コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

はりきゅう雑話~花粉症と鍼灸

ここ数日は日中気温が高くなり、これから三寒四温、
春へと向かうのでしょうか。
そうなると気になるのがスギ、ヒノキなどの花粉。

花粉症は、鼻や眼の粘膜に花粉がついて、
「えらいこっちゃ、敵が攻めてきたぞ~」と
体の免疫システムが誤作動して、
くしゃみ、鼻水、涙などで敵を追い払おうとするもの。

鍼灸では、それらの症状に対して、
顔や頭、首の後ろ、腕などのツボを使います。

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ツボ・モデル君の鼻の横にある『迎香 げいこう』
の上にある『上迎香 じょうげいこう』というツボ。
前髪の生え際から少し頭頂よりにある、『上星 じょうせい』。
(どちらもこの写真には載っていません。すみません…。)
鍼をすると、すぅっと鼻が通ってきます。

ひとくちに花粉症といっても、タイプがいくつかあるので、
各々のタイプにあわせて使うツボを決めます。

また、根本的には体の免疫システムの誤作動自体を
正常に戻す治療が大切です。

当鍼灸院では問診を丁寧にします。
その方の元々の体質がどう変化しているか見極めるためです。
目の前の症状だけでなく、
そのバックグラウンドにある体質を元に戻すと、
身体的な、精神的なストレスなどがどかーんときても、
症状が悪化しにくかったり、出現しにくくなりますよ。

福岡で女性専門の鍼灸院をしています。
レディース鍼灸ことう へはこちらからどうぞ…
http://www.ladies-kotou.com/

はりきゅう雑話~養生のツボ

貝原益軒氏をご存知ですか。
江戸時代の医者で数多くの書物を執筆しています。
その中で、亡くなる1年前、1713年、
83歳の時に書いた『養生訓』が有名です。

父親が黒田侯の祐筆(ゆうひつ)(文書に係わる職)に
ついていたので、福岡城内で生まれたそうです。
知らなかった!

その『養生訓』の現代語訳を、今日何とは無しに読みました。
日々健やかに過ごすための、暮らし方、心の持ち方など約450項目!

その中に鍼灸のことも書かれています。
毎日の灸による健康法として、『足三里 あしさんり』
というツボへのお灸が紹介されています。

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絵のように膝下にあります。
『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』という経絡の上にあり、
胃の調子を整える働きもあります。

松尾芭蕉の『奥の細道』にも出てくるツボ『足三里』。
乗り物がなく、籠や馬や歩いて旅する人々は、健脚と、
旅による胃の弱りを防ぐために、ここにお灸をしたそうです。

他の文献によると…
江戸時代、毎月1日から8日まで足三里にお灸をして
200歳まで生きた萬平氏のことが古文書に載っています。
実際にも、医学博士の原志免太郎氏は、
毎日足三里にお灸をして108歳までお元気だったそうです。

実は、自分も中国留学中に体調を崩さないように、
足三里に毎日お灸をしていました。
部屋の中が柔らかなモグサの香りに包まれ、
あれもしなきゃ、これもしなきゃ!と張り詰める気持ちが
とき放たれる…そんなひとときでした。

そのおかげか無事、帰国し、福岡で鍼灸をしています。
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はりきゅう雑話~鍼と灸の仲

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鍼をしたまま棒灸…

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鍼をしたまま台座灸…

写真のように、鍼をしたままお灸をすることがあります。
症状によってはセットしないことがありますが、
セットにしたほうが効果がバツグン!のかたが多いような…。

文献によると、日本の気候や現代の生活習慣には、
『湿』が関係しているみたい。

例えば…、
梅雨になると昔痛めたところが痛むのは、だいたい
湿気、東洋医学用語では湿邪(しつじゃ)という邪気のしわざ。

他には…、
冷房が効きすぎる部屋に長くいると、
体が冷えきって、体の中に湿邪が居座っちゃう。
冬は暖房が効きすぎる部屋でおもいきり冷飲冷食して、
けっきょく体の中が冷えきって、ありゃりゃりゃりゃ~。

この湿邪を退散させるには、体の中を芯から温めることが大事。
そのため、当鍼灸院では写真のように
鍼と灸を同時にすることが多いのかな…。

「どちらか一方は、するのが抵抗がある~!」というかたは、
もちろん鍼だけ、あるいは灸だけでもOKですよ。
症状にもよりますが、いつの日か
両方やってみてほしいなぁ…と思います。

このブログの写真撮影用に
自分のふくらはぎに鍼と灸をしましたが、
終わったら脚が軽くなりホカホカですよ~ん。

今日はバレンタイン・デー。
大勢のスタッフとともにリハビリの仕事をしていた時は、
ブラウニーという、チョコ入りのパウンドケーキっぽいお菓子を作り、
個包装して、スタッフ全員にプレゼントしていました。
あの情熱はいずこ~~~!

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私の中のヒット商品~防寒室内靴

極寒の1月、台所に立っていると
足先だけ冷たさを感じていました。
冬用の室内履きはそれなりの値段がしたり、
靴底が薄かったり。

思いついたのが、ここ数年流行っている、もこもこ靴。
丈が長いと着脱しにくいので、
くるぶしが隠れる程度のものを探しに靴屋へ。

もう品数が少なかったのですが、みつけました。
じゃーん!

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靴底が厚いので床からの冷えをシャットアウト!
靴の中がモコモコしているので温かい…
なによりも両手に荷物を持ちながら簡単に履けて脱げるのがいい!

セールで値段は2,000円弱。
できればベージュなど落ち着いた色がよかったけれど、
ピンク、黄色、オレンジの3色のみ。
あなただったら何色を選びますか。

今日はこれを履いて
中華風のとろみがかった具沢山スープをつくりました。
まだ胃の中がほっこり温かい感じ…

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体のしくみあれこれ~筋肉の性格

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私は仕事柄しょっちゅう筋肉のことを考えます。
関節を動かしたり、顔の表情を作ったり、
心臓を動かして血液を血管に流したり、
姿勢を保ったり、体内の熱も産み出したり、
すごいヤツです。

筋肉にはいろいろと性質があり、
疲れやすい筋肉もあれば、疲れにくい筋肉もあります。
心臓は年中無休。
すぐ疲れてしまっては困りますよね。

自分の筋肉からは、こんな声が聞こえてきます。

「いつも適度にいろんな筋肉を使ってくれるから、
筋肉の柔軟性や耐久性があり、筋力も維持され、
血流もいいから、サイコー!
出来る限り、このままの筋肉でいるからねぇ~!」

「なんか、最近、筋肉をあんまり動かしてくれないから、
筋肉は硬くなるし、筋力は落ちるし、血流は悪く、
冷えやすいなぁ~。
そんなに筋肉が必要ないってこと?
それじゃあ、筋肉、萎えさせていただきます!」

4年ほど前から、『ロコモティブ症候群』という言葉を
耳にするようになりました。
別名『運動器症候群』。

加齢と運動不足により、
筋肉、持久力、バランス能力などの運動機能の低下と、
変形性関節症や、骨粗しょう症に伴う円背や易骨折性(骨折しやすい)など、
加齢に伴う疾患を患うことだそうです。

どのように生きてきたかが、筋肉や骨や関節にも表れます。
齢とともに『面倒くさい』という気持ちが強まってきます。
早いうちから、体を適度に動かす習慣をつけることが肝心のようです。

いつも、自分の元気な筋肉の声を聞きたいと思ってはいる鍼灸師は、
福岡で女性専門の鍼灸院をしています。
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