コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

特集むくみ ~手と顔のむくみ対策

むくみ特集も第5弾。

こんなに長くなるとは思っていませんでした。

飽きてきた方、むくみとは無縁の方、すみません…。

生理学や鍼灸、むくみの本を基に作った『むくみの話』という

小冊子の内容をご紹介し続けてきましたが、

第6弾で終了です。

おつきあい下さい…。

               *

<手のむくみ対策>

手と指を動かす

バンザーイをするように、腕を上にあげ、手をぶらぶらしたり…、

じゃんけんの『グー・パー』を繰り返して、指を曲げ伸ばしたり…。

体の中に余分にたまっていた水分が戻りやすくなります。

マッサージ

指先から肘に向かって手と腕をやさしくさすったり…、

とんとん軽くたたいたり…。

軽い刺激でも、むくみが楽になります。

               *

<顔のむくみ>

温タオルと冷タオルを当てる

お湯と水で絞った温タオルと冷タオルを交互に当てると、

血管の拡張と収縮の働きが活性化し、

余分な水分が戻りやすくなります。

マッサージ

耳の下から首のわきにかけては、

顔・頭のリンパに作用するリンパ節の集まる所。

円を描くように軽くさすることで、リンパの流れを活性化!

               *

おっ!今日はゆとりのブログ。

続けて、むくみを予防する日常の工夫をご紹介!

<むくみにくい体になる生活術>

体の中の余分な水分がむくみとなるわけで、

『静脈』 『リンパ管』 『血液』 『血流』 『筋肉』

『日常生活の偏り』が大きくかかわっています。

それらをちょびっと意識した生活スタイルで、

むくみにくい体になりましょう!

箇条書きで、だだだーっとご紹介いたします。

1.疲れやストレスをためない。

2.長期間の寝不足とサヨナラして、充分な睡眠をとる。

3.ウォーキングなど適度な運動で筋力アップ。

4.シャワーでなく、湯船にゆったりつかって温まろう。

5.栄養バランスのとれた食事をしよう。

  塩分のとりすぎはNG!

  たんぱく質やミネラルが不足しないように!

  血行をよくする、しょうがやねぎ、唐辛子、にんにく、などを利用しよう。

               *

さぁて、最終回の次回は、むくみの鍼灸治療をご紹介。

ご自宅で簡単にできるお灸の方法もお伝えします。

特集むくみ ~脚のむくみ対策

心臓からいちばーん遠い足。

体の中の余分な水分が、静脈やリンパ管によって、

重力に逆らって心臓へ戻りますが、足がいちばーん大変!

むくみ特集 第4弾。

今日は脚のむくみ対策について、

生理学やむくみの本を基にご紹介します。

               *

足を高く上げる

足を腰よりも高くあげる、つまり心臓の高さに近づけるだけで、

水分は心臓方向に戻りやすくなります。

むくみはためこむと取れにくいので、

こまめに足を上げるほうが効果的!

やり方は簡単。

椅子に座りっぱなしのときは、ときどき別の椅子に足をあげる。

ソファーに座りっぱなしのときは、ときどき脚全体をソファーの座面にのせる。

簡単な運動

静脈は筋肉のそばにいます。

筋肉が動くと静脈も押されて、

血液と一緒に余分な水分も心臓へ戻りやすくなります。

ということで、

立ちっぱなし、座りっぱなしが続くときは、

少しでも筋肉を動かすとらくになります。

立ちっぱなしのときは、つま先立ちやヒザの屈伸がおすすめ。

座っているときは、ヒザを曲げたり伸ばしたり…、

足首をぐるぐる回したり…、

足指でじゃんけんの「グー、パー」!

筋肉が動いて、たまっていた水分が戻りやすくなります。

足のマッサージ・1・くるぶし編 

内くるぶしと外くるぶしに、両手の親指以外の4本を当て、

骨のまわりをさすります。

リンパ管は皮膚の表面にネットのように張り巡らされているので、

軽く手でさすってマッサージするだけで流れを誘導できるそうです。

皮膚をずらすイメージ。

足のマッサージ・2・ふくらはぎ編

ふくらはぎの筋肉は、静脈を押して余分な水分を心臓へ戻す、

重要なポンプでもあります。

これ、いちおう、足と手のつもり。下手な絵ですみません。

足首を両手で両脇から包み込み、

もみ上げるようにマッサージ。

筋肉を活性化し、静脈の流れを刺激します。

足のマッサージ・3・ヒザ裏編

ヒザ裏にはリンパ節といって、

リンパの流れの関所のようなものが集まっています。

これ、いちおう、ヒザ周辺と手のつもり。

手って描くのが難しい~!グローブって言わないで!

ヒザの裏に手を当て、軽くなであげるように刺激します。

実は、ヒザの裏の中央には『委中 いちゅう』というツボがあります。

このツボのマッサージは、

足のむくみだけでなく、ヒザの痛みにもおすすめ!

足のマッサージ・4・脚のつけ根編

脚のつけ根にあるリンパ節は、

脚全体のリンパの流れをせき止めている、渋滞ポイントのような場所。

これ、いちおう、おへそ~太ももと手のつもり。

赤印の大きさの左右差は、下書きせずに描いたら

そうなっちゃっただけです。均等に…。

円を描くように軽くさすることでリンパの流れが活性化!

グイグイ押すのではなく、軽~くさする程度。

               *

ありゃりゃ、またながーいブログとなりました。

何か参考になりましたでしょうか。

次回は、手と顔のむくみ対策をご紹介します。

特集むくみ ~むくみの原因 その2

福岡もとうとう梅雨入り。

小さい頃は、おニューの長靴を早く履きたくて、

雨が降るのを心待ちにしていました。

雨上がりの水たまりに入って、大きく足踏み。

「コーヒー牛乳のできあがりぃ~」なんて楽しんでいました。

今はアスファルトの道ばかりで、土の道がなくなり、

コーヒー牛乳は作れませんね。

               *

さて、むくみ特集 第3弾。

生理学などの本を基に、今日は具体的に、むくむ原因をご紹介します。

               *

1.立ちっぱなし 座りっぱなし

筋肉が動くことによって、隣にある静脈も押され、

血液は心臓へ戻りやすくなっています。

その静脈やリンパ管によって、余分な水分も戻っていきます。

同じ姿勢を長く続けていると、ふくらはぎの筋肉を動かさないので、

血液が心臓へ戻ろうとする力が弱くなり、

余分な水分も充分には運んで行けません。

その水分が足を中心にたまり、むくみます。

2.ハイヒールを履いた時

ハイヒールや足を締めつける靴を履くと、足の筋肉が緊張して硬くなり、

これまた、血液の流れが悪くなって、むくみに…。

3.体を締めつける服装

水分を戻してくれる静脈やリンパ管は、体の表面を走っています。

体を締めつける服装は、静脈やリンパ管の流れを阻害しがち…。

4.暑い時

血液と一緒に運ばれている水分は、動脈の壁からにじみ出て、

隣の細胞に吸収されます。

暑いと血管は広がって、動脈の壁からたくさんの水分がにじみ出ます。

そうなっても、静脈などが余分な水分を充分には戻しきれないと、

その水分が細胞と細胞の間にたまり、むくみに…。

5.冷えた時

冷えると、逆に血管はぎゅっと縮まり、血液はとどこおりがち。

6.水分のとりすぎ

体の余分な水分は、最終的には尿として体の外へ。

ところが水分をとりすぎると腎臓の機能(尿をつくる)がギブ・アップ!

尿として体の外へ出しきれません。

水分のとりすぎがむくみを助長することも。

7.飲酒の翌日

これは皆さん経験があるのでは…。

アルコールを飲むと血管が広がり、

動脈の壁からたくさんの水分がにじみ出て、

余分な水分として体内にたまってしまう。

8.塩分のとりすぎ

塩の主成分であるナトリウムには、

一定の水分をひきつける性質があるそうです。

そのため、塩分をとりすぎると、体の中に水分がたまることに…。

9.寝不足 疲労度最強

寝不足や疲労が続くと、体の中の細胞に二酸化炭素や疲労物質がたまり、

酸素が不足!

そりゃあ、いかん!って、より酸素を循環させようと血管が広がり、

血液量アップ!

それに伴い、体内の水分量も多くなり、

余分な水分としてたまってしまう。

10.生理前

女性ホルモンは、ナトリウムを蓄積する作用があるそうです。

そう、ナトリウムには水分をためこむ性質が…。

というわけで、生理中にむくむことも…。

11.筋肉量が少ない

筋肉量が少ないと、隣の静脈が押される力が弱く、

水分も戻りにくい。

12.ストレスをためやすい

ストレスによっても血管が縮こまり、血流がとどこおることも…。

13.低血圧

もともと心臓から血液を送る力が弱く、

押し戻す力も弱く、水分も戻りにくい。

14.ダイエット中

極端なダイエットは、血管内のたんぱく質を減少!

たんぱく質には水分をひきつける作用があり、

少なくなると血管の外へ水分がにじみ出てしまう。

15.妊娠中

女性ホルモンのバランスが大きく変化し、むくむことも…。

16.更年期

女性ホルモンのバランスが乱れてくるので、むくむこともあります。

               *

16項目によって必ずむくむとは言いがたいですが、

いろいろな原因が考えられますね。

キーワードは、『体の中の水分』 『静脈』 『リンパ管』 『血液』 『血流』

『筋肉』 『日常生活の偏り』ってところでしょうか。

               *

次回は『むくみ対策』をご紹介します。

なが~いブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

特集むくみ ~むくみの原因 その1

夕方になるとパンプスが窮屈…。

靴下を脱いだら、足に靴下の跡がくっきり…。

指輪がはずせない…。

そんなむくみの経験、ありますか。

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むくみ特集 第2弾。

生理学や東洋医学などの本や、鍼灸治療を基にして作った

小冊子『むくみの話』から、今日はむくみの原因についてご紹介します。

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東洋医学的には、むくみの原因はおおまかに3つ。

腎陽虚 じんようきょ

東洋医学でいう五臓六腑の中の『腎 じん』。

西洋医学でいう腎臓のように、水分代謝にかかわっています。

この『腎』の機能が低下し、

余分な『水』が尿として出されず、体の中にたまって、

むくみとなることがあります。

足がむくみやすく、特に内くるぶしのあたり…。

だるさや冷えを伴いやすく、症状はすべて下半身に出やすい。

湿痰 しったん

重い『水』が体内に余計に蓄えられ、むくみを起こしている状態。

ぽっちゃりとした体型の方に多い。

舌はぽてっと厚ぼったい感じ。

下半身が特にむくみ、ひどくなると頭が重くなったり、

倦怠感や手足のだるさ、めまい、頭痛など

全身に渡ってむくみの症状がみられます。

また、雨が降る前など湿度が高い時は、

余計に症状がでやすいようです。

気滞 きたい

『気(エネルギー)』のとどこおりが、『水』の動きを妨げて、

むくみを起こすことがあります。

また、ストレスを感じたり、嫌なことばかり考えていると、

体がこわばって、むくんでいるような感覚になることも…。

実際には、余計に水がたまっているわけではないので、

症状はひどくなく、なんとなくむくんでいる、張っているような感じ。

               *

東洋医学って西洋医学とは考え方が違うので、理解するのが難しいですね。

上記にあげた原因にあわせて、鍼灸で使うツボも変わってきます。

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日常の何気ない出来事がむくみの原因になることも…。

次回は、日常の具体的なむくみの原因をご紹介しまーす!

特集むくみ ~むくみのしくみ

 

梅雨の時期になると、脚のむくみがひどくなる…。

そんな方がいらっしゃると思います。

今回から、しばらく『むくみ』について書いてみようかなぁって思います。

私は鍼灸師をしていて、当鍼灸院に来られる方々の症状、疾患について、

コツコツと小冊子を作っています。

生理学や東洋医学などの本や鍼灸治療を基に作った

小冊子『むくみの話』を、今回ご紹介します。

               *

『むくみ』って、血管の外にある細胞と細胞の間に、

余分な水分がたまった状態。

詳しく説明すると…、

体の中では、心臓から送り出された血液は、動脈を通って、

全身をくまなく巡ります。

血液って、酸素や栄養分も運んでくれます。

そして…、

血管の壁から酸素や栄養分を含んだ水分がにじみ出て、

隣にある細胞に栄養を送ります。

その後…、

水分の90%は静脈へ戻ります。

残りの水分と余った栄養分などはリンパ管を通って運ばれます。

ここで、久しぶりに登場! 下手っぴ手描き図。                                   

これが普通の状態。

しかーし、

静脈やリンパの流れが悪いと、

静脈やリンパ管に水分などが戻りきれない!!

この余って戻りきれない水分が『むくみ』となって

細胞と細胞の間にたまります。

これがむくみの状態。

想像がつきますでしょうか。

平たく言えば…、

体の水分が静脈やリンパ管で吸収しきれないってことでしょうか。

次回は『むくみ』の原因についてご紹介します!