コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

体のしくみあれこれ~日常生活での腰痛対策

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  道端の花壇には、名前の知らない
  花がいっぱい…

『腰痛の原因』 『生活習慣と腰痛』 とブログで書いてきましたが、
今日はそれらを踏まえて、腰痛予防・改善のための、日常生活の工夫を
だだーっと、箇条書きでご紹介します。

<日用品編>

1.理想的な椅子の形は、約110~120度の傾きがある背もたれと、
  肘掛け付き。
  体が沈みこむ座面や背もたれはNG。 
  足先が宙の浮くぐらい高すぎる椅子もNG。
  
2.やや硬めの敷布団がGOOD。
  柔らかい、あるいは硬すぎる敷布団はNG。

3.腰痛が、家事や仕事などに支障をきたしている時は、
  一時的にコルセットを使用しましょう。
  痛くないのに予防のため、常時コルセットを着用するのはNG。

4.ハイヒールのヒールは、高さ3㎝以下で、安定性のある靴がおすすめ。

<日常生活編>

1.体重のコントロール。
  急激な体重増加は、腰痛・膝痛の引き金になることも。

2.充分な睡眠。
  腰が痛い時は、横向きで寝ると楽です。

3.バランスのとれた食事。
  冷たい食べ物をとりすぎない。

4.冷房などで体を冷やさない。

<日常動作編>

1.長い時間、同じ姿勢をとっているときは、
  途中で、ひとときでも姿勢を変えたり、ストレッチをしましょう。

2.座位で、ときどき脚を組むと、腰の筋肉が緩んで楽に。
  常時、片方ばかり組むのはNG。

3.赤ちゃんを床から抱き上げる時、床から荷物を持ち上げる時、
  膝を伸ばしたまま、腰を曲げて、手をのばし、上半身だけ使うのはNG。
  まず、しゃがみこみ、赤ちゃんや荷物を自分の体に引き寄せ、
  脚を伸ばすことにより、荷物などを持ち上げる。
  上半身よりも下半身を使いましょう。

4.反復動作や肉体労働中は、途中にちょっこっとでも休憩をしましょう。

5.ギックリ腰を起こしたら、まず安静第一。
  腰の筋肉が炎症を起こしているので、初日に温めるのは禁忌。

仕事などで、座りっぱなしだったり、立ちっぱなしだったり、
力仕事だったり…。
腰が痛くなる原因はよくわかっているけれど、
その原因を取り除くのは無理。

それならば、どう日常で腰痛を予防するか、改善するか。
上記の「日常生活の工夫」は、参考になりましたでしょうか。

一つひとつの項目の説明までは、書ききれませんでした。
当鍼灸院に腰痛治療で来られた方には、
これらのことを詳しく書いた手作り小冊子『腰痛の話』を
無料でお渡しします。

腰痛特集の最終回である次回は、『筋肉をほぐして腰痛改善』と題して、
自分でできる腰痛治療と、鍼灸治療をご紹介します。
続きますなぁ~。

福岡で女性専門鍼灸院をしています。
レディース鍼灸ことう へはこちらから…。
http://www.ladies-kotou.com/

   
  

体のしくみあれこれ~腰痛の原因

腰痛改善のために、当鍼灸院に来られる方は多いですね。
腰痛と一口に言っても、原因は様々。

一番多いのが、筋肉の疲労。
筋肉が硬くなり、
筋肉の隣にある血管が圧迫されて、
血流が悪くなります。

血管の中の血液が、体の細胞ひとつひとつに
酸素を運んでいるので、
細胞への酸素が不足してきます。

この酸素不足が続くと、
乳酸などの痛み物質が作られ、
痛み勃発!

他には、腰の骨や椎間円板(背骨と背骨の間にあり、
クッションの役目をしている)が痛んで変形すると、
背骨の中を通っている神経が圧迫されて、
腰痛や脚のしびれ、筋力低下などが生じます。

内臓(腎臓・子宮・卵巣・胃腸など)そのものの炎症や
病気があると、腰痛が起こることもあります。
横になっても腰が楽にならない時は、
内臓の異常が原因のことも。
生理の時の腰痛も、これに関連しているそうです。

人の脳には、もともと痛みの感覚を抑制する回路があります。
しかし、慢性的に身体的・精神的ストレスが続くと、
この回路がオーバーワークになって、
「痛み」に敏感になり、
普段は感じないはずの痛みが起こることもあります。

これは、心因性の痛みです。
生理中の腰痛は、先に述べた、内臓からくる腰痛だけでなく、
ストレスから、より痛みが強くなることも考えられるそうです。

当鍼灸院では問診や触診などで、
腰痛の原因を配慮して鍼灸治療を行っています。

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 手作り小冊子『腰痛の話』
 第2版がやっと完成!

今日はその中から、腰痛の原因を簡単にご紹介しました。

疾患別の小冊子を作り始めたのは、
西洋医学と東洋医学の、2つの観点からみた本が少ないからです。

当鍼灸院に来られた方に、該当する症状・病気の小冊子を
無料でお渡ししたい!と、少しずつ書いています。

次回は、できたてほやほやの小冊子『腰痛の話』から、
「生活習慣と腰痛」についてご紹介したいと思います。

福岡で女性専門鍼灸院をしています。
レディース鍼灸ことう  へはこちらからどうぞ…
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はりきゅう雑話~不眠と鍼灸

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 上に真っすぐ伸びていく枝って
 かっこいい!

「眠れない…」という悩みで
当鍼灸院に来られる方は今までいませんが、
問診をすると、「寝つきが悪い」とか、「眠りが浅い」とか、
「早朝、目が覚めてそのまま眠れない…」と訴えられる方がいます。

不眠の原因はさまざま。
眠る直前まで、心配事や悩み事など考え込んだり、
頭をかなり使う仕事や課題をしたりすると、
脳が緊張し続け、寝つきが悪くなる…。
私の場合は夕方以降に濃いコーヒーをガブガブ飲むと
夜中まで目が冴えて大変!

前回ブログで書いた『日内リズム』。
平たく言えば『体内時計』。
だいたい決まった時間に眠くなり、
ある程度の時間眠ると目が覚めるのは、
この『日内リズム』が体の中に備わっているおかげ。
ただ、休日前夜に夜更かしをし、休日に遅くまで寝ていると
このリズムが崩れ、眠くなるタイミングがずれてしまうことも。

足の裏、かかとのふくらみの部分の中央にある、
『失眠 しつみん』というツボ。
『失眠』とは、中国語で『不眠』という意味。
症状がツボ名になっているのは、とても珍しい。
ここに棒灸という、熱くなくほどよい温かさのお灸をします。

不眠の方は心のモヤモヤや眠れないストレスで、
首や肩、背中の筋肉がカチコチになっていることも。
鍼や灸で硬くなっている体をほぐすと、
心もリラックスしやすくなります。

心がモヤモヤになるほどの、精神的ストレス。
そのストレスにどう対応するか…。
眠りを呼び戻すために、心自体もほぐしたいですよね。

以前読んだ雑誌で、とても心に残っているものをご紹介。

6つのストレス対策。

1.闘う
問題解決のために、とにかく行動し、ストレスとなることを解消。

2.忘れる
どんなに考えても答えが出てこないストレスや、
多くのストレスに心が押しつぶされそうな時、
一時的に別のことをして、ストレスになることを考えない。
距離を置くことにより、別の視点で見えてくることも。

3.開き直る
ストレスに対して見方を変えると、
そのストレスがどうでもいいことに見えてくることも。

4.避ける
必ずやらなければならないことは、そうはいきませんが、
避けて通れるものなら、ストレス対象に近づかない。

5.浸る
ストレスによる悲しみ、つらさ、怒りなどの感情に
思い切り浸ってみる。
その後、気持ちが晴れ、乗り越える力が沸いてくることも。

6.小分けにする
大きなストレスを一度に解決しようとせず、
できることから、ちょっとずつ、気長に解決していく。

この6つのストレス対策。
自分は無意識に使い分けているように思いますが、
皆さんはいかがでしょうか。

福岡で鍼灸師をしています。
鍼灸治療を通して、心と体のバランスを整えることも
大事だと思っています。
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体のしくみあれこれ~自律神経

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更年期の話になると、必ず出てくる『自律神経の乱れ』。
本棚から生理学などの本を引っ張り出し、
おさらいしてみました。

自律神経は、内臓の働きをつかさどります。
心臓・気道・肺・脾臓・すい臓・肝臓・胃腸・膀胱など。

自律神経には『交感神経』と『副交感神経』があります。
『交感神経』は活動に適した状態に体を整えます。
例えば、活動しやすいように、心臓や肺の働きを高めたり、
体温や血圧をちょっと上昇させたり…。

『副交感神経』はその逆。
緊張をほぐして体を休ませる神経。
心臓や肺の動きを穏やかにしたり、
エネルギーを蓄えるために、胃腸を盛んに動かして
消化吸収を促したり…。
眠っている時、最も活発に働きます。

交感神経と副交感神経がうまく切り替わらなくなる状態が
『自律神経の乱れ』。

自律神経は女性ホルモンの影響を受けやすいため、
ホルモンが減少する更年期に、乱れやすいんですね。

自律神経は自分の意思ではコントロールできませんが、
整える方法として…。

自律神経と密接につながっているのが筋肉。
緊張している筋肉をリラックスさせると、
自律神経もリラックス。
腹式呼吸もいいようです。

他にはバランスの取れた食事や睡眠。
適度な運動も。

福岡で鍼灸師をしています。
自律神経の乱れによる諸症状に対しても
鍼灸治療をしています。
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体のしくみあれこれ~体の免疫システム

そもそも『免疫』って平たく言うと、どういうことでしょうか。
調べてみました。

人の体には、細菌やウイルスなどの異物の侵入を防ぎ、
さらに侵入した異物を排除しようとする働きがあります。
この働きによって、私たちは感染症にかかりにくい。

異物の侵入を防ぐ防御システムとして、
皮ふや、口・のど・鼻・目・気管・肺・胃・腸・尿道・膣などの
粘膜でのバリアがとっても大事。

このバリアを突破して体内に侵入した異物に対して、
体はこれを異物として認識し、破壊して排除しようとする。
この働きが『免疫』。

そして、本来ならば体に害のない物質に対しても、
『免疫』反応が引き起こされるのが、『アレルギー』。
花粉症やアトピー性皮膚炎などがそうですね。

今まで花粉症でなかった人も、
大気汚染や食生活の変化、ストレスなどで、
免疫のバランスが崩れた時に、大量の花粉に出会い、
体が花粉を異物と勘違いすると、
『免疫』システムが過剰に働き、
今年から花粉症になる…ということも。

いつの頃からか、アレルギーを治すには腸内環境を整え、
腸内の粘膜を強化することが大事!といわれ、
ヨーグルトが大注目を浴びましたね。
それから甜茶、ハーブティー、青魚、レバーなどなど。

花粉症対策グッズもたくさん出ていますね。
いろいろ試してみて、自分にあった対策を
見つける努力が大事だそうです。

もちろん食事の偏りをなくす、充分眠る、
軽い運動をする、などなど生活を整えることが前提。

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 お願い!!

今年の花粉量はすごいっ!と前々から言われていますが、
お天道様、どうかガンガン花粉が飛びませんように!
福岡で鍼灸院をしていますが、黄砂の量も半端ではありません!
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