コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

梅雨と、湿邪(しつじゃ)とその症状

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東洋医学では自然界の変化が人体に与える影響を非常に重視しています。
気候の変化が正常な場合には、「風・寒・暑・湿・燥・火」という6種類の変化となって現れ、人体の生理活動を促します。
しかし気候の変化が異常な場合、例えば冬の寒さが厳し過ぎたり暑いはずの夏が涼しすぎたり…など、「過剰」「不足」「季節との不相応」があると、人体に悪影響を与えます。
もちろん全員が発症するわけではなく、人体の抵抗力が低下し自律神経機能が乱れているときに発症の原因となり、それぞれ「風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪」といいます。

湿邪による症状は、しめっぽい梅雨に起こりやすく、湿地帯で生活したり、水中で作業したり、濡れた衣服を長く着ていても起こることがあります。

湿邪の性質は、重く、粘りっこく、濁りやすく、滞りやすく、たまりやすい。
湿邪が体表に侵入すると、全身倦怠感や体が重くて活動が鈍くなります。湿疹が出ると治りにくいです。
関節に停滞すると重く痛んで動作が妨げられます。

また湿邪は上半身よりも下半身に症状が出やすく、脚の浮腫(むくみ)や下痢、帯下(女性のおりもの)などの症状が現れることもあります。

上述の症状は湿邪以外の原因でも発症するので、丁寧な問診で何が原因なのか判断することが大切です。

湿邪とは体内の水分が適当に排泄されないことです。
湿邪が原因の場合、鍼灸治療では水分代謝を整える作用のあるツボを用いて、各々の症状を改善します。

鍼灸の起源

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幼少の頃、祖父や祖母がお灸をしていた、あるいはお灸をするのを手伝った、という話をときどき聞きます。

日本の鍼灸の起源は、中国の僧侶が来朝した562年とされています。
そして中国の鍼灸の起源は石器時代にまでさかのぼります。

中国最古の医学書に「黄帝内経(こうていだいけい)」があります。
紀元前4~5世紀頃の春秋戦国時代から紀元前100年頃の前漢の時代までにまとめられました。
多くの医学者がたくさんの治療経験に基づき書いた本です。

その本には「中国の気候風土・社会環境の違いにより、東西南北の各地で発生する病気が異なり、その違いに対応した異なる治療法が発達した」と記されています。
そして以下のように続きます…。

東方は海岸地方で、住民は魚や塩ばかり食し、オデキができやすく、へん石といわれるメスで切開する治療法が発達しました。
西方は金属や壁玉を産する砂漠地帯で、住民は獣肉を常食しよく肥え、薬物を煎じた湯液(漢方薬)で病を治していました。
北方は高原地帯で風が冷たく水は凍り、灸による温熱療法が発達しました。
南方は日光がさんさんと降り注ぎ、住民は酸味のある果物を好んで食べ、鍼による治療が発達しました。
中央に位置する所は平坦地で物産の豊かな所で、住民は何でもすぐ手に入り食べることが出来、肉体労働はあまりせず、「あん摩」などの手技療法や運動療法・体操法などが発達しました。

中国の面積は約960万k㎡で、日本の約26倍!(地図が見えづらくてすみません)
面積が広い国だからこそ、東洋医学は鍼灸・漢方・あん摩・気功など多岐に渡っているのですね。