コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

体のしくみあれこれ~自律神経

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更年期の話になると、必ず出てくる『自律神経の乱れ』。
本棚から生理学などの本を引っ張り出し、
おさらいしてみました。

自律神経は、内臓の働きをつかさどります。
心臓・気道・肺・脾臓・すい臓・肝臓・胃腸・膀胱など。

自律神経には『交感神経』と『副交感神経』があります。
『交感神経』は活動に適した状態に体を整えます。
例えば、活動しやすいように、心臓や肺の働きを高めたり、
体温や血圧をちょっと上昇させたり…。

『副交感神経』はその逆。
緊張をほぐして体を休ませる神経。
心臓や肺の動きを穏やかにしたり、
エネルギーを蓄えるために、胃腸を盛んに動かして
消化吸収を促したり…。
眠っている時、最も活発に働きます。

交感神経と副交感神経がうまく切り替わらなくなる状態が
『自律神経の乱れ』。

自律神経は女性ホルモンの影響を受けやすいため、
ホルモンが減少する更年期に、乱れやすいんですね。

自律神経は自分の意思ではコントロールできませんが、
整える方法として…。

自律神経と密接につながっているのが筋肉。
緊張している筋肉をリラックスさせると、
自律神経もリラックス。
腹式呼吸もいいようです。

他にはバランスの取れた食事や睡眠。
適度な運動も。

福岡で鍼灸師をしています。
自律神経の乱れによる諸症状に対しても
鍼灸治療をしています。
レディース鍼灸ことう へはこちらから
http://www.ladies-kotou.com/

はりきゅう雑話~鍼と灸の仲

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鍼をしたまま棒灸…

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鍼をしたまま台座灸…

写真のように、鍼をしたままお灸をすることがあります。
症状によってはセットしないことがありますが、
セットにしたほうが効果がバツグン!のかたが多いような…。

文献によると、日本の気候や現代の生活習慣には、
『湿』が関係しているみたい。

例えば…、
梅雨になると昔痛めたところが痛むのは、だいたい
湿気、東洋医学用語では湿邪(しつじゃ)という邪気のしわざ。

他には…、
冷房が効きすぎる部屋に長くいると、
体が冷えきって、体の中に湿邪が居座っちゃう。
冬は暖房が効きすぎる部屋でおもいきり冷飲冷食して、
けっきょく体の中が冷えきって、ありゃりゃりゃりゃ~。

この湿邪を退散させるには、体の中を芯から温めることが大事。
そのため、当鍼灸院では写真のように
鍼と灸を同時にすることが多いのかな…。

「どちらか一方は、するのが抵抗がある~!」というかたは、
もちろん鍼だけ、あるいは灸だけでもOKですよ。
症状にもよりますが、いつの日か
両方やってみてほしいなぁ…と思います。

このブログの写真撮影用に
自分のふくらはぎに鍼と灸をしましたが、
終わったら脚が軽くなりホカホカですよ~ん。

今日はバレンタイン・デー。
大勢のスタッフとともにリハビリの仕事をしていた時は、
ブラウニーという、チョコ入りのパウンドケーキっぽいお菓子を作り、
個包装して、スタッフ全員にプレゼントしていました。
あの情熱はいずこ~~~!

福岡で女性専門の鍼灸院をしています。
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私の中のヒット商品~防寒室内靴

極寒の1月、台所に立っていると
足先だけ冷たさを感じていました。
冬用の室内履きはそれなりの値段がしたり、
靴底が薄かったり。

思いついたのが、ここ数年流行っている、もこもこ靴。
丈が長いと着脱しにくいので、
くるぶしが隠れる程度のものを探しに靴屋へ。

もう品数が少なかったのですが、みつけました。
じゃーん!

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靴底が厚いので床からの冷えをシャットアウト!
靴の中がモコモコしているので温かい…
なによりも両手に荷物を持ちながら簡単に履けて脱げるのがいい!

セールで値段は2,000円弱。
できればベージュなど落ち着いた色がよかったけれど、
ピンク、黄色、オレンジの3色のみ。
あなただったら何色を選びますか。

今日はこれを履いて
中華風のとろみがかった具沢山スープをつくりました。
まだ胃の中がほっこり温かい感じ…

福岡で鍼灸師をしています。
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はりきゅう雑話~お灸アラカルト

めちゃくちゃ寒い日が続いていますが、
皆さま、風邪などひいていませんか。
今日は体の芯まで温まる『お灸』の話におつきあい下さい。
長いです!お覚悟を~!

 

 

『モグサ』
お灸にモグサが使われるようになったのは、
中国の春秋戦国時代(B.C.8~3世紀)。
モグサの原料はヨモギの葉の裏の産毛。
菊の葉と似ています。

 

 

ヨモギの葉を夏に刈り取る→乾燥→裁断→石臼でひく
→トウミという機具で不純物除去→モグサ完成!

ヨモギの葉の量のうち、モグサになれるのは、たった5%!

 

 

 

『点灸 てんきゅう』
モグサを米粒ほどに指でひねったものを
ツボに置き、線香で点火。
皮ふ上にシールを貼ってからモグサをのせれば
灸の跡が残りません。

 

 

『しょうが灸』
スライスしたしょうがを皮ふとモグサの間に置く。
他には、スライスしたニンニクでも。

 

 

『灸頭鍼 きゅうとうしん』
名前のごとく、鍼の先にモグサをつけて点火。
伝導熱でツボの中まで温まります。
中国留学中、師匠はこの方法をよく使っていました。

 

 

『棒灸 ぼうきゅう』
モグサをタバコのように和紙でくるんで棒状にしたもの。
皮ふから3~5㎝離して温める。
棒灸は手や足、お腹など広範囲に温められ、
操作も簡単。

 

 

『箱灸 はこきゅう』
底をくりぬいた五合升に、ステンレス製のパッド、
その中に棒灸をカットしたものを入れます。
お尻やお腹、背中の上に置き、
温かさは上にのせた木ブタで調整。
棒灸同様、広範囲に長い時間温められます。

 

 

『台座灸』
台座の上にモグサがくっついている。
台座の下にはシールがついているので、
どこのツボにもしやすい!
自宅で自分でお灸するのには、簡単です。

 

お灸には、いろいろな方法があります。

江戸時代から庶民に親しまれてきたお灸。
日本の風土や日本人の体質にはあっていると思います。

今日もサイコーに長いブログ。
最後まで読んで頂き、誠に有難うございます!

 

『棒灸』というお灸

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『棒灸 ぼうきゅう』

お灸の原料であるモグサを和紙で硬めに包んで、
直径1.5㎝、長さ20㎝くらいの円柱型にしたお灸。

端に火をつけ、ツボの近づけて、
(だいたい皮ふから3~5㎝離す)
温めて治します。

モグサだけを棒状にしたものと、
数種類の薬草を加えたものがあります。

広範囲に体の深部まで灸熱を送ることができるので、
血のめぐりがよくなります。

腰痛や肩こりなど筋肉の痛みだけでなく、
冷え症や生理痛・不妊症など婦人科疾患、
胃もたれなど内臓疾患…と、様々な疾患に用います。

毎日お灸をしたほうが治療効果が高いときには、
自宅で自分で操作しやすい棒灸をすすめることもあります。
症状の改善とともに、お灸をする頻度を減らしていきます。

こんな寒い日、足の裏に棒灸をすると気持ちいいですよ。

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鍼灸の話をちょこっと書いています。