦を合わせて三焦という。

『手厥陰心包経』は、体内で『心包』、そして『三焦』とつながっているんだなぁ…。

 

『手厥陰心包経』の上にあるツボの中で、鍼灸治療によく使うのは、『内関 ないかん』。手首よりも少し上にある。自律神経を整えたり、イライラ感・不安感・精神的なストレス・つわりなどに働きかける。

クネクネ道を走行する車や、アップダウンの激しい船・飛行機に乗っていると、コトーは酔ってしまう。そんな時は、『内関』を親指で押回し!『内関』は、乗り物酔いにも働きかける。

もう15年も前のこと。コトーは中国に留学中、『黄山 こうざん』へ山登りに行くことになった。山登りは大好き!それも、中国の5大名山の1つに登れるなんてラッキー!しかし、バスに酔って、ヘロヘロになりそう…。

修行先の鍼灸院の中国医師に相談してみた。すると、漢方薬が練りこまれたシップ剤を手渡され、これを『内関』と『神闕 しんけつ』に貼るように言われた。

 

『神闕』は、おへその中央にあるツボ。黄緑色の矢印。2泊3日の旅行中に剥がれないよう、シップ剤の上から絆創膏を貼った。

 

おかげで、バスに酔うことなく、楽しく貴重な登山が出来た。

 

自律神経の乱れや、イライラ感・不安感・精神的なストレスなどで気持ちが落ち着かない時には、『内関』へのセルフお灸もおすすめ。上の写真のように、『台座灸』を使うとお灸がしやすい。

ツボの取り方はちょっと難しいけれど、コツさえつかめば、手際よく取れるようになる!!!ツボの取り方の動画を載せておくよ~!

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニングの≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

 

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性⑭~足少陰腎経・その1

赤いラインは、『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』。前回の特集で紹介した経絡。目頭と鼻の間にあるツボ『睛明 せいめい』に始まり、足の小指にあるツボ『至陰 しいん』で終わる。『至陰』からつながる経絡は…。

 

『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』。足の裏にあるツボ『湧泉 ゆうせん』に始まり、内くるぶしを通り、脚の内側と体幹の前面を上行し、鎖骨の下にあるツボ『兪府 ゆふ』で終わる。この経絡は左右対称にあり、片側27個、左右合わせて54個のツボがのっている。

これは、体の表面を通る通路。体内を通る通路もある。

 

濃いピンク色の線が経絡。

尾てい骨の下から体内に入り、背骨を上行し、腎に入る。腎からは2本に分かれ、1本は下行し、膀胱に入る。もう1本は上行し、肝と横隔膜を貫き、肺に入る。肺からは2本に分かれる。1本は下行し、心に入る。もう1本は上行し、気管を通り、舌で終わる。

この経絡は、たくさんの臓器とつながっている。『足少陰腎経』と、直結している臓器『腎』の重要性が伝わってくるねぇ~~~。

 

背中とお尻のイラスト。左右の腎臓(赤色)は、『一番下の肋骨の高さ』に位置する。そら豆に似た形。成人の腎臓は、重さが100~150g。大きさは、長さ10~11cm。幅4~5cm。厚さ3cmほど。

 

腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱に蓄えられる。栗みたいな形のものが膀胱。骨盤の中にある。

東洋医学から見た『腎』の働きは他にもある。それを説明する前に、紹介したい話がある。

東洋医学のベースには、『精気学説 せいき・がくせつ』という考え方がある。

『精気学説』その1。全てのものは、『精気』(=精)(=エネルギー)でできている。バラバラな精気は『目に見えないもの』だが、集まると『目に見えるもの』が生まれる。

『精気学説』その2。全てのものは、『陰』と『陽』に分けられ、陰と陽が交わることにより、変化が生まれる。

ヒトの出生を、この『精気学説』に照らし合わせると…。男性は『陽』。女性は『陰』。男性(陽)の精と女性(陰)の精が交わり、『新しい精』が生まれる。そして、女性の胎内で、『新しい精』から、ヒトとして必要なもの(骨・臓器・皮膚・筋肉など)が作られる。

やがて、この世に誕生すると、『新しい精』は『先天の精』として、腎に貯蔵される。この時点で、母親からの栄養を受け取れなくなる。自分の口から取り込む飲食物が栄養となり、『後天の精』として腎に貯蔵され、『先天の精』にも栄養を補充する。

腎の働きとして重要なのは、『精(=精気)を貯蔵する』こと。というのも…。腎の中の精気は、体の発育、知能の発達、生殖機能の成熟にかかせない。また、ヒトの生命活動の基本物質であり、一生の健康を左右する。

成長期に、腎の精気が充実していると、伸び伸び、健やかに成長し、女性においては生理が始まり、生殖機能も成熟する。

中年になると、腎の精気は衰え始め、白髪や老眼、体力や生殖能力の低下など、老化現象がちらほら出始める。

中高年でなくても、腎の精気が衰えると、活力がなくなる、体が冷え込む、病気にかかりやすく治りにくい、生殖能力の低下など、老化現象のような症状が生じやすい。

子宮や卵巣など妊娠にかかわる機能のトラブルがないのに、なかなか妊娠できない時には、腎の精気の減弱が考えられる。そんなときは、鍼灸治療で腎に働きかけるだけでなく、生活スタイルを見直すことも大切。

『後天の精』は、自分の口から取り込んだ飲食物で作られる。バランスのとれた食事をとっているか。充分に睡眠はとれているか。適度に体を動かしているか。頭の中が、妊活のことだけに覆われて、ストレスフルになっていないか。

生活スタイルの見直しは奥さんだけでなく、旦那さんにも共通して言えること。男性の精と女性の精が交わって、『新しい精』が生まれるから…。

腎の精気の状態は、『アンチエイジング』にも直結!様々な老化現象や更年期症状が表面化しているコトーは、『今の自分』と『ちょっと先の自分』に見合った生活スタイルに、少しずつ無理せず改変中!腎の精気が衰えるのは避けられないけれど、直滑降ではなく、ゆるやかに下行したらいいなぁ…。それなりに元気で、やりたいことを実現できる中高年でいたい。

おっ、おっ、おっ、おー!いつもの倍くらい書いても、腎の働きが書き終わらない!次回は、この続きねぇ~!

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニングの≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

【動画で見る!ツボの取り方】逆子に働きかけるツボ『至陰 しいん』

現存する、中国最古の医学書の中に、『皇帝内経 こうていだいけい』がある。紀元前4~5世紀頃の春秋戦国時代から、紀元前100年頃の前漢の時代までにまとめられた。多くの医学者の、多くの治療経験がもとになっている。

西洋医学も経験医学であり、東洋医学と西洋医学は共通する点がある。しかし、東洋医学独特の考え方もある。その中に、『陰陽学説』と『五行学説 ごぎょうがくせつ』がある。

『陰陽学説』では、世界中のすべての物を『陰』と『陽』に分けた。そして、『陰と陽のバランス・協調・調和で、世界は成り立っている』と説いた。『陰ー陽』の例を挙げると…。下ー上、内ー外、夜ー昼、冬ー夏、暗ー明、弱ー強。陰と陽はペアになり、相反する性質を持つ。

陰陽学説では、両者のバランスを重要視。それは、『五分と五分』という意味ではない。陰が極まれば陽になる。逆に、陽が極まれば陰となる。極暑(陽)がいつまでも続くわけではなく、やがて弱まって冬(陰)がやってくる。陰と陽は、その程度を変化させながら、バランスをとっている。

次は、『五行学説』の話。この説明が更に難しい。しかし、これも説明しないと本題に入れない。?????と思っても、読み進めてねぇ~。

『五行学説』の『五』は、木・火・土・金(=金属)・水のこと。『五行』とは、5つ物質の特性やイメージのこと。例えば、木や植物は、上や外側に伸びながら成長する。そこから得られる『木』の特性やイメージは、成長、発育、上昇、伸び伸び、ぐんぐん、など。

この図は、『五行学説』の中の、『相生関係 そうせい・かんけい』。

『木』が燃えると『火』が起こる。つまり、木は火を生む。木から火への矢印は、それを意味している。

『火』は『木』を灰にして、灰は『土』となる。つまり、火は土を生む。

『土中』から『金属類(鉱物)』が産出される。つまり、土は金を生む。ちょっと、これはこじつけ?

『地層や岩石の割れ目』に『地下水』がある。つまり、金は水を生む。これも無理があるねぇ。

『水』は『木』を成長させる。つまり、水は木を生む。これは理解できる。このとき、『水』は『木』の母であり、『木』は『水』の子である…と、『五行学説』では表現する。

世の中の事象を『五行』の特性にあてはめ、『相生関係』などを説いているのが『五行学説』。古代中国の医学者たちが考え抜いて、あてはめた。

例えば、季節を『五行』の『相生関係』にあてはめてみるとこんな感じ。長夏は雨期のこと。深く考えずに、さらっと見てね。

五臓六腑の五臓は、こんな図になる。

六腑の中の『三焦 さんしょう』(架空の臓器)を取った『五腑』は、こんな図になる。五臓と五腑は、五行ごとにペアになっている。

『木』の特性を持つ、肝(=肝臓)と胆(=胆のう)。

『火』の特性を持つ、心(=心臓)と小腸。

『土』の特性を持つ、脾(=脾臓)と胃。

『金』の特性を持つ、肺と大腸。

『水』の特性を持つ、腎(=腎臓)と膀胱。

これは、5つの感情を五行にあてはめている。

怒りすぎると、同じ『木』の特性を持つ、肝や胆に影響を与える。

喜びすぎると、同じ『火』の特性を持つ、心や小腸に影響を与える。

思いすぎると、同じ『土』の特性を持つ、脾や胃に影響を与える。

憂い悲しみすぎると、同じ『金』の特性を持つ、肺や大腸に影響を与える。

恐れ驚きすぎると、同じ『水』の特性を持つ、腎や膀胱に影響を与える。

五行にあてはめられた物象は、同じ特性を持つ物同士の結びつきもある。あー、東洋医学は難しい…。さぁて、やっと本題に入るよぉ!

こちらは女性の骨盤の中。膀胱の後ろで、ちょこっとおじぎをしているのが子宮。その両脇に卵巣。子宮の奥にあるのが直腸。

女性生殖器の働きを持つものを、東洋医学では『女子胞 じょしほう』という。

ここで腎気(=腎のエネルギー)の登場。女子胞は腎気により成長・成熟し、やがて生理(=月経)が始まり、子どもを産む能力が備わる。受胎すると生理を停め、胎児に栄養を送り育てる。

胎児は子宮の中で、頭を下、お尻を上にして、手足を胸に引き寄せ、丸まった姿勢をとっている。中には、お尻を下、頭を上にした姿勢や、横向きの姿勢の胎児がいる。これが逆子。胎児の頭が下を向いている姿勢だと出産しやすい。反対を向いていると難産になりやすく、帝王切開となることが多い。

赤いラインは『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』という経絡。目頭と鼻の間にあるツボ『睛明 せいめい』に始まり、足の小指にあるツボ『至陰 しいん』で終わる。経絡は左右対称にあり、片側だけでも63個のツボがのっている。

『至陰 しいん』は、逆子を治すツボとして超有名!このツボにお灸をして、胎児が頭を下にした姿勢に戻るように働きかける。『至陰』は、逆子の灸として、長く語り継がれ、今も実践されている。

なぜ、足の小指にあるツボが女子胞に働きかけられるのか………。『足太陽膀胱経』は体内で膀胱(と腎)につながっているが、女子胞にはつながっていない。

東洋医学では、『胎児のトラブルは、腎気の影響』と考える。注意してほしいが、安易に、腎臓が悪いとは考えないでね。

赤いラインは『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』という経絡。足の裏から始まり、鎖骨の下で終わる。体内では腎(と膀胱)につながっている。

経絡には気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養分)が流れている。体表だけでなく、体内の腎にも、気と血を送っている。『足少陰腎経』の上にあるツボに鍼やお灸をして、経絡の流れや腎気・腎の働きをアップさせたくなる。しかし、『五行学説』を思い出してほしい。

腎と膀胱は(水)に属し、ペアだった。

『足少陰腎経』は陰の経絡。『足太陽膀胱経』は陽の経絡。この2つの経絡は、陰と陽のペア。『陰陽学説』を思い出してほしい。陰と陽はバランスが大事だった。

実は、『足太陽膀胱経』の上にあるツボを使って、『足少陰腎経』や腎、腎気を調整することがある。

あと、もう1つ疑問が残る。片側だけでも63個のツボがある『足太陽膀胱経』。なぜ、『至陰』が選ばれた?ここまで長いブログになったら、最後まで説明しちゃうよぉー。

経絡の中を流れる気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養分)に深くかかわるツボたちを、『五兪穴 ごゆけつ』という。井穴(せいけつ)、栄穴(えいけつ)、兪穴(ゆけつ)、経穴(けいけつ)、合穴(ごうけつ)の5つ。各々、特徴がある。

そして、五兪穴は、『五行学説』とリンクしている。『足太陽膀胱経』のように、陽の経絡は、井金穴、栄水穴、兪木穴、経火穴、合土穴となる。

『足太陽膀胱経』の36番目のツボ『委中 いちゅう』は、そのツボの特徴から合土穴とされ、土に属する。

54番目のツボ『崑崙 こんろん』は経火穴であり、火に属する。

61番目のツボ『束骨 そくこつ』は兪木穴であり、木に属する。

62番目のツボ『足通谷 あしつうこく』は栄水穴であり、水に属する。

この経絡の最後、63番目のツボ『至陰』は井金穴であり、金に属する。

『腎』『腎気』は水に属していた。五行の基本を思い出してほしい。矢印を見ると、『金』は『水』の母。

金のツボである『至陰』にお灸をして、水である『腎』『腎気』の働きを調整する。

古典の東洋医学を理解するのは難しいが、逆子の灸として『至陰』が語り継がれ、実践されているのだから、古典も大事なんだなぁ…。

子宮の中で胎児が大きくなり、大きく動けなくなる前までにお灸をする。『至陰』のツボ取り動画を撮ったよ。妊娠も出産もとってもデリケート。ご自分で逆子の灸をしてみたい方は、事前に、必ず、担当の産科医に相談してくださいね。

最高に長い上に、難解なブログを最後まで読んでいただき、ありがとさんです。福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

首こり・肩こり・背中こり・腰痛・お尻の痛み・脚の痛み・坐骨神経痛の鍼灸治療

私たちが住む地球には『重力』がある。立位や椅坐位・床座位は、『抗重力位』と言い、重力に逆らわないと保てない姿勢(=姿位)。

ツボ・モデル子ちゃんに「1時間、この姿勢のままでいてね」と言ったら、どうだろう。正面をずっと見続けるために、首の筋肉がこりそうだねぇ…。頭や腕を支えつつ、体幹をシャキッ!と保つために、背筋や腹筋もこりそうだねぇ…。自分の体重を支えつつ、股関節や膝を伸ばし続けるために、お尻や脚の筋肉もこりそうだねぇ…。

姿勢を保ち続けるには、筋肉も同じ長さで保ち続けなければならない。これが筋肉にはつらいんだなぁ。血流が滞り、筋肉のコリや痛みが発生する。それでは…。

「ツボ・モデル子ちゃん、腕を前後に振りながら、その場所で30分間、足踏みをしてみて」と言ったら、どうだろう。『伸びたり縮んだり』を繰り返すのも、筋肉はつらいんだなぁ。やはり、コリや痛みが発生する。

さて、当鍼灸院には「首こりや肩こりがひどくて痛い!」と来られる方が多い。首や肩に触れると、確かにガチガチ。そして、左右の肩甲骨の間や腰の筋肉もカッチカチ。「腰も硬いですねぇ」と言うと、「えっ?そうですか?」と本人は気づいていない。

「腰が痛くて、朝起きるのがつらい!」と来られる方も多い。確かに腰の筋肉はガチガチだが、首や肩甲骨の間もカッチカチ。「う~ん、首もこってますねぇ」と言うと、「あまり感じない」と本人は気づいていない。

重力に逆らった、『姿勢』や『日常動作などの動き』は、いろいろな筋肉が働いて成り立つ。痛みを感じるのが部分的であっても、背筋全体を緩めることって大切だと思う。

 

後頭部から尾てい骨までの後面図。赤いのは、『最長筋 さいちょうきん』という筋肉。背筋と言ってもたくさんあり、『最長筋』が一番長い。頭蓋骨の下方から、背骨・骨盤の骨まで付いている。肋骨にも付いているねぇ。

 

さて、赤いラインは『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』という経絡。目頭と鼻の間にあるツボ『睛明 せいめい』に始まり、

 

頭頂部・後頭部・背中・お尻・脚の後面と下行し、足の小指にあるツボ『至陰 しいん』で終わる。背筋と同じ所を走行している。そのため、首こり・肩こり・背中こり・腰痛・お尻の痛みには、『足太陽膀胱経』の上にあるツボに鍼やお灸をして、滞った血流を促し、こわばった筋肉をほぐし、痛みを和らげる。

 

さて、右のお尻と脚の後面図。赤いラインは、坐骨神経。『足太陽膀胱経』と走行が似ている。そのため、脚の痛みや運動麻痺だけでなく、坐骨神経痛にも、『足太陽膀胱経』の上にあるツボに鍼やお灸をするよ。地球に重力が限り、『足太陽膀胱経』上のツボは活躍するんだなぁ~。

さて、記録更新!昨年は6月26日頃にセミが鳴きだしたが、今年は6月19日。梅雨の雨の合間に鳴いている。暑さが前倒しでなかった頃は、梅雨や田植えの時期にカエルが合唱し、その後にセミが合唱していた。最近、カエルの鳴き声を聴くことが滅多にない。

30代の頃、田んぼに囲まれた、のどかな街に住んでいた。畳の部屋でくつろいでいると、後ろに人の気配。振り向くと、アマガエルがちょこんと座り、こちらを見つめていた。横の壁に何か動く気配。横を見ると、カマキリが壁を登っていた。

庭にあるマウンテンバイクには、黄色のビニールカバーを掛けていた。出かける時には、カバーの折り目からアマガエルが飛び出す。帰宅後、マウンテンバイクにビニールカバーを掛けると、翌日には、定位置の折り目にアマガエルが戻っていた。

気温と湿度が共に高いと、体にこたえるねぇ~~~。屋外でも屋内でも熱中症に気を付けよう!福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。ケロケ~ロ!

鼻炎・花粉症・風邪・ぜんそくなど呼吸器の症状の鍼灸治療とツボ療法・後編

体幹の前面。肋骨とその間にある肋骨筋という筋肉を取り除くと、肺、その下に横隔膜(おうかくまく)がある。

 

肺は自分では動かせない。横隔膜が主体となり、空気を吸い込んだ時に肺を膨らませ、

 

吐く時に肺をしぼませる。横隔膜は心臓の筋肉と同じように、年中無休で動いてもへっちゃらな筋肉。疲れることがない。

全速力で走った後、息が切れて、肩を上下に動かして呼吸を整えようとする。これは、肩を引き上げる筋肉も使って、肺をもーっと広げて空気を取り込もうとするから。

努力して呼吸をする時には、『呼吸補助筋』が参加する。努力して空気を吸う時に補助する筋肉は、10個以上!努力して空気を吐く時に補助する筋肉は、10個近く!長期に渡り、呼吸困難(息切れ)・咳・痰・ぜんそくなど、肺の症状が続くと、これらの呼吸補助筋のサポートも長期に渡る。

 

こちらは背中のイラスト。オレンジ色は、僧帽筋(そうぼうきん)の上部繊維。後頭部の頭蓋骨と、うなじの靭帯(じんたい)から始まり、鎖骨に付く。青色は、肩甲挙筋(けんこうきょきん)。首の骨に始まり、肩甲骨の内側に付く。両者とも肩を引き上げる筋肉。

2つの筋肉は、努力して空気を吸う時に呼吸補助筋となり、呼吸をサポートする。本来の仕事は肩を引き上げることで、横隔膜のように年中無休には設計されていない。休まずに働けば、筋疲労を起こす。そうなると、呼吸のサポートがしづらくなる上に、首こりや肩こりにも悩まされるようになる。

ガチガチに硬くなった呼吸補助筋を鍼やお灸でほぐすと、呼吸のサポートが復活し、呼吸や咳、痰出しなどが楽になる。呼吸補助筋は首・肩・体幹前後面と広範囲にあり、これらの部位の筋肉痛も改善する。

調子がいい時には、呼吸補助筋のストレッチングもおすすめ。緊張気味の筋肉がゆるみ、呼吸が楽になる。

当鍼灸院ではパーソナルトレーニングも実施している。鍼灸師コトーの前職は理学療法士。呼吸リハビリテーションも行ってきた。その経験を活かし、鍼灸治療やセルフお灸の指導だけでなく、呼吸補助筋のストレッチングやリラクゼーションの方法も指導しているよ~。

5年前に特集ブログを組んだ。17年前に肺の病気になり、徐々に呼吸機能が低下し、日常生活に支障をきたしていた方の鍼灸治療がきっかけだった。興味のある方は『特集~呼吸器疾患に伴う呼吸困難への鍼灸アプローチ①』から読んでみて。4話ある。呼吸のメカニズムももっと詳しく書いているよ。

鍼灸治療のアプローチは鍼灸師によって異なる。呼吸器の症状で鍼灸治療を受けられる方は、担当鍼灸師に相談してくださいね。

 

いたる所でアジサイを見かけるようになった。

 

もうすぐ全部の花が開くねぇ。

 

エレガントだねぇ。

 

おーっ、一歩先ゆくアジサイ。

福岡県福岡市にある女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。