コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

おポンプ様でございましたか… 

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福岡市博多区の大博通りを地下鉄祇園駅から呉服町駅へと歩いている時、発見!
一瞬なんだかわかりませんでしたが、よく見ると二連式手押しポンプ。
このタイプのポンプは、第二次世界大戦(昭和17年~18年)から
昭和27年~28年頃まで全国で愛用されていたそうです。
『おポンプ様』というネーミングがかわいいですよね。
当初からそう呼ばれていたのでしょうか。
水が今以上に貴重だったのでしょうね。

『水』といえば、ツボには水の流れにたとえた名前が数多くあります。

足の裏にあるツボ『湧泉 ゆうせん』
足底の泉からエネルギーが湧き出ています。
当院では、冷えの強い方や不眠の方に対して、このツボに棒灸をします。
棒灸の写真をホームページの《鍼灸とは》というページに載せています。
よかったらご覧下さい。

うなじにあるツボ『風池 ふうち』
うなじの浅いくぼみにあることを『池』にたとえ、
風邪(ふうじゃ)がここから入りやすいので、この名前がつきました。
首がこっている時は、ここをマッサージするだけでも気持がいいです。

膝にあるツボ『血海 けっかい』
無数の河川が下って大海に帰っていく様をたとえて、
東洋医学では『海』はすべての流れが集まり帰する所を意味します。
『血海』は血を調節する重要なツボです。
婦人科の症状によく用います。

漢字を見ただけでも、そのツボの大きさ・深さ・特徴を
なんとなくうかがい知ることができます。

二日酔いと腹診

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1年ぶりに友人と会い、居酒屋へ。
最近知り合った居酒屋の店長は、
上等かつ珍しい焼酎を数種類も試飲させてくれました。
楽しいおしゃべり、おいしい料理とビール,酎ハイ、そしてピリッとくる焼酎。
とても心豊かなひとときでした。

それもつかの間、帰宅後酔いが回り、1時間身動きがとれず、
翌朝は吐き気も頭痛もないが、脳みそも体も停止状態。
誰か背中にある『やる気スイッチ』を押して!、と言いたい気分。

東洋医学では『腹診ふくしん』という診察方法があります。
腹部を5つに区分し、
腹部の皮膚温度,潤い,弾力性,圧痛,硬さなどをチェックすることにより、
五臓(五臓六腑)の病変を探ります。

自分で腹診をしたら、腹部の『胃腸』の部分が若干硬く冷えて弱っている感じ。
腹部と下肢の、胃腸機能を整えるツボに鍼灸をし、
消化の良いものを少量食べたら、
『やる気スイッチ』がONに!

写真はツボ・モデルのおなかまわりです。
上半身と下半身のつなぎ目のすぐ下、
緑のライン上の『神闕しんけつ』というツボは、おへその中央です。

滅多にお酒を飲まないと、どんどん弱くなりますね。
それでも「ちょっと、これ飲んでみて下さい。」と言われたら、
また飲み干してしまうだろうなぁ…。

炎天下と長歩きと踵部痛

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昨年の炎天下、ちょっと近くのスーパーまで買い物のつもりが、
その先の文房具店へ…と、つい長歩きへと発展。
気づけば夕日がジリジリ照り返す中、1時間半かけて自宅へ。
と、突然、先は尖っていないが太い釘を踏んだような激痛が踵に!

どうも足の裏の筋肉が過度に疲労したようです。
カチカチになった足の裏やふくらはぎなどの筋肉に鍼をし、筋肉が緩んだら、
痛みがなくなりました。

つい先日、久しぶりにヒールの高い靴で歩き回り、同じような症状になりかけ、
また鍼をして治しました。

これはただの筋肉疲労か!老化による筋力低下か!
後者だとは思いたくない!!
どちらにしてもこの暑さでは体力の消耗が早く、こまめな水分摂取と休憩をとり、
無理をしない!ということですよね。

むくみと舌(した)の関係

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この梅雨の時期は常に湿度が高く、体内の水分代謝がうまくいかず、体がむくむことがあります。夕方になると靴がきつくなったり、足に靴下の跡がついたり…、特に下肢に現れます。

ところで東洋医学の診察方法の中に『舌診』があり、舌は体内の病態を映し出す鏡とされています。舌の形・色・つや・動きや、舌苔(ぜったい)(舌の上のコケのようなもの)の形・色などで体内の状況を判断します。

梅雨の影響によるむくみの時は、舌は普段よりもぼてっと大きく、舌のふちにぎざぎざと歯の跡があり、口の中がなんとなく甘くベトベトすることもあります。

水分代謝をよくしてむくみを改善するには、鍼単独よりも灸法を加えるほうが、より効果的です。ご自宅で毎日下肢へのお灸をすると、下肢のむくみだけでなく、脚のだるさもとれてきます。

生活習慣とボデイ・イメージ

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写真館で証明写真を撮ったことがありますか。
自分では真っすぐな姿勢を保っているつもりでも、

カメラマンに「あごを引いて」「頭を少し右の傾けて」

「左肩を少し下げて」など直され、言われるままの姿勢を保ち、

「はぁ~い、結構です」と声を掛けられた途端に、

どっと疲れ元の姿勢に戻る…。

そんな経験をされたことはありませんか?

 
『鏡を見なくても自分の体を左右・前後に対して中央に保てる』ことは、

ボデイ・イメージの一つですが、実は難しい…。

 

座っている時は、常に片方の足を組む,常に片肘をつく,

常に机に寄りかかる,常に背もたれにもたれかかる。
立っている時は、常に片方の脚にたくさん体重を乗せる。
仕事では、座り通し,立ち通し,反復動作が多い。
などなど、ワンパターンな姿勢や動作が徐々に

ボデイ・イメージを悪くさせることがあります。
そして慢性的な筋肉の凝りや痛みが生じることもあります。

 

鍼灸に来られた方の座り姿勢や立ち姿勢を修正すると、

「えぇっ!変な感じ!」と感想を述べられます。

 

筋肉の凝りや痛みなどの症状が生活習慣と関係している場合は、

日々のどんなワンパターンなクセからきているのか、

患者様と共に探り出し、

無理なくワンパターンを解消できる方法を共に考えたり、

アドバイスさせていただいています。